2012年09月の記事一覧
◎2012年09月11日 ---- サイトからのお知らせ ◎
- 自由からの逃走
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まずないことだろうが上司に高級フレンチレストランに誘われたと想像してほしい。メニューを渡され「なんでも好きなものを注文していいよ。」と言われたとする。つまり選択の自由を得たわけだ。だが普通の感覚の者は大抵、困ってしまう。それよりも「ここの〇〇はとてもおいしいよ。僕はそれにするけどキミもどう?」と聞かれるか「AとBがお勧めだよ。あるいはCかな」などと助言を受けると選択肢は狭まるが気分は楽になる。選択肢が多いこと、それを自分の意志で好きなものを選んでよい状態というのは自由なようであるが通常の感覚の者はそれを望まない。『自由からの逃走』でエーリッヒ・フロムはそんなことを書いていたと記憶している。◆現代はあまりにも選択肢が多すぎるように感じる。政治をみると特に。自民党・社会党・社民党・共産党の4つしか主だった政党がなかったころは政治も安定していた。いまは知らない名前の政党がたくさんある。◆与党民主党、野党第1党の自民党の総裁選に出馬する候補者が多すぎる。自由なように見えて国民はずるずる暗い方向へ引きずられているように感じる。◆作詞家の阿久悠氏が亡くなる直前、雑誌の鼎談で語っていた。「すこし免疫がないままにアメリカを受け入れすぎましたね。自由中毒とでもいうのかな。義務という抗体を打たずに自由だけ食ったら、腹を下しますよ、という現象が今起きているんだと思います。」
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◎2012年09月10日 ---- ティー子 ◎
- 着心地・肌触り
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お洋服を選ぶとき、最近は着心地や肌触りにこだわるようになってきました。以前はどれを着ても着心地なんて関係ない、肌触りなんてチクチクしなけりゃみんな一緒と思っていました。着心地やら肌触りを気にするようになったってことは私も少し成長したのかな。でも着心地・肌触りの良いお洋服ってみんな高いんです。先週、お友達(女性ですよ)の家に遊び(一泊です)に行きました。少しお酒を飲みながらお友達のお父様ともそんな話をしていたら「女性は着心地やら肌触りを気にしちゃダメ。まずは色と形ですよ。着心地などと言いだすとハイヒールを履くのもイヤになるでしょ。オバサンに近づくのですよ。」と言われました。そういえばウチの会社の偉い人も同じようなことをお酒の席でおっしゃってましたね。男の人って外見重視のようです。私は心では「いいえ、肌触りって大事なんですよ。」とか思いながら「そうなんですかっ!頑張ろう!」などと答えてました。・・・で実際は・・・・・・・・・結局・・・・・今しばらく「肌触りは忘れて色と形にこだわっていこうかな」なんて考えているのです。どうでしょうか?
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◎2012年09月07日 ---- ボス ◎
- 防衛省 不祥事
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「陸上自衛隊へのヘリコプター納入を巡って不正が行われた・・」との報道が流れた。「これって、ひょっとしてエアロ関係してるの?」などと多くの方々から心配する電話をいただいた。はっきり申し上げます。「当社は全くなんにも関係ありません」◆前回も書いたが防衛省は説明のつかないおかしな経理体制を続けている。海外製品を納めるのに商社はメーカーからいくらで仕入れるのかを明らかにしなければならない。十分な利益(手数料)をもらえるならともかく1%程度の利益しか与えない。これでは素晴らしい海外の技術を防衛省へ納めようとする商社はいなくなる。◆このような防衛省の経理システムが「不祥事続きの防衛省」となっている大きな要因の一つであろう。防衛省の幹部たちはみな、このおかしな実態を知っているが根本的に直そうとはしない。◆ただ、今回の開発に関する「企画競争入札」に関しては防衛省の立場も理解できる。世間からは「不正」と見られることに関しても「それはやむを得ないこと」と擁護してあげたいところもある。もちろん、入札にからみもし個人的にカネが流れているとすれば論外だが。◆防衛にかかわるヘリ(一種の兵器)は国外への発注はしたくない。日本では富士重・川重しか手を上げない、となればこの2社を守るべき。どちらか一社が入札で3連勝もすれば他社は利益がなくなるのみでなく技術力の維持すらできない。ある程度の競争原理を働かせ、国防技術を維持するには何らかの配慮が必要だと思う。
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◎2012年09月06日 ---- ボス ◎
- オスプレイは危険? なにに比べて危険?
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先日、この欄でオスプレイについて触れた。テレビが「危ない、危ない」とのイメージを擦り付けているオスプレイ。落ちたことのある事実のみを報道する姿勢を攻めた。飛行機だってヘリコプターだって空を飛ぶものはたまに落ちることがある、と書いた。オスプレイは主に輸送用ヘリCH-46(通称シーナイト)の後継機。私のもとにある資料では10万時間あたりの事故率はCH-46より低い。CH-46よりも安全であっても事故は起こった。この事故ばかりを取り上げる報道姿勢を非難した。◆本日はその続き。航空機の事故に関して最も多く使われるデータがこの「10万飛行時間あたり」何回事故があったかというもの。「時間あたり」の比較であって速度は関係ない。オスプレイはCH-46よりはるかに速く飛ぶ。つまり同じ輸送ミッションをこなすのにオスプレイはCH-46よりも時間がかからない。お分かりだろうか。◆移動に伴う「安全」を比較するとき、「時間あたりの事故」「移動距離あたりの事故」「移動距離の一人あたりの事故」と3通り方法がある。時間あたりの事故率が低くても移動距離あたりの事故率が高いことなどしょっちゅう。「時間あたりの事故率」が車の方が飛行機よりも安全であっても鹿児島から稚内まで移動するなら飛行機のほうが安全になる。車で30時間かかるところを飛行機なら2時間で行けるのだから。◆私が言いたいのは、マスコミはどの数字を根拠に、なにと比較して「オスプレイは危険だ」と言っているのか分からないということ。オスプレイに反対する県知事や市長がテレビに出るが彼らもなにと比較してオスプレイが危険と言っているのかさっぱり分からない。◆日本全体があまりにも算数や物理に弱くなってきている。(オスプレイとCH-46の搭載できる人員数はほぼおなじでどちらも25名程度であるので「移動距離あたりの事故率」と「移動距離の一人当たりの事故率」は同じ比率になる。)
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◎2012年09月05日 ---- ボス ◎
- 防衛省を家宅捜索
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朝日や産経で「東京地検、防衛省を捜索」と報じられた。記事を読むまで私も知らなかった。朝日の記事の書き出しは「陸上自衛隊へのヘリコプター納入をめぐって不正がおこなわれた疑いがある・・」・・・陸上自衛隊へのヘリコプター納入はまさに当社のメインビジネスの一つ。心配して複数の友人から「キミんとこは大丈夫なの?」とメールが入った。私は午前7時半ころには出社するが今朝出社するとすぐに今度は産経新聞から電話が入った。友人らとおなじく「オタクは関係ないんですか?」とふざけた内容。◆防衛省とはほんとにおかしな役所。いわゆる制服組の命を張って国民を守るという意識の方々は立派な方が多いが、背広組と呼ばれる方たちは我々民間企業の常識からは大きくずれている人がいる。◆当社は米国のヘリコプターを輸入し防衛省へ納めるが米国からの見積もりを事前に提出しなければならない。見積もりどおりのカネを実際に米国へ送金した証明書を提出しなければならない。民間企業が輸入品を購入するにあたり商社に対し「輸入原価はいくらなの?」などと聞けるか?聞いたところで商社がメーカーからの見積書を見せるか?◆このような小学生でもおかしいと思うことをいまだに防衛省は続けている。しかも、しかもだ、防衛省が商社に支払う「商社手数料」は1%以下。銀行の両替よりも手数料が安い。「不正をしろ」と言わんばかり。◆マスコミもおかしい。「山田洋行、見積もりを改ざん」と山田洋行の不正ばかりを大きく報じた。なぜ「防衛省、商社に見積もり添付を要求。手数料はわずか0.5%」と報じない?◆こんな状況では海外の良い商品を防衛省に提供しようと努力する商社はなくなる。
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◎2012年09月04日 ---- ボス ◎
- 言葉づかい
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なにげなくテレビをつけると「無人島サバイバル」のような番組をやっていた。面白くて見入ってしまった。男二人のお笑いコンビが無人島で2泊する。別の無人島ではモデルの女性二人がやはり同じく2泊。男二人と女二人、どちらのサバイバルが魅力あるかを競う。潜ってモリで魚を獲る。風雨をしのぐ家を作る。親しい二人組がお互いに気を遣いながら無事に2泊のサバイバルを達成した。番組としては面白かった。特にモデルの御嬢さん二人と碧色の海、白い砂浜はキレイだった。◆ただただ痛く残念だったのはとにかくこのモデル二人の言葉が汚いこと。「お里が知れる」と皮肉りたい。情けない。顔やスタイルはとてもキレイなのに。どちらも心根の優しい御嬢さんに見えた。だから一層残念。◆「おいしい」と言わずに「うまい」「うっめえ」。「困った」と言わずに「やべえ」。「食べる」は「食う」。誰が彼女らをこんな言葉づかいをする女性にしたのか。なぜこんな言葉づかいを皆が許すのか。◆きれいなモデルさんがこんな言葉を使っていたらアタマと育ちの悪い女子中学生、女子高校生はみんな「やべえ、これチョーうめえ。おめえも食ってみい。」などと彼女らのマネをし始める。こんな情けない時代にしたのはテレビの責任が大きいと思う。
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◎2012年09月03日 ---- ボス ◎
- マスコミ(嘘を言わなければ良いのか?) その2
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「オスプレイは危険」との印象の報道をよく見かける。昨年どこかで墜落したとのニュースが流れる。20年以上も前の、開発当初の不安定な飛行の映像を流す。すべてウソではない。だが本当にオスプレイは危険なのか? ◆空を飛ぶものは時に落ちる。気象によることもあれば操縦ミスによることもある。或いは空の上の犯罪によるものもある。ジャンボ(ボーイング848)も落ちたしセスナも落ちる。もちろんヘリコプターも落ちる。◆報道を見ていると他の航空機は落ちることはないがオスプレイだけは落ちる、と言わんばかりに感じる。◆私は「オスプレイは落ちない。安全だ。」と言うのではない。落ちることもある。言いたいのは「オスプレイだけが突出して落ちる可能性が高いわけではない。」ということ。他の航空機と比較して極端に落ちる可能性が高いのかどうか報道するメディアを私は知らない。◆オスプレイはこれまでの輸送用ヘリCH-46の後継機とされているが私の持っている情報では10万飛行時間あたりの事故率はオスプレイのほうがCH-46よりも低い。なぜかこのことをマスコミは取り上げない。
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◎2012年09月02日 ---- ボス ◎
- マスコミ(嘘を言わなければ良いのか?)
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マスコミ(テレビや新聞)の報道姿勢がおかしいことをこの欄でも随分述べてきた。最近のマスコミはどうも「ウソさえ言わなければ良い」と考えているようだ。◆ロンドンオリンピック。素晴らしかった。メダリストの銀座パレードを見に銀座まで出かけた。(残念ながら人が多すぎて、見ることはできなかったが)選手の皆はよく頑張ったと思う。しかしこの選手の健闘を讃えるマスコミの表現には疑問を感じる。「史上最多のメダル38個を獲得した」との表現。なにかこれまでのオリンピックで今回のロンドンオリンピックが最も成果が高いような表現。おかしい。◆確かに日本チームは「オリンピック史上最多の38個のメダルを獲得した」。嘘ではない。ただ、毎回増える種目数に関しては報じない。今回のロンドンオリンピックの種目数は306だ。1964年の東京オリンピックは163種目だった。その163種目の東京オリンピックで日本は29個のメダルを取った。◆「163分の29」と「306分の38」。単純にパーセントで比較すると17.8%と12.4%。◆確かにメダル数は最多だしロンドンオリンピックの選手たちの活躍は素晴らしい。一緒に称賛する気持ちは強くケチを付ける気はさらさらない。ただ「史上最多の38個の」というステレオタイプの接頭語をどのチャンネルのテレビも言っているのはなんとも腑に落ちない。
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