◎2026年05月26日 ---- ボス ◎
- 最上階
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わが社は本社を新橋1丁目の11階建てビルの最上階に置いている。私も毎日、ここに通っている。エレベータは3基ある。私も時々、お客様をエレベータホールまでお見送りすることがある。最上階だから、エレベータの籠の中にはお客様だけだ。「それじゃ、また」とか言いながら手を振って別れる。便利だ。◆私がエレベータに乗って降りているときに、同じような光景に遭遇することがある。昨日も私が乗ったエレベータが9階で止まった。二人が乗り込んできた。3人が見送っている。見送る方も、見送られる方も、私に気を使っている。見送る方が「どうもありがとうございました。○○社長にもよろしくお伝えください」などと言いながら平身低頭する。見送られる方も「どうもお邪魔しました」などと言っている。エレベータのドアが閉まり、下に向かって動き始めると、その見送られていた男性が私に向かって「どうもすみませんでした」と詫びてくる。礼儀正しい男だ◆オフィスが最上階にあると、こういう妙な気遣いが必要ない。最上階は素晴らしい。
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◎2026年05月25日 ---- ボス ◎
- 作業する人、仕事をする人
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勤務中に彼がするべきことを私は「作業」と「仕事」に分けてチェックしている。残念ながらほとんどの社員は「作業」しかしていない。◆あえて詳しくは書かないが「作業」とは「あなたじゃなくても同じようにすること」と思ってもらっていい。野球場で言えばグラウンド整備の方や交通誘導員、荷物検査の人など。ビール売りのオネーサンも作業と言っていいだろう。「作業者」はスペアが効くから報酬は低い。技能によって、あるいはキャリアによっていくらか報酬は上がっていくが「仕事者」に比べると低い◆野球選手やウグイス嬢、選手紹介の映像を創る人などは「仕事者」だ。野球の監督やコーチも仕事者だ。「どうしたらうまくいくのか」を常に考えながら「昨年よりも」とか「昨日よりも」良くなるためにはどうすればいいのかを考える◆わが社において社長の私は100%仕事しているかと言えばそんなこともない。領収書の整理だったり、県人会や同窓会への返答だったり、結構作業も多い。(若いころは無茶苦茶仕事をしたという自負はある)◆会社員のすべてが「6割以上」を「仕事」に充ててくれたらその会社は急成長する、と思う。現状のわが社はせいぜい1割5分くらいかな?
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◎2026年05月22日 ---- ボス ◎
- 義理と道徳
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私の部屋の私の机の後ろの壁には美しい文字で描かれた「義理・道徳」の大書が掲げられている。個人の生き方も会社の経営も、義理と道徳を骨にしている。◆先日、夕刻、私の部屋でジャズを聴きながら机回りの整理を終え、帰り支度を始めようとしているところに営業のN君がやってきた。「社長、ちょっといいですか?」と言う。彼の表情から、穏やかでないことはすぐに分かった。私はわざとのんびりと答えた。「いいよ。どうしたん?まあ座りなさいよ」と。会議テーブルの椅子を引きながらN君は言う。「ありがとうございます。申し訳ありません。あんまりにもアタマに来たもんで・・・」N君が怒っている内容を話し出した。◆当社を辞めた人間(Xさん)の、義理を欠く軽率な行動を知ってN君はアタマに来ていた。話を聞いて、私もアタマに来た。Xさんが当社の社員であるころから私は何度も「義理・道徳」を欠いてはいけない、人様に後ろ指を指されるような行動をしてはならないと話し、Xさんも「そうですね」と言っていた。ところが・・。Xさんの行為は全くの自分勝手な行動だ。本来、当社に筋を通すべきことを内緒で勝手にやっていた。◆Xさんの行動には私も大きく怒った。だが別なことで私は嬉しくなった。「義理・道徳」を欠くヤツの行動を知って激しく憤っているN君に接して嬉しくなったのだ。N君のような社員が増えてくるとチームプレーも強くなる。◆社内には無関心な人が多い。義理を欠くXさんの行動を「ええ知っていましたよ」と涼しい顔で答える個人プレーヤーがまだまだ多い。
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◎2026年05月21日 ---- ボス ◎
- 高級ランチ
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私の昼飯はいわゆる「高級ランチ」だ。今日は2000円の「北海丼」を銀座のすし屋でいただいた。うどんや蕎麦を食べる時もそれなりの高級店に入る。「贅沢ですね」と言われるかもしれない。たしかに贅沢だな。それでも、なぜ昼飯を高級ランチにしたのかには訳がある◆今から15年前、本社をそれまでの神谷町から新橋4丁目へと移転した。社員は20名くらいになっていただろうか。新橋には安くてそこそこ旨い昼飯を提供してくれる店が多い。その日、私は社長特権で12時少し前に会社を出て安い定食屋に一人で入った。注文をし、定食が運ばれてくるのを待つ間に会議資料をチェックしていた。ガラガラと入口の引き戸が開いたことに気づいた。誰も入って来ない。引き戸が閉まる音がした。私は書類から目を離し引き戸の方を見た。当社の女子社員Kさんの後ろ姿が一瞬見えた。チラッと見えただけだが間違いない、Kさんだった。◆おそらくKさんは昼休みで、この店の安くて美味しい定食を食べに来たのだろう。ところが引き戸を開けると社長が居た。まずい!昼休みまで緊張して社長と一緒に定食を食べるなんてイヤだ!、そう思ったのだろう。社長が気づく前に逃げちゃおう!◆もちろん「社長、お疲れ様です」くらい言われて「ここ、いいですか?」と前に座ってくれたら彼女へ奢っていたのだが・・・。私は反省した。彼女の一人ゆっくりと安くて美味しいランチを食べる機会を奪ってしまっていたのだ。◆その日以来、私は当社の社員が昼飯で使いそうな安くて旨いと評判のランチは避けるようになった。社員にとっては少し贅沢なランチを取るようになった。
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