◎2025年04月08日 ---- ボスのスケジュール ,ボス◎
- 本屋大賞2025
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今年の本屋大賞のノミネート作品10作のうち5作品を読んだ。『カフネ』『アルプス席の母』『恋とか愛とかやさしさなら』『成瀬は信じた道をいく』『死んだ山田と教室』。この5作品の中からは大賞受賞はないだろうな。『成瀬・・』が最も面白いのだが昨年の大賞も『成瀬は天下を取りにいく』だったので2年連続で『成瀬は・・』は無いだろう。ほかの4作品は私にとって暇つぶし以上にはならなかった。駄作とけなす人もいるだろう。なんだか年々、本屋大賞ノミネート作品の平均点が下がってきているように感じているのは私だけではないだろう。◆本屋大賞は2004年に始まった。最初の大賞は『博士の愛した数式』(小川洋子)。翌05年は『夜のピクニック』(恩田陸)、06年は『東京タワー オカンとボクと、時々、オトン』(リリー・フランキー)と納得する作品が続いた。◆もし2003年に本屋大賞があったらまず間違いなく『翼はいつまでも』(川上健一)が大賞を取っていたことだろう。『翼はいつまでも』は世に出すのが一年早すぎた。残念だ。◆『翼・・』をはじめ、このころまでは「これ面白いよ。良かったら読んでみて」と人に勧めたくなる本が年に1~2冊はあった。今はない。私が年を取ったせいか、作家の「読ませる力量」が落ちてきたのか。きっと後者だと思っている。
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