2020年02月の記事一覧
◎2020年02月13日 ---- ボス ◎
- ボケ
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お世話になった方の葬儀会場で、先輩Yさんと会った。「お久しぶりです。お変わりありませんね?」私が話しかけた。Yさんは少し暗い顔をしていた。「いや、検査で脳に異常が見つかってね・・。また来週精密検査なんだよ。今のところ特に自覚症状なんてないんだけどな」と言った。「そうですか、お気を付けて。でも心配ないと思いますよ」私は明るく励ました◆ひと月ほど経ったころYさんから電話があった。「○○さんが亡くなったんだって? なんでオレに知らせてくれなかったの?」と言う。怒っている。「いえいえYさん、一緒に線香あげたじゃないですか」私が言うとYさんは慌てて「そうだ、そうだったな」と。Yさんの脳の病は確実に進行しているようで悲しかった。◆昨日、ある業界の飲み会があった。もう25年も続く楽しい会だ。出席者は20名。各人が近況報告した。全員の報告が終わり歓談が再開した。だがTさんだけが近況報告していなかった。私はTさんに聞いた。「Tさん、近況報告されましたっけ?」Tさんは「ええ、話しましたよ」私が「そうでしたっけ?どんな話でしたか?」。するとTさんが不思議そうな顔して「マンションのエレベータの話ですよ」。私はドキッとした。「そうだ! マンションのエレベーターの話をしていた。そして私はその時にTさんに質問したんだった。『費用はどれくらいかかるの?』と」・・私の脳もボケ始めている。そろそろ準備を始めなければならない。
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◎2020年02月12日 ---- ボス ◎
- 「だったら結婚しなくていい!」発言の続き
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週刊文春の林真理子さんのエッセイ『夜更けのなわとび』で、国会のヤジ「だったら結婚しなくていい!」が取り上げられていた。やっとまともな意見をマスコミで発言する人に出会えて嬉しくなった。ここにコピーする◆「国民民主党の玉木雄一郎代表が、国会で二十代の男性から相談を受けたとし、『交際中の女性から姓を変えないといけないから結婚できないと言われたそうだ』と発言した。このとき私はとっさに、『ホンマかいな?』と思った。本当にその男が好きだったら、そんな理由でプロポーズを断らないだろう。単にその男が嫌いだったんじゃないの? そのとき『だったら結婚しなければいい』というヤジがとんだという。私は快哉を叫んだわけではないが、そうツッコミたくなる気持ちもわかった。そうしたらそのヤジの本人を野党が追及し、すごいことになっている。野党の女性議員たちが謝罪と撤回を促すよう申し入れて、『時代に逆行したこうした暴言は許されない』みたいな内容があった。・・・(中略)・・・『時代に逆行』なんて乱暴な言葉は使うべきではないと思う。自分と異なる意見は時代遅れと言うのは傲慢である。・・・(中略)・・・みんなどうして、他人のことにいきりたつのか。いろんな人がいて、いろんなことをしている、という考えにいきつかないのか」◆ごもっとも、ごもっとも。
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◎2020年02月12日 ---- ボス ◎
- 同窓会の回覧電話
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1年間に15回は「同窓会のお誘い」が届く。同学年だけのもあれば卒業生全員が対象の同窓会もある。留年をしていると同級生は多い。60歳を過ぎたらお誘いはさらに増えた。◆同窓会に出ていると必ず「あいつ今どうしているかな?」という話題が出る。そして、その「あいつ」を知っているヤツが「あいつ元気にしているよ。電話してみようか」などと言ってスマホを出す。私は「いいよ、いいよ」と言うがおかまいなし。「あいつもみんなの声聞きたいと思うよ」とか言いながら電話する。◆「おー○○、今、同窓会しよるんよ。みんながオマエの声聞きたいって」とか言いながらスマホを回す。ほんとに親しかったヤツ、ほんとに話したかったヤツにとっては楽しい会話になるかもしれないがそうでないヤツは迷惑。電話が回ってきたらなにか話さなければならない。◆昨日夕方、福岡の友人から電話があった。「あっ、キノシタくん? 今、鶴城の福岡同窓会があってるんよ。みんなが『キノシタ君はどうしてるんかなあ』って言いよるけん替わるね」と。それから何人かに電話が回された。向こうは酒が入っている。こちらは自宅で素面。特に親しかったわけでもないヤツといきなり電話で語るのは双方ともに辛い。『福岡で成功している』と言われるヤツは饒舌。そうでないヤツは短い会話。◆同窓会の場でスマホを回覧するのは私は苦手だ。だがなかなか「止めようよ」とも「止めてよ」とも言いづらい。
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◎2020年02月10日 ---- ボス ◎
- 美術評論
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新聞の文芸評論に「私もまったくそう思っていました」と言いたくなる文を見つけた。藤田一人さんと言う美術ジャーナリストが書かれたその文を転載する。『・・・昨今の美術評論家は作品を目の当たりにした一鑑賞者としての率直な感想やそこから膨らむイメージよりも、作家の問題意識や歴史的背景といった客観的視点に囚われ過ぎではないか。そして、美術鑑賞自体が教養主義的になっていないか・・・』◆「美術館に行きたい!」「この絵が好き!」との感動を持って美術を楽しみたい。結果、それは教養になる。昨今は順序が逆になっている人が多い。つまり自分は本当は「好き」とも思っていなく「感動」もないのに、多くの評論家が評価したり或いはオークションで高値が付いた絵を見たら「すごい!感動した」などと言う輩だ。◆言い換えると「自分の感性」を大切にせず、「あの人の感性」「評論家の感性」と同じフリをする人が多くなったと感じる。◆「バスキアの絵、どこが良いのかオレにはまったく理解できない」と私ははっきり言う。「キノシタさん、あの絵の良さが分からないっていうのは美的なセンスがないんですよね」と美術評論家には言われそうだ。美術評論家に言われるのならまだいい。しったかぶりする「にわか美術好き」に言われそうな時代になってきた。
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◎2020年02月07日 ---- ボス ◎
- 熱いオトコ。「日本」をそして「みんな」を先に考えるオトコ。
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結局オトコの魅力は「熱い」か「熱くない」かで決まるようだ。そして「熱い」の原動力は「これは、みんなのためになる!」との確信なのだと思う◆先日、仙台で熱いオトコの講演を聞いた。仙台に本社を置くゼネコンF組のF社長。彼とは妙な縁で30年近い付き合いになる。私より6歳年下。彼は私を「先輩!」と持ち上げてくれる◆全く逆。私はずっと彼から刺激を受けながら頑張ってきた。とても私は敵わない◆「自分の生活の安定のため」公務員を目指すものが多い。「金儲けのため」あるいは「名誉のため」政治家になる輩も多い。クソ面白くもない、鼻持ちならない奴らだ。私はそんな公務員や政治家を軽蔑しながら生きて来た(「国民のため」と頑張ってくれている公務員や政治家はもちろん尊敬している)◆F社長は違う。いろんな人がいることを肯定し、いろんな人に助けてもらい、いろんな人と一緒に楽しみ仕事をする。彼の自慢話に感動した。「私は毎晩、国分町で飲んでいます。私はここ30年間、一度も人を貶したりグチを言いながら飲んだことはありません」と言うのだ。確かにF社長の口から人の悪口を聞いたことがない。◆いろんな人を肯定し、みんなに応援してもらいながらF組は着実に大きくなった。熱い、立派なF社長に引っ張られながらF組は仙台でみんなから応援される大きなゼネコンになった。私はまたF社長から大きなことを教えてもらった。
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◎2020年02月06日 ---- ボス ◎
- 超オススメ 映画「男と女 ・・」
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足が痛くゴルフに行けないので土日は映画ばかり観に行っている。私と同世代の方々に超オススメの映画を紹介したい。クロード・ルルーシュ監督作品「男と女 人生最良の日々」◆1966年に公開された「男と女」はフランシス・レイのあの甘く切ないメロディーであまりにも有名。「♬ ンーンーン ダバダバダ ダバダバダ ンーンーンダバダバダ ダバダバダ・・」のスキャットを聞くと海岸のシーンを思い出す。私は上映時は小学校の低学年。もちろん映画館では観ていない。中学生か高校生の頃、テレビの「金曜ロードショー」で観た。大人の世界の話、よく分からなかった。大人になりDVDで観た。やはり大した感動はなかった◆1966年の「男と女」の主演の男女がそのまま、同じ二人が50年以上経った後に出合うのが2020年「男と女 人生最良の日々」。実は映画そのものの評価はあまり高くない。週刊文春の5人の評者も高得点は入れていない。多分、彼らにはこの映画の良さは分からない◆まずtsutayaに走って1966年「男と女」を借りて自宅で観ていただきたい。観るのは夜でないとダメ。結構かったるいと感じるかもしれない。でも音楽は最高。映像もキレイ。そしてその翌日、劇場に足を運び現在上映中の「男と女 人生最良の日々」を大スクリーンで観る。昨夜のDVDを思い出しながら大スクリーンの映像を観る。必ず泣けます。溜まりません。超オススメです。「感動しなかったら料金返します」と言いたいくらいだ◆この映画はそうやって観るものです。評論家には分からない。さすがクロード・ルルーシュ。
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◎2020年02月05日 ---- ボス ◎
- 膨らむ借金
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昨年、国内で生まれた日本人の子どもの数が86万4千人だった。統計開始以来、初めて90万人を割り込んだ。これは厚労省の予想よりも2年早いペース。我が国の人口はこれから毎年100万人ずつ減り続け40年後には8千万人なるという。たった40年間で人口が現在の2/3になるのである。◆一方、わが国の借金は昨年とうとう1100兆円を超えた。まだまだ増え続けることは明らか。◆仮に国の借金が現状維持できると仮定しても国民一人当たりの借金は増え続けることになる。テレビに出る経済評論家はなぜだかここを言わない。人口が2/3になり借金の総額が減じないのであれば、国民一人当たりの借金は3/2、つまり1.5倍になる。そろそろ「国民一人当たりの借金」という言葉で語られるべき問題ではないだろうか?
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◎2020年02月04日 ---- ボス ◎
- 冷たい人間かな?
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親の介護をしている同世代の友人が多くなった。同窓会の誘いに「自宅で母の介護をしているため残念ながら参加できません。盛会をお祈りします」などと返って来る。◆先日、自宅で母親の介護を続ける同級生(女性)と会った。母親がデイサービスに行っている間なら会えるという。「大変だね?」と言うと「大変だよ」と答える。彼女のお母さんは軽度の認知症だという。「施設は満員なの?はいれないの?」と聞くと「はいれなくはないんだけど、もう少し面倒みててあげたいの。施設に入ると認知症や老化の進行が速くなるっていうしね」とのこと。◆ゴルフ仲間(男性)にも同様な理由で自宅で懸命に母親の介護をしている者がいる。彼は母の介護があるので1泊のゴルフ旅行には参加できない。「ギリギリまで施設には入れたくないんだ」と彼も言う。◆私は違った。大分に住む母は晩年、軽度の認知症になった。私は「母さん、東京に来て一緒に暮らそうよ」とも言わず、「なんとか施設に入ってもらえないものか」と算段していた。母はかたくなに拒否した。熊本に暮らす姉が毎月、一週間ほど母の世話に帰ってくれていた。私は姉と一緒に、母親を説得したが母は施設に入ることを拒み続けた。◆その母は、4年前の今日、脳出血で倒れた。救急車で病院へ運ばれ戻ってこなかった。母への感謝の気持ちは大きい。だが私は「大好きな母さんともう少し一緒にいたい。そばで面倒をみてあげたい」とは思わなかった。懸命に親の介護をしている友人たちの話を聞き、「オレって冷たい男なんだろうか?」との疑問が湧いた。
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◎2020年02月03日 ---- ボス ◎
- 席を譲るべきか?
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土曜日、映画「前田建設 ファンタジー営業部」を観るためにお台場のアクアシティーへ行った。映画は最高に面白かった。前田建設は私がかつて在籍した会社でもあり、社員が頑張る姿を見て何度も涙が溢れて来た。お勧めです。◆さてそのお台場へ向かう「ゆりかもめ」。始発の新橋から乗った。「優先席」が空いていた。私は正月に足首と膝を捻挫して歩くのも不自由だ。立っていても痛い。そして私はもう62歳、そこそこ高齢だ。優先席に堂々と座ってもいいだろう。老人や私よりも身体が不自由そうな人が来たら譲ればいいな、そう思って座っていた。◆次の駅で若いお母さんと3歳くらいの娘が乗ってきた。娘は私のすぐ横のバーにつかまっている。母親の顔を見上げては「座りたいよー」っていう感じで目線を送っている。私は戸惑った。これが80歳のジーサンだったらすぐに席を立ち「どうぞ」を譲る。3歳の子供に、62歳の足の悪い初老の男が席を譲るべきだろうか◆3分間程度葛藤した。次の駅を過ぎたころ、居心地の悪さに耐えられなくなって「どうぞ」と言い、子供に笑顔を向けて席を立った。母親は「やっと空いたわ」という顔で私を見てその席に座った。ニコリともしなかった。そして娘を膝の上に抱えた。母親も娘も「ありがとう」とは言わなかった。◆彼女らが話し始めたので気付いたが中国人だった。「ありがとう」の言葉を知らないのではなく感謝の気持ちが無かったようだ。私に一瞥もくれることなく会釈すらなかったのだ。◆少し悔しかった。
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◎2020年02月02日 ---- ボス ◎
- オートロ失敗ではなかった
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昨日この欄で、福島県警ヘリの事故をおそらくオートローテーションの失敗だったのではないだろうかと書いた。どうも私の予想は間違っていたようだ。というのも昨夜のテレビで動機が旋回しながら落ちていく様子が映っていたから。オートローテーションでは機体は旋回しない。◆私のような操縦を知らない素人が勝手に予測をすると恥をかく。失礼しました。◆私の事故原因予測はともかくとして「訓練によって防ぐことができたかもしれない」ことは確か。操縦士のみでなく万一の時には同乗者や医療従事者はどのような連携プレーを取るべきかなど、欧米ではやっているヘリコプター訓練をわが国でもやるべきだ、との信念は変わらない。
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