2017年06月の記事一覧

2017年06月09日 ---- ボス

無趣味

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読書が好き、ジャズが好き、ゴルフが好き、散歩が好き、映画が好き、お酒が好き、女性が好き、と言ってもどれを取っても中途半端。「すごく詳しい」わけでもなければ「なしでは生きていけない」ということもない。お酒などは「好き」だけどカラダが受け付けてくれない。そう、私には、これと言って誇れる趣味がない。多趣味は無趣味に近い、と思う。◆行きつけの居酒屋、六本木の名店「一億」で時々有名な写真家、渡辺達生さんとご一緒することがある。その渡辺さんが「キノシタさん、生前に遺影を撮っておきましょうよ」と誘ってくれた。昨年、母の葬儀で使う遺影に良いものが見つからず苦労していたので、私はそのお誘いに二つ返事で乗っかった。「キノシタさんの趣味や仕事にかかわるものとか、好きなものとか、なんでもいいです、キノシタさんらしいものを持ってきてください」と言われた。◆「撮影は1時間程度、少し余裕をもってスタジオに来てね」と言われていた。日曜日、予定時刻より10分ほど早くスタジオに入ると、私の前の方の撮影が行われていた。俳優の竹中直人さん。カッコいい。竹中さんはジャケットや帽子などを複数持っていき、それらを取り換えながら撮ってもらっていた。撮るほうも撮られる方もプロだが、緊張感は全くない。◆私の番になった。「キノシタさん、小物、なにか持ってきてくれましたか?」と渡辺達生さんに聞かれ「こんなものを」と言って私はヘリコプターの模型とゴルフのパターを見せた。「おっ、いいじゃないですか」渡辺さんは笑顔で写真を撮り始めた。さすがはプロ。私などでもそれらしい仕上がりになっていた。大満足。写真のデキはとても素晴らしいのだが、ヘリの模型を持つ姿やパターを持つ姿は、どこか自分に嘘をついているようで、後ろめたさを感じていた。遺影の準備はできた。とはいえ「いつ死んでもいい」という気はない。◆熱中する趣味を持ち、「キノシタさんといえば〇〇だねえ・・」などと言われるようになりたい。私はまた新たな趣味を探し始めた。多趣味は無趣味、と知りながらも懲りない私である。

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2017年06月08日 ---- ボス

〇〇〇不足問題への対応は報酬アップしかない

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最難関国家試験の一つ「司法試験」の合格者数は1990年までは500名程度であった。それが徐々に合格者数を増やし2000年には1000人に、2005年には1500人、2007年には2000人を超えた。20年弱で合格者が4倍以上になったのである。合格ラインを徐々に下げたのだ。超難関であった「司法試験」が最近では「それほど」になった。なぜ、合格ラインを下げたのか。原因はバブル経済時代にさかのぼる。景気が良く、特に都会では大きなカネが動いていた。弁護士の報酬もうなぎ上り。こういう社会情勢のなか司法試験に合格した者はみな「弁護士」を目指すことになる。検事や裁判官になろうとする者はほとんどいなかった。この「検事・裁判官不足問題」の解消のため司法試験のハードルが下がった。司法試験合格者を増やせば検事や裁判官を希望する者も増えるだろう、との役所らしい甘い考え。結果、アホな検事や弁護士が増え、弁護士といえどもいまや高級エリート職業ではなくなった。弁護士資格を持っていても食っていけない者がでてきた。「定員を増やすことによる『不足問題』の解消」は最も知恵のない解決策だと私は思う。◆どうすればよかったのか。簡単な話だ。検事や裁判官の給与を大幅に上げれば良かったのだ。それをやらないから、問題解決にその数倍のコストと時間をかけてしまい、結果がこの様。◆加計学園問題で初めて知ったが獣医師の世界もかつての司法試験問題みたいな状況のようだ。年間1000名の獣医師が誕生するが多くが都会の犬猫(ペット)病院に行き、地方の家畜や大型動物を診る獣医が不足している。地方の獣医の給与を思い切って上げれば解決する。それをやろうとせず加計学園に獣医学部を作り160名もの大量卒業生を出そうとしている。現状は全国で1000名の卒業生のところを、一気に160名も定員を増やそうというのだ。これは無理があるように思える。これは批判されてもしようがない。アホな獣医師が増えなければいいなと心配する。いっそ「加計学園出身獣医は四国内で獣医になること」を義務としたらいい。それなら世間の納得は得られるかもしれない。

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2017年06月07日 ---- ボス

さらば産経新聞(2)

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「安保改正法案」に対し、考えの浅い学生が「戦争法案反対!」などと叫んでいた。朝日新聞も産経新聞も他の新聞も、それぞれの視点からこの法案を眺め、読み、社説を展開した。私個人は産経の論調に納得することが多かった。朝日と産経の意見が異なるとき、たいていの場合、私は産経よりの意見を持った。学生時代に読んだ 『左にいると「真ん中」も右に見える』という本の影響があるのかもしれない。◆新聞は各社で意見が異なって当然だと思うしそれが健全な社会を作ると信じている。そういう意味では殆ど同じ意見の「沖縄タイムス」と「琉球新報」が98%のシェアを誇る沖縄の状況は「残念」である。◆新聞各社がどのような意見を持っているかはさておき、少なくとも事実を表に出すようにしなければならない。それがジャーナリズムの基本だ。今回の加計学園問題において産経新聞と読売新聞の、前川前文科省事務次官に関する報道は、明らかに事実が表に出ないようにするための印象操作するための記事だった。「安倍政権を守りたい」という気持ちからだろうが、新聞として決して行ってはならない一線を越えた。私は30年間以上続けてきた産経新聞の定期購読をやめることにした。家人に「こんなふざけた記事を書く産経新聞はやめる。断っておいて!」と言い置いて自宅を出た。家人はびっくりしていた。「あなた、あれほど『産経が最もまともだ』ってずっと言ってたのに・・」などと不思議そうな顔をしていた。◆昨日までは「産経+日経」が毎朝我が家に届いていたが、今朝からは「毎日+日経」の二紙に代わった。「産経新聞にお断りの電話を入れましたよ」という家人は販売店に「どうしてでしょう?」と聞かれ「主人の会社で産経新聞を取ることになったので自宅では要らなくなった」と答えたという。「おいおいそれじゃダメだよ。『ふざけた情報操作をする産経新聞はもうやめる』と主人は怒ってましたよ、くらいは伝えてほしかったなあ」と家人に言ったのだが 「私はそんなことは言えません。物事は穏やかに、波風立てずに進めるのが一番よ」と諭された。◆そんなことはない。怒るべき時は怒るべきだ! 『あるものをないとは言えない』という前川前事務次官をマスコミが貶めるようなことを決して許してはならない。

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2017年06月05日 ---- ボス

さらば産経新聞

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自宅では複数の新聞を取っているがこの三十数年間、産経新聞だけは欠いたことがなかった。「産経と朝日」「産経と毎日」「産経と読売」など他紙と読み比べるのが面白いし勉強になる。物事にはいくつもの側面があり世間には多くの視点がある。◆「マスコミは政治のチェック機構」などというが、私は「政府の応援団」的なマスコミがあっても良いと思っている。まさに産経新聞は「自民党政府の応援団」的な新聞である。◆だが加計学園問題での産経新聞の対応は、およそまともなマスコミとは言えなくなった。前川喜平・前文部科学事務次官への個人攻撃は看過できない。政府と一緒になって問題の本質をすり替え、臭いものにフタをしようという姿勢があまりにも露骨。◆おそらく安倍首相自身は本当になにもやましい気持ちはなかったのだろう。「圧力をかけた」つもりもないのであろう。だが安倍首相の取り巻き連中や役人たちは「忖度」したのであろう。どのような「忖度」があり、それはなぜ生じたのかを検証すべきだ。私個人的には「忖度」はあってしかるべき、とさえ思っている。物事にはいくつもの側面があり世間には多くの視点がある。◆だが、少なくともマスコミは「あったものを 『ない』 と言うこと」に協力してはならない。まずは事実を表に出し、それをいろいろな視点から論じるべきだ。善良な元役人を個人攻撃し、あったものをなかったとしようとしている産経新聞の定期購読を私はやめることにした。さようなら産経新聞。

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2017年06月01日 ---- ボス

安楽死を考えよう

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悲しい事件が新聞の片隅で報じられた。◆難病を患い入院中だった三男(1)を殺害しようとしたとして、殺人未遂罪に問われた母親(42)に懲役3年、執行猶予5年(求刑懲役5年)の判決が下された。母親は、難病で入院中の三男の口と鼻を両手でふさいで殺害しようとした。三男は一時心肺停止状態となったが、一命を取り留めた。三男の難病は遺伝子の異常によって体内で作られる酵素が不足し、発症する。通常3~4歳で死亡する例が多く、根本的な治療法はないという。 母親は10年前にも同じ難病を患う次男を4歳で亡くしていた。◆「病気で苦しむ子を殺そうとした鬼母」というわけではなさそうだ。今の法律では、どんな事情があろうが、人を殺めるという行為は許されない。私は「なんとかならないものか」と考える。この母親がかわいそうでならない。◆この母親、10年前に同じ難病で次男をなくしている。おそらく次男は、短い苦しいばかりの人生を送ったのであろう。母親は次男を懸命に看護したのであろう。次男が亡くなり、数年後に三男が生まれた。その三男がまた次男と同じ難病であった。母親はまた、毎日病院で可愛いわが子が苦しむ姿を見続けなくてはならない。一生懸命に看護しても、難病のその子は決して元気になることはなく、数年後には次男と同様に息を引き取ることは確定的。絶望以外のなにもない。◆「物心がつく前に、いっそのこと楽にしてあげたい」母親がそう思ったとして誰が彼女を責めることができるだろう。彼女を殺人未遂犯にする以外に方法はないのか?◆軽々と口にしてはならないとは承知しているが、わが国でもいろんな角度から、「安楽死」の制度を考えてみるべき時期になったと思う。心優しき殺人者を生む現状は悲劇だ。

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2025年04月10日 ボスの
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