2014年03月の記事一覧

2014年03月13日 ---- ボス

頑張っている震災復興

boss-2

昨日、yahooのニュース欄に「空から見た大津波 あの日と今と」と題するページがあった。「震災直後の被災地」と「最近の同じ場所」が同一アングルで撮られた写真が数十組並んでいる。ヘリからの写真もあれば現地に入っての写真もある。(http://mainichi.jp/graph/2014/03/08/20140308dde012040003000c/003.html) ◆素晴らしい。よくこれだけの写真を同一アングルで撮れたものだ。報道写真の一つの鏡になる。「本当に、本当に悲惨な状況であったんだな」ということが今さらながらひしひしと伝わってくる。そして私はこの比較写真を見ながら少し嬉しくなった。◆これらの比較写真は「被災前」と「被災後」の比較ではないのだ。「被災直後」と「最近」の比較なのだ。一人の土木技術者として感動した。「よくも、たかだか三年間でここまで復興できたものだ」と。◆テレビでは政治家が、そしてコメンテーターが「一向に進まぬ復興事業」などと言って行政を叩く。自民党の売出し中の某若手の代議士もいかにも住民の気持ちを代弁するように「こんなことではダメだ!」などと感情的に言い放ち「復興が進まないことへいらだっている」ことをアピールしていた。◆とんでもない。この毎日新聞の数百枚の写真を見て見ろ。こんなに復興が急ピッチで進んだのかと驚くのは私だけではないだろう。◆実際に行政が、ゼネコン各社が、ダンプの運転手が、大工が、その他の多くの人たちが、土曜も日曜も休まずに復興に向けて頑張っているのだ。それなのに政治家とテレビは、復興が進んでいるところは全く触れず遅れているところばかり見つけてはバッシングを繰り返す。情けない。◆「ああ、こんなに復興が進んでいる。ありがたいなあ。ご苦労様。」という言葉一つもかけてあげることができないこの国のテレビと国会議員の在り方を私は疑っている。

... 続きを読む

コメント (0)

2014年03月10日 ---- ボス

卒業式

boss-4

故郷で中学校の校長をしている菅クンからメールが届いた。3月7日が卒業式だったという。「1年364日、大変な毎日だったとしてもこの1日で報われたと思うのが卒業式」だとあった。そしてそのメールには1枚の写真が添付されていた。可愛らしい笑顔の、制服を着た女子中学生と、彼女を挟んでご両親と思われる男女。後ろには菅校長を中心に教職員数名が立っている。女子中学生は嬉しそうに卒業証書を正面に掲げている。「午後から行った不登校だった生徒の卒業式」だという。◆理由なく不登校になる訳がない。彼女も辛かったのだろう。頑張ったのだろう。◆菅校長は彼女の後ろに立ち、穏やかな笑顔で写真に収まっている。全校生徒出席の卒業式の風景でもなく、生徒たちに囲まれての談笑風景でもなく、この小さな小さな卒業式の写真を私に送ってくれた。菅校長も心から喜んだことが伺える。◆この一枚の写真を眺めながら、なぜだか私は涙があふれてきた。あふれた涙が止まらなかった。悲しい涙ではない。複雑な安堵感、嬉しくて出てきた涙だ。みんな頑張っているのだな、私もとても嬉しくなった。

... 続きを読む

コメント (0)

2014年03月07日 ---- ボス

1番じゃないと・・・!

boss-b

夏冬とも、オリンピックで我が国の金メダルが減ってきた感じがしたので調べてみた。◆2010年・バンクーバ大会(金0,銀3,銅2).2012年・ロンドン大会(金7,銀14、銅17).そして2014年ソチ大会(金1,銀4、銅3)◆2010年以降のオリンピックのメダル合計は(金8,銀21、銅22)なのである。極端に金メダルが少ない。どのオリンピックでも配られるメダルの数は金銀銅とも基本的には同じ数。1等賞が一人なら2等賞も一人、3等賞も一人なのである。◆1964年・東京大会(金16,銀5、銅8).1968年メキシコ(金11,銀7,銅7).1972年ミュンヘン(金13,銀8、銅8)なのである。かつては銀メダル銅メダルより金メダルを多く獲ることができていたのだ。2番、3番じゃなくて1番になりたいとの意識が国民全体に強かったように思う。◆それが2010年以降、明らかに金メダル数が、銀メダル銅メダルに比べて減ってきた。「2番、3番でもいいじゃないか」となってきたのか。◆民主党の蓮舫議員が事業仕分けにおいて、世界一を目指していた我が国のスーパーコンピュータ開発に関して「世界一になる理由は何があるんでしょうか?2位じゃダメなんでしょうか?」と発言した。私には「2位でも3位でもいいじゃないですか!」と聞こえた。2009年11月のこと。その翌年のバンクーバオリンピックから我が国の金メダル率は極端に減ってきた。蓮舫発言と結びつけるのはイジワルだろうか?

... 続きを読む

コメント (0)

2014年03月04日 ---- ボス

「名を名乗れ!」だって?

boss-5

「△△建設さんがヘリポートに関して教えて欲しいとのことです」と女性スタッフから電話が回ってきた。△△建設は業界の最大手、スーパーゼネコンと言われる会社の一つ。これまで当社も幾つかのヘリポート工事でお世話になった。私は机の上の受話器を取り「お待たせしました」と電話に出た。受話器の向こうで若い声の男がしゃべりだした。「ヘリポートに関して少し教えて欲しいんですが。私は△△建設の設計部の○○と言います」 ◆丁寧ではあるが権高な感じのする話し方であった。「△△建設様、いつもお世話になっています。どんなご質問でしょうか?」私も丁寧に応対したつもりであった。すると先方が再度、名を名乗った。「私は設計部の○○と言います。」私はメモを取りながら確認した。「△△建設の○○さんですね。はい、どんなご質問でしょう?」◆すると先方はうんざりしたような声で「で、あなたは?」と尋ねてきた。「は?」と聞き返すと慇懃な声で「あなたの名前は?」と聞いてくるのだ。◆これまでに何度か仕事をしたことのある△△建設だ。業界最大手の△△建設だ。私は腹が立ったが丁寧に「失礼しました。私、キノシタと申します」と伝えた。先方は「キノシタさん?よろしく。でね・・・」とやっとヘリポートに関する質問を始めた。いろんな質問が出た。すべてに丁寧に答えた。最後に彼は「どうもありがとう」と電話を切った。ヘリポートの一般論で当社の仕事に繋がるような案件では全くない。電話を切ったあとも私はどこか不愉快だった。◆「教えてくれ」と電話をする。電話をした方が、教えを乞う側が、名を名乗るのは当然だろう。だが話が始まる前に「自分が名乗ったのだからお前も名乗れ」というのはどういうものなのだろうか。名前を尋ねるのなら、話が終わったあと「どうもありがとうございました。失礼ですが・・」と聞くのが礼儀だろう。◆業界最大手の会社の設計部に在籍すると、仕事の関係者はみなペコペコしてくる。ペコペコせず、自分に対して名を名乗ることをしない電話の相手に対し、きっと彼は「零細企業のヤツらは電話の礼儀も知らずに困るよ。こっちが名乗っているのに・・」などと思っていたのだろう。

... 続きを読む

コメント (0)

2014年03月03日 ---- ボス

帰国の飛行機内の思い

boss-b

久しぶりの米国出張から帰ってきた。カリフォルニアの旨い空気を吸った以外は残念ながら得ることの少ない出張であった。◆帰りのANAは読書の時間になった。面白く、納得する文章に出会った。登場人物がちょうど飛行機で帰国するところの心の様子を描いていた。◆『何百人もの人間がそれぞれの狭い空間で夜に馴染んできた頃、客室乗務員が次々と窓のスクリーンを上げていき唐突に朝の光の中に放り込まれる。・・(略)・・重力がぐんと体にかかる頃、俺はひとりでひっそり万能感に包まれている。 さて、これからどうしてやろうか。生まれ育った自分の国に降り立てば、言葉だって自由に通じるし、食い物も水も口にあう。友人も知り合いも山のようにいる。生きていくのが夢のように楽な自分の国で、何をして生きていってやろうか。今俺は飛行機の狭いシートに縛られて立ち上がることすら禁じられているが、もうすぐ解放されてどこへでも行けるし、望むことは何でも出来る。そんな風に思えなくなったらまた旅に出ればいい』◆善人ではない一人の登場人物の思いだが私には妙に通じるものがあった。

... 続きを読む

コメント (0)

2025年04月10日 ボスの
スケジュール
  • 午前新規事業計画・人事考査
  • 午後事業計画
  • 夕方銀座某所で密談
2014年3月
 12
3456789
10111213141516
17181920212223
24252627282930
31  
« 2月   4月 »

カテゴリーリスト