◎2025年09月11日 ---- ボス ◎
◎2025年09月09日 ---- ボス ◎
- トイレ、どこに立つか
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仕事の上では恩人であり、魅力的な男の生き様を教えてくれた尊敬する憧れの師匠でもあった元前田建設工業㈱の副社長であった川嶋信義さんの話。◆川嶋さんは頼りない元部下(私のこと)を心配してか時々我が社を訪問してくれた。当時、我が社が入っていたビルの男性用トイレは小便用の便器は3つだった。ほかに誰もいないとき、私は右端の便器で用を足していた。◆ある日、私がトイレに入ると川嶋さんが真ん中の便器の前に堂々と立っていた。変な話だが小便をする後ろ姿さえかっこよかった。嫌味ではなく本音で「自分に自信のある方は真ん中の便器を選べるんですね」と言ってしまった。そのとき川嶋さんがどのような反応だったかは覚えていない。だが私はそのとき以来、小便用便器が3つ並んでいて誰もいないときは真ん中の便器を選ぶようになった。◆しょうもない話かもしれない。私にとっては川嶋さんの大切な教えの一つである。本日は川嶋さんの命日。亡くなって丸12年、ってことは十三回忌ってことなんだな。◆午前中、そんなことを思いながら千葉にある彼のお墓に参ってきた。私もあなたのような魅力ある男になれるよう頑張ります、と今回も墓前で約束してきた。
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◎2025年09月08日 ---- ボス ◎
- 「うまい」よりも・・
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私の好きな俳優、三浦友和さんがラジオで語っていた。◆進行役の徳光さんが「三浦さんにとって、最も尊敬するというか、あるいは最も影響を受けた先輩俳優はどなたですか?」と尋ねたのに三浦さんは「三船敏郎さんです」と即答した。徳光さんが「三船さんのどのようなところに影響を受けたのですか?」と聞くと友和さんは「徳光さん。徳光さんは三船さんの映画を随分ご覧になったでしょうが、三船さんの演技を『上手い』って思いますか?」と聞き返した。徳光さんは「失礼な言い方になるかもしれませんが」と前置きし「そんな『うまい』とは思いませんね」と答えた。◆「みんな『三船さんの演技はそれほどうまくない』などと言います。でも、その映画に三船さんが登場した瞬間にドキッとし、観終わったあとにも三船さんの印象ばかりが強く残るんですよね。言うなれば三船さんは『うまい!』という印象はなく『すごい!』俳優なのですよ。」「この『上手い』よりも『すごい』っていうことが大切なのですが、私はなかなか『すごい』俳優にはなれません」と謙遜した◆さらに続けて三浦さんはこう言った。「ピカソだって、モネだって、ゴッホだって、見る人は『上手い!』とは思いませんよね。『上手い』と思うのではなく『すごい!』になっちゃうのですよね」。この説明を聴きながら私は「確かにっ!」とつぶやいていた。芸術にとっては「うまい」のはるか上に「すごい」があるのだな。納得した。◆三浦友和という俳優がまた一段と好きになった。
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◎2025年09月05日 ---- ボス ◎
- 優しさに欠けるヤツばかり
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自由が丘に住む長女が孫を連れて遊びに来てくれた。孫は私にとっての初孫で、それはそれは可愛い。最近の若者言葉で表すなら「可愛すぎる」。やっと1歳になったがまだ歩くことはできない。もちろん言葉もしゃべれない。それでも体重は10㎏程度になっている。◆夕方近くになって娘と孫が帰るのを送って行くことにした。広尾の駅まで送ろうと歩き出したが名残惜しくて「買い物がてら自由が丘まで行くよ」ということになった。◆孫はベビーカーに載ることを嫌がった。ママに抱っこされていないと泣く。電車の中で大声で泣かれると他の乗客に迷惑をかけるだろうと、娘は孫を抱っこしたまま電車に乗った。私はベビーカーを折りたたみ、娘に続いて電車に乗った。意外と電車はすいていた◆すいていると言っても席はすべて埋まっている。立っているのは私たちだけ。そこで私が驚き腹が立ったのは誰も娘に席を譲ろうとしないこと。◆私は68歳の爺だが、それでももし電車の中で赤ちゃんを抱いたご婦人を見かければ席を譲る。ところがその電車に乗った連中の誰一人も娘に席を譲ろうとはしない◆おそらく彼らの多くは咎められれば「気づかなかった。気付いていれば譲ったのだけれど・・」などと言うのだろう。バカか!◆電車で座っているならば、それも満員電車でないのなら、周りの状況を眺めるべきだ。困っている人がいれば助けてあげよう。◆人のことに無関心、人に親切にしようとは思わない、冷たいバカなやつばかりの時代になった。
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