◎2025年11月10日 ---- ボス ◎
- 昭和歌謡 一番歌がうまい女性歌手は?
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テレビ・ラジオで昭和歌謡の番組がまだまだ多い。そんな番組で時々見かけるのが「誰が一番歌が上手だったか」を探る番組。多くはアンケート調査などを元に過去の映像を流しながらトップ10を探したりする。昭和歌謡大好きな私はつい最後までみてしまう。◆必ずトップ5に入ってくるのが美空ひばりさんと山口百恵さん、それに中森明菜さんや岩崎宏美さん松田聖子さんなどが上位に名を連ねる。そんな番組を観ながら私は毎回「いえいえ、どなたかお忘れではありまあせんか?」などと一人でぶつぶつ言っている。◆「誰が好きだったか?」ではなく「誰がうまかったか?」を競うのならこの人を忘れてはなるまい。私はこの人が大好きだった。とにかく歌がうまかった◆はい、その女性歌手は「小柳ルミ子さん」です。美空ひばりも山口百恵も中森明菜も松田聖子も岩崎宏美もかなわない。小柳ルミ子さんの歌声は声質声量だけでなく発音や情緒まで完璧だった。小柳ルミ子さんの評価が意外と低いことに私はいつも驚き憤慨している◆みなさん、機会あったら是非一度、小柳ルミ子の歌う「折り鶴」を聴いてみてください。きっと改めて感動することでしょう。
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◎2025年11月06日 ---- ボス ◎
- 流されるままに生きるということ
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若い頃は欲しいものがたくさんあった。どうしても欲しい、というものがあった。それを手に入れるためにがむしゃらに頑張ることができた。◆歳を取った。欲しいものが少なくなった。無理に手に入れなくてもいいよな、と諦められるようになった。◆諦めることが常となり、私の人生はつまらないものになりつつある。分かってはいるのだが抗えない。抗おうとも思わなくなった。そもそも私は基本、流されるままに生きてきた。流される方向へ、一所懸命に生きてきた。◆歳を取り、潮目も変わった。これまでと比較すればつまらない寂しい人生も受け入れようと思っている。
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◎2025年11月04日 ---- ボス ◎
- 演歌
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娘が幼稚園に通っていたころの話。日曜の夕方、私はテレビを観ながら自宅でのんびり子供たちと夕食を楽しんでいた。そのテレビでは美空ひばりが歌っていた。「パパぁ? これって演歌?」と幼い娘が聞いてきた。幼い我が子の質問に私は嬉しくなった。「そうだよ。よく分かったねえ。演歌だよ」と答えてさらに娘に聞いた。「みゅうちゃん、みゅうちゃんは演歌好き?」私が尋ねると瞬時にかわいい娘が返答した。「だいっ嫌い!」◆私はふき出した。「そうか、みゅうちゃんは演歌は大嫌いなんだ」と言いながら娘の頭を撫でた。音楽のジャンルで好き嫌いがあることは悪いことでは無い。演歌は大嫌いという娘に音楽的な才能を感じ、アップライトピアノを買ってあげた。娘は中学に入り吹奏楽部でクラリネットを吹いていた。100人もの部員をまとめる部長さんとして頑張っていたが音楽的にはそこまでだった。◆昨日、ラジオから美空ひばりさんの声が聞こえてきて、ふとあの楽しい会話を思い出した。「だいっきらい!」と言った娘も今、母親になり子育てに奮闘している。時がたつは速い。
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◎2025年10月31日 ---- ボス ◎
- おきざりにした悲しみは
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昨日この欄で紹介した『おきざりにした悲しみは』(原田宗典)に次のような文がある◆「情熱。それは今の自分に一番足りないものだ。情熱さえあれば、何だってできる。情熱さえあれば、どこへでも行ける。そうは思うのだが、今の自分の胸の中はうつろで、何も燃やすものがない。」◆このように嘆く主人公は65歳。「もうオレはオジサンではなくオジイサンなのだ」とも嘆く。68歳の私は頷きながら読んでいた。少し寂しい。
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