2014年11月04日 ---- ボス

尊厳死

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脳の悪性腫瘍で余命宣告を受け、尊厳死を選ぶと宣言していた米国人女性が、予告通りに死亡した。すでにテレビ、ラジオでも識者と呼ばれる方々が賛否双方の意見を語っている。今後この議論が活発になるのだろう。活発になってほしい。◆長嶋監督のような楽観主義者にあこがれながらも私は野村監督によく似た悲観主義者である。残念である。ポジティブ思考の素晴らしさを解説する書籍は多く、私も随分と読んだ。挑戦した。結果は「思考方法などは短時間の努力で変えられるものではない」ということを悟っただけ。私は楽観主義者になることを諦め、自分のネガティブ思考の良さを伸ばすことにした。経営にもネガティブ思考を用いている。ネチネチ言う野村監督みたいになることだけは避けようと心掛けてはいるつもりではあるが・・・。◆話を尊厳死に戻す。悲観的な私は時々自分の最期を想像する。悲惨な最期だけは避けたい。難病ALSと今懸命に闘っている方々には失礼な言い方になってしまうかもしれないが許して欲しい。私が重度のALSになった状態を想像する。視力と聴力はあるが体は全く動かない。朝が来ると目が覚める。天井を眺めるだけ。ラジオの音は聞こえてもチャンネルを変えることすらできない。そんな生活に私は耐えられない。しかし「もう耐えられない。頼むから殺してくれ」と言いたくても言えないのだ。ああ、私は耐えられない。まだ私が20歳で「医学が進歩しているので1か月我慢すれば元気になる」というのなら我慢はしよう。だが私は50歳代後半だ。天井を眺め続けるだけの人生は拷問と同じ。その先にあるのが死であるのなら早く死なせていただきたい。◆希望がなくなった私が苦痛を避け、人間としてのまともな思考ができるうちに「ありがとう」と回りに感謝しながら死んでいけるのであれば私はそれを強く望む。◆「父さんが重度のALSになったら頼むからなんとか早く安らかに死なせてくれよな」と息子に頼んでみた。「いやだよ。オレ、殺人者になりたくないよ。」と冷たい返事が返ってきた。日本ではどんなに強くこちらが願っても「殺人」になってしまうようだ。米国オレゴン州なら「尊厳死」、日本で同じことをしたら「殺人死」。◆難しい。

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2025年04月18日 ボスの
スケジュール
  • 午前来期事業計画
  • 午後マンガ「塞翁が空」最終章チェック
  • 夕方銀座『ペントハウス』で会食

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