◎2025年07月22日 ---- ボス ◎
- 衆愚政治
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私はまもなく(と言ってもおそらく2年後だが)社長を引退する。その時に次期社長を社員の選挙で決めたらどうなるのだろう。Aさんが立候補して「私が社長になったら皆さんの給与を50%アップします」と公約する。Bさんは「私は全社員に50万円配ります」と言う。Cさんは「利益が出たらその時は皆さんに還元します」と言う。私はCさんの応援をするが果たして選挙でCさんが選ばれるかは分からない。◆Aさんが社長になって社員の給与は50%上がるかもしれない。社員は喜ぶ。特に定年を控えた高齢社員は喜ぶかもしれない。剰余金(これまでの利益を社内留保しているカネ)を取り崩せば3年くらいは持つかもしれない。社員のやる気が増し、優秀な新人社員が入ってくるかもしれない。だが結果的には会社はつぶれてしまうだろう。その時に一番困るのは若手や中堅の社員だ。◆目先の金銭的なばらまきに群りたくなる弱者の心理を巧みに利用し、結果は自分たち(政治家)が良い思いをするのが衆愚政治。今の日本はまさに衆愚政治の時代に入った。◆愚かでない者は「絶対に消費税減税などすべきではない」と分かっているのだが、そう主張すると選挙で当選しない。政治家もアホが増えたがマスコミも衆愚に迎合している現状が怖い。
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