2023年12月18日 ---- ボス

ウェルチ

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コロナ禍でアルコールの提供ができなくなった飲食店は「ノンアルコールビール」などのソフトドリンクでなんとか客を繋ぎとめようとした。私がよく利用していた銀座の中華料理店では客のいるテーブルの上にわざわざノンアルコールビールの瓶を置き、客には「万一、都の検査官が来たら『ノンアルコールを飲んでると答えてくださいね』と言って、実際には生ビールを提供していた。客も店も大変苦労していた◆その当時、ある高級レストランで「ノンアルコールワイン」の提供が始まった。「ノンアルコールワイン」ってただの葡萄ジュースじゃないか、と私は店の者に聞いたが「それがちょっと違うんですよ」と言ってメニューを見せてくれた。「シャルドネ」とか「ソーヴィニヨンブラン」とか「カベルネソーヴィニヨン」とか「メルロー」などとある。値段も一瓶(720ml)が5000円もする。私は仕方なく1本オーダーしてみた。私にはただの葡萄ジュースのように思えた。違いは分からなかった◆ところで大昔は葡萄ジュースを作ることができなかったことをご存じだろうか?いや、もちろん葡萄ジュース自体は作れるのだがそれを数日保存しようとしたらすぐに発酵が始まってしまうのだった。ぶどう酒(ワイン)になってしまっていた。その発酵することを抑制する仕組みを考案したのがウェルチさんだった。ウェルチさんによって我々は瓶詰のおいしい葡萄ジュースを飲むことができるようになった。◆ウェルチさんに感謝。生まれて初めて「ウェルチの葡萄ジュース」を飲んだ時の感動を今も覚えている。

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2025年04月10日 ボスの
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  • 午前新規事業計画・人事考査
  • 午後事業計画
  • 夕方銀座某所で密談
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