2022年08月の記事一覧

2022年08月16日 ---- ボス

かしこ

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私は随分以前に出すことを止めてしまったのだが暑中見舞い葉書が今年も十数枚届いた。そのほとんどが私と同世代あるいは私より年長の方からのもの。若い人は暑中見舞いを書いたこともないのかもしれない。◆毎年いただく暑中見舞いの中に美しい字で最後を「かしこ」と締めている葉書が二枚ある。どちらも大変お世話になった方の奥様からのもの。気付くと私の人生、お世話になった方ばかり。お世話になった方は鬼籍に入られても奥様から連絡をいただけるだけでも嬉しい。◆私なんぞにへりくだって敬意を表してくださる「かしこ」。女性だけが使うこの「かしこ」は古き良き文化だと思うのだが「男女平等」が必要以上に叫ばれる現代、知的な女性が葉書の最後に「かしこ」と書いても批判されそうな勢いが怖い。世の中が少々変わろうが、私は「男は男らしく、女は女らしく」生きてもらいたいと思っている。「男らしさ」「女らしさ」と「男女同権」は両立できるものだと思うのだがそれさえも認めない頭の固い人たちが増えてきた。

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2022年08月14日 ---- ボス

長靴を見なくなった

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盆休み中の昨日(8月14日)雨の中、日比谷で映画「トップガン」を観た。この映画を観るのは二度目なのだがそれでも最後は涙があふれた。素晴らしい映画。◆映画のあと新橋のオフィスを覗き(誰もいなかった)、電車で自宅へ帰った。銀座で黄色いオシャレな長靴を履いた中年の女性を見かけた。「そういえば最近は長靴を履いている人を見かけなくなったな」、ふと思った。そう思いながら周りを見渡すとやはり誰も長靴を履いていない◆子供たちも履いていない。なぜだろう?考えた。①「昔は道路が整備されておらず水溜りがあちこちにできていたから」②「昔はズック靴が多く雨水がすぐに染込んできた」③「革靴は高級であり、雨の日には履かない」・・そんな理由が思いついた。さて実際はどうなのだろう?◆我が家の靴箱にも「ブーツ」と呼ばれるオシャレな防寒靴はあるが「長靴」と呼ばれる雨雪対策靴は無いようだ。

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2022年08月09日 ---- ボス

ヘリコプターは人が移動するためのものではない

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多くの人は「ヘリコプターは乗り物」と思っている。そして「乗り物は人が移動するために使用される」と思っている。◆最近「空飛ぶクルマ」に関する取材を受けることが多くなり、私は「少なくとも我が国では、ヘリコプターは人の移動のためには使われていません」と話し始める。ヘリコプターは「情報収集」「物資輸送」「安全」「遊覧」「レジャー」のために利用されるのであり、「ドクターヘリ」を除けばほとんど人の移動目的で使われていない。◆一方「空飛ぶクルマ」は人の移動のために使われることを目指して開発されている。「空飛ぶクルマ」は「ヘリコプター」に近そうで実は近くない。「空飛ぶクルマ」は「ヘリコプター」よりも「自動車」や「飛行機」に近いものである。そのことに気づいている業界関係者がほとんどいないことが情けない。

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2022年08月04日 ---- ボス

客としての礼儀

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息子や娘をクルマの助手席に乗せて走っているとき、彼らがスマホをいじることを私は許さない。助手席に乗る者としてのマナー違反だ。だれかが「それはマナー違反ですよ」と教えなければ彼らは一生恥をかき続けることになる。◆先日、高級寿司店のカウンターで食事をしていると隣の客がスマホで野球中継を見ていた。音声は出ていなかった。彼はときどきカウンターの向こうの店主と話はするのだが話しながらもチラチラとスマホを眺めている。このあまりにも失礼な態度に私は腹が立った。寿司店の主人はこの無粋な客に注意しなかった。注意できなかったのだろう。私も不愉快ではあったが注意できなかった。◆昨日、久しぶりに銀座のジャズバーへ行った。コロナのせいか客は少なかった。私のほかは男性5人、女性が2人だった。ピアノソロが始まったが3人がスマホを覗いたままだ。そりゃスマホを見ながらでもピアノの演奏を楽しむことはできるのかもしれないが完全なマナー違反だろう。演奏者に対しても、ほかの客に対しても。彼らは恐らく注意されれば「ああ失礼しました」とスマホを閉じるのだろうが注意されるまで気づかない。自分のアタマでモノを考えない生活を続けてきたのだろう。気配りのできないバカな大人が多すぎる。◆その点「すごいな。できるな」と思わせるのが銀座のオネーサンたち。一流店の女性は客と一緒の時はスマホの電源を切っている。きっと多くの電話がかかってくるのだろうが一切スマホを気にしない。彼女らはトイレに行くと言って席を離れ、トイレの中で着信をチェックし必要なものには返信して、何食わぬ顔で「失礼しました」などと言って笑顔で戻ってくる。ホステスになる時に先輩から教えられるわけでもないようだ。できる女性は伸びる。多くの客の心を掴む。そして出世していく。◆銀座のホステスさんから学ぶことは多い。逆に、相手へのちょっとした気配りが出世に繋がることを知らないオジサンが多すぎる。

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2022年08月03日 ---- ボス

M先生から電話

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ドキッとした。朝、愛宕神社の前を歩いていたらスマホが震えた。見るとM先生からの着信だ。「ひょっとして昨日のこの欄『ありがとう、を言えない後輩たち』を読まれたのかな?」と思いながら電話に出た。「おおっ、キノシタくん。暑いけど元気で頑張っとるんやろうな。先日は大変お世話になりました。みんなの分まではろうて(払って)くれて、ホントありがとう。酔っぱろうてしもうてお礼の電話が遅くなりました」とのことである。続けて「実は昨日からまた東京に来てるんやけど、そいで、昨夜もまたあの銀座のクラブ『N』に行ったと。するとママが『みなさんキノシタさんにちゃんとお礼を伝えたんやろうか?』と心配しとった。ほんで『忘れとった』って言うたらママに叱られたと」とのことである。「いやあ、ほんと、失礼しました。ありがとう」と。◆「先生には日ごろからお世話になっていますから全然良かと。後輩たちが挨拶できんことに情けなかーて感じてるんですよ」と言おうかな、と思ったがやめた。

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2022年08月01日 ---- ボス

「ありがとう」を言えない後輩たち

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大学時代にお世話になったM先生が久しぶりに上京してくることになった。研究室の後輩たちにも声をかけ「先生を囲う会」を開いた。10人が参加した。一次会は新橋の居酒屋。一人7000円。サラリーマンにとっては安くない飲み代かもしれない。昔話に花が咲き楽しいひと時だった。6時半から始まった一次会が終わったのは9時半を少し回っていた。「もう一軒行こうよ」とM先生の声。2次会に参加したのは6人だった。銀座の安いクラブ「N」に行った。安いクラブと言ってもそこは銀座。一人当たりの料金は新橋の居酒屋よりも高くなる。◆私は翌日、午前4時起きの接待ゴルフの予定が入っていた。そのため11時半までには帰宅したい。だが2次会は1次会以上に盛り上がり、先生はすでに呂律が回っていない。そんな中で「悪いけどオレ、明日が早いから先に帰るね」とは言いにくい。そこでトイレに行くふりをしてママさんを呼び、事情を説明してそっと帰ることにした。店を出る前に、6人全員分の飲み代を私が払った。◆先生や後輩の飲み代を、幾分小遣いに余裕がある私が払うことは問題ない。彼らが「キノシタさん、ご馳走してよ」と言ったわけではない。私が、一人、そっと中座するために勝手に払ったのだ。それはいい。だが残念なのは2次会に参加した6人のうち誰一人も「ありがとう。お世話になりました」との連絡をくれないこと。みんなLINEもメールも繋がっているというのに。◆2週間後、今度はT先生が上京してきた。前回と似た状況になった。T先生を囲み、銀座の裏通りのレストランで1次会。2次会の参加メンバーは前回よりも年長者が多かった。彼らは小遣いには少しは余裕がありそうだった。皆、会社の重役であった。2次会は先日の「M先生を囲う会」で使ったのと同じ銀座の安いクラブ「N」だった。この日も私は中座しなければならなかった。ママさんにお願いして、全員分の飲み代を払って、そっと帰った。◆翌日、私のスマホにT先生からLINEが届いた。「昨夜は楽しい時間をありがとう。お世話になりました。飲み代までお世話になりました。次回は福岡で私がご馳走しますね」と。T先生だけではない。参加したすべての方が「ご馳走様でした」とか「ありがとうございました」などとメールをくれた。電話で直接「ご馳走様」を伝えてくれた者もいる。◆同じ、九州大学の卒業生の集団。M先生の周りの若い奴ら(といっても50歳~60歳)は「ありがとう」を言えず、T先生の周りの大会社の重役連中はきちんと「ありがとう」を伝えてくれる。◆「ありがとう」を言える人だから大会社の重役になれたのだろうか?不思議な気持ち。

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2025年04月10日 ボスの
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