2013年06月の記事一覧
◎2013年06月11日 ---- ボス ◎
- 不具合
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一般用語ではあるが普通の方は「不具合」などという言葉を使うことは殆どないだろう。しかしこれが航空業界ではしょっちゅう。航空機に異常があれば「不具合発生」となる。◆50歳代も後半になると「around 還暦」で「アラカン」と言うそうな。本日で56歳になった私はまさにアラカン。そしてカラダや脳や心は「不具合だらけ」。上から左目(飛蚊症+ドライアイ)、鼻(慢性アレルギー)、右肩(五十肩)、腰痛、左ひざ関節痛と悪いところだらけ。さらに記憶障害と失顔症。おまけに「のみの心臓」である。それでも生命にかかわるような重病でもないし週に一度程度のゴルフもできる。56歳の平均的な健康具合だろうか。まあまあ満足するしかないのだろう。◆先日、久しぶりに会った学生時代の友人に「カラダじゅう、不具合なとこばかりだよ。」と言うと 「『不具合なとこ』ばかりじゃなくて『不都合なこと』ばかりなんじゃないの」と返された。上手いことを言う。◆不都合なことはなにもない。
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◎2013年06月10日 ---- ボス ◎
- 2万日
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明日が誕生日。56歳になる。ということは今日が55歳最後の日。まるまる55年間生きたことになる。日数になおすと、365日×55(年)=20075日。55年間に閏(うるう)年が14回あったから20075+14=20089日。今日は生まれて20089日目になる。気づかないうちに2万日を過ぎていた。◆最良の日を100点、最悪の日を1点として等分に区切れば、この人生で100点の日が200日あったことになる。同じく最悪の1点の日も200日あった。◆あっという間に歳を取った。我が人生、月並みな言い方になるがジェットコースータのような人生だった。100点の日、1点の日を幾つか思い出すことができる。8歳で父を交通事故で亡くしてからの数週間は間違いなく1点。大学生時代に100点の日が集中している。◆最近は15点~70点の間をうろうろしているばかりに感じる。せめて1年に2~3回くらいは95点以上の日がこないものか。
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◎2013年06月07日 ---- ボス ◎
- 6月6日
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盛岡まで一泊出張してきた。往復とも東北新幹線のグランクラスに乗ってみた。新幹線のファーストクラスと呼ばれている。グリーン車よりもさらに割高。うん、悪くない。よく眠れた。◆昨日、盛岡へ向かう新幹線のなかで「棒が一本あったとさ・・」と口ずさんでいた。幼いころに覚えた絵描き歌。「葉っぱかな、葉っぱじゃないよカエルかな・・」と続く。そして「6月6日に雨ザアザア降ってきて・・・」・・最後は「あっという間に可愛いコックさん」で終わる。毎年必ず6月6日はこの歌を思い出し口ずさんでいる。◆楽しいことの少ない、不満ばかり多い昨今だが逆に怒ることも少なくなった。精神は幼い頃へと回帰を始めているのだろうか。あと1週間もたたずに56歳になる。
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◎2013年06月06日 ---- ボス ◎
- 秋田県立美術館
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出張先で少し時間に余裕があると美術館を訪問するようにしている。もっと余裕がある場合は近隣の温泉に浸かりに行く。これまで随分多くの美術館と温泉を回った。温泉はなるべく鄙びた秘湯を選ぶが混浴のところも多い。混浴と言っても残念ながらこれまで80歳以下の女性と遭遇したことはない。◆今週初めの秋田一泊出張では秋田県立美術館を訪問した。素晴らしかった。秋田県立美術館は現在移転準備中。これまでの美術館のすぐ近くに新美術館はすでに出来上がっている。新美術館は今年九月にオープンする。現在はプレオープンとでもいうのか展示物はないが解放している。安藤忠雄設計のこの美術館はまだなにも展示していいないが建物自体が素晴らしい。美しい。さすが安藤忠雄とうなってしまう。この時期に行くことができラッキーだった。大急ぎで新美術館の建築物を堪能したあと旧美術館を目指した。こちらは藤田嗣治の作品が中心。藤田の生涯と彼が秋田と深くかかわったことなどが興味深く表されている。◆藤田の作品ではないがとても私の気を引く素晴らしい作品が一点あった。これまで名前も聞いたことのない作家ルイジ・ダ・リオスの水彩画「水を汲む少女」というもの。少し憂いを含んだ目を持つなんとも言えないかわいらしい少女が描かれている。ルノアールのようなタッチだがルノアールよりいい。こんな出会いがとても嬉しい。新美術館がオープンしたらまた足を運びたい。
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◎2013年06月05日 ---- ボス ◎
- 沖留め
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月曜日、早朝の営業会議の後ヘリポート建設部の永田久永課長と一緒に羽田へ向かった。秋田へ一泊出張。出張の多い我々はともにANAのプラチナ会員。出発前のひととき、専用ラウンジで無料でビールやジュース、おつまみなどをいただける。しかしいつも慌ただしい移動のため専用ラウンジで一服できることはめったにない。当日もセキュリティーゲートから直接搭乗口を目指した。◆搭乗口は701番。ボーディングブリッジから直接機体へ乗り込むのではなく、バスに乗って機体横まで移動してタラップを上るやつ。業界では「沖留め」と呼んでいる。チケットを見て「うわっ、沖留めだよ。」と嫌がる私に向かって涼しい顔の永田課長がニコニコしながら聞いてきた。「社長は沖留めが嫌いなんですか。私は沖留め結構好きなんですよ。いろんな仕事やめずらしい機材が見られるし、何と言っても歩く距離が短くてすみますよ。68番ゲートまで歩くの大変じゃないですか。」と。たしかに羽田の搭乗口はセキュリティゲートからものすごく遠いところが多い。そういう考え方もあるのか・・。なんだか永田課長が一層頼もしく思えてきた。◆一泊して昨日秋田から戻ってきた。秋田で仕事の残る永田課長と別れ、一人での帰路。ANAの帰りの便もまた沖留めであった。永田課長のような前向きな気持ちを持とうと意識して明るくバスに乗り込んだ。バスは満員。なかなか出発しない。暑い。バスから降り到着ゲートに向かう。近い。たしかに短い。◆「それでも、それでもやっぱりオレはボーディングブリッジの方がいいなあ。」と思いながら歩いていた。
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