2013年01月の記事一覧
◎2013年01月07日 ---- ボス ◎
- 創造するために
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普段はあまり見ることのないテレビ番組を年末年始でぼーっと見ていた。二人の経営者が似たような発言をしていた。私はテレビのこちらで「本当にそうですね」と膝をたたいた。◆一人目は解体会社ベステラ株式会社の吉野佳秀社長。「つくった人でなければ、壊すことはできないのか?」という疑問からスタートし「つくった人は上手に壊すことはできない」と言う結論にたどり着いた。「作った人は作り方を知っているからその知識が邪魔になる。壊すときに、作った逆を行えばいいと考えてしまう。『作る』と『壊す』は全く異なるという発想ができない。」というもの。二人目は日本マクドナルドの原田泳幸社長。原田社長は「知識と経験が創造や改革の邪魔になる」と断言する。◆とても勉強になった。創造がなければ進歩も改革もない。新たな創造に向けて今年は「書を棄て街に出てみようか」などと楽しいことを考えながら正月を過ごした。そんな話を家人にすると「あら、十分街に出てるんじゃないですか?」と皮肉られた。
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◎2013年01月06日 ---- ボス ◎
◎2013年01月03日 ---- ボス ◎
- 初詣
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元日に成田山へ初詣に行く。二十年近く続いている。ものすごい数の参拝客。お昼過ぎには参道には長い列ができ、二時間くらいは並ぶことになるようだ。今年は午前9時過ぎに着いた。すでにすごい人ではあったがスムーズに流れ、10時の護摩に間に合った。帰る頃には参道には長蛇の列ができていた。◆毎年のことながら不思議な光景が。長い行列のあちこちに黄色い幟(のぼり)が経っている。キリスト教の宣伝。聖書の宣伝。数年前までは幟のみでなくスピーカーでキリスト教の宣伝をしていた。◆仏教の本山に初詣に来た行列に向けてキリスト教の宣伝。下品だ。もちろん私は敬虔な仏教徒ではない。しかしこのキリスト教徒の宣伝はあまりにも下品。キリスト教も数千の宗派に分かれると聞くからすべてのキリスト教徒がこれを良しとしていることではなかろう。しかし「やめろよ!」とキリスト教徒の中からの声が上がらないのが寂しい。恥ずかしくないのか。◆もしキリスト教やイスラム教の聖地巡礼の大行列の中で仏教の僧がお経を唱えていたらどうだろう?殺されかねないのではないか。一部の、ではあろうがキリスト教の下品さと仏教の上品さをまたしても感じる正月になった。◆(私の友人にもキリスト教徒の方が何人もいる。彼らは素敵な、やさしい人ばかり。彼らに喧嘩を売るつもりは全くないことだけは申し添える。)
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◎2013年01月03日 ---- ボス ◎
◎2013年01月03日 ---- ボス ◎
- 大晦日
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毎年、大晦日になると思い出す情けないシーンがある。九大4年生の大晦日。卒業が間近に迫る同級生の殆どが帰省しているなか、私一人留年が決まり腐っていた。よく映らない白黒テレビで「紅白歌合戦」を見終えたあと、下宿近くの筥崎宮まで歩いていった。「今年は真面目に頑張りますからなんとか卒業させてください」とかお願いし、寂しく下宿に戻ろうと歩いていると映画館「日活劇場」の灯りが付いている。大晦日も元旦も関係なくロマンポルノが上映中。◆先ほど「今年は頑張ります」とか殊勝な顔して頭を下げた若き木下少年は誘惑に負け入ってしまった。年が明けてまだ30分も経っていない。チケットを買って入った劇場は上映前で明るかった。この瞬間の自己嫌悪を忘れない。「俺ってなんて情けないヤツなんだ!」・・恥ずかしかった。観客はまばら。「情けないヤツばかりだな」と思いながら見回していると知っている顔が・・。なんと月に一度くらいの割合で私の下宿に勧誘にきていた先輩。何の勧誘かというとキリスト教。「イエスを信じると、木下君、とても幸せになれますよ」と聖人君子のようなおもむきで語っていた大学院に通う先輩が座っていた。◆「武士の情け」とばかり私は気付かぬフリをした。やがて館内が暗くなりエロティックな映像と卑猥な声が覆った。◆毎年思い出す大晦日の情けない思い出。
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