◎2023年05月23日 ---- ボス ◎
- 本屋大賞「汝、星のごとく」
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近所の「TSUTAYA書店」が閉店したから書店で本を眺めることが減ってしまった。そのためか今年の本屋大賞の予想すらしなかった。忘れていた。発表当日も知らなかった。結果的にベスト10のうち3冊は読んでいたが対象を受賞した『汝、星のごとく』は未読であった。◆有楽町の三省堂書店に平積みされていたが、どうも題名「汝、星のごとく」が私にはピンとこなかった。「読んでみよう」と思う題ではなかった。◆その「汝、星のごとく」が大賞を取った。最近、帯に「本屋大賞!40万冊突破!」などと書かれている。遅ればせながら買って、読んだ。◆最高!素晴らしい!ここ数年の本屋大賞の中でも私の一番の推し作品。「あーあ、事前に読んでいたら今年こそ本屋大賞予想が当たったのになあ」と思う。私は毎年、本屋大賞発表前に「今年の大賞」を予想するのだが、これまで当たったことがない。「あーあ、事前に読んでいたら今年こそ予想が当たったのになあ」◆小説だから「好き・嫌い」はあるだろうが私は大好き。多くの人に読んでもらいたい。読んだ人に「どうだった?」と聞きたい一冊。オススメ。
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◎2023年05月22日 ---- ボス ◎
◎2023年05月18日 ---- ボス ◎
- かわいそうな男
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プライバシーに関することだからあまり詳しくは書けない。随分と時間が経ったから、もう話してもいいだろう。◆自宅近所に美味しいお店がある。(どんな料理を出すのかは控える)。入り口から奥の方へ向かう8席のカウンターのほか、テーブル席が3つ。私はそこのオーナーシェフと親しい。◆コロナ禍になる少し前の夕方、私は一人でカウンター席に着いていた。料理を注文し、ビールを飲んでいるとオーナーが話し出した。「キノシタさん、昨日はすごかったんですよ。開店と同時に三浦春馬クンと佐藤健クンが入って来たんですよ。で、三浦クンをいまキノシタさんが座っている一番奥の席に、佐藤クンをその隣に座ってもらったの」「へえー、あの三浦春馬と佐藤健? どっちともカッコいいやろ?」と私。「むちゃくちゃカッコいいですよ。で、感じもいいの」「へええー」「で、ですね、その次に入って来たのがなんと手越クンなの。手越祐也クンがお友達かマネジャーかと入って来たの。二人で」「そりゃ、すごいね」「手越クンたちは一番手前のカウンター席に通したのよ。席に着くとき、手越クンは軽い感じで佐藤クンと三浦クンに挨拶はしましたよ。でも会話はありませんでした。」「ふーん」「キノシタさん、奥から三浦春馬、佐藤健と座って、中4つ席を開けてこっちに手越クンですよ。」「うん、すごい光景ですね。昨日、来ればよかったなあ」「違うんですよ」「えっ?なにが違うの」「全然、良くないんですよ」「どういうこと?」◆オーナー(マスター)が嬉しそうに続ける。「中4席あいているでしょ?ちょうど、そこにごく普通のカップルが入ってきたの。私はどちらからも一席を空けて、真ん中に通しましたよ。つまり店の奥から『三浦春馬・佐藤健・空席・普通のカップル・空席・手越祐也・手越の友人』って並んだわけ。かわいそうなのは、その普通の男。」マスターは笑い出しそうな、悲しそうな顔をして続けた。「随分と長いことこの店やっているけど、僕はあんな惨めな、あんな可哀そうな客をみたのは初めてですよ。女性はキョロキョロして全然落ち着かない。私は普通に『なんにしましょうか?』くらいしか言えないわけなんですよ」◆「そりゃ心の中では『店に入ってきたらイケメン俳優がいっぱいで驚いたでしょ?』とか声をかけたいけど、そんなことを言うと手越クン、三浦クン、佐藤クンに失礼でしょ。彼らはプライベートな時間ですからね」◆そのカップルはどうなったのだろう?その店に行くと必ず思い出すエピソード。もちろん実話。
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◎2023年05月10日 ---- ボス ◎