2025年09月24日 ---- ボス

会議のありかた

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当社を設立してまもなく30年になる。重要な意思決定はすべて私が一人で下してきた。二年後、70歳を機に私は社長業を降りることにした。この欄で以前にも書いたが、社長の最も重要な仕事である「ジャッジ」が少しずつ狂い始めたことを感じるから。ジャッジすべき時にジャッジできず先延ばしにしてしまう自分に気付いた。気付いてはいるのだがなかなか修正できない。これが「老化」なのだろう。それでも(うぬぼれた言い方だが)その辺の中小企業の経営者には負けない自信はある。その辺の中小企業経営者と比較すべき問題ではないが。◆ということで後進に道をゆずるべく、各事業部の会議ではなるべく私の意見を言わないように心掛けている。会議に出るとつい何かを言ってしまうので会議に出ることも控えるようにしている。するとどうだ?◆「社長の意見はどうですか?みんなにアンケートを取ってみたのですが?」などと私の部屋へ責任者が伺いに来る。「はあっ?」と思ってしまう。「こんなもんを事業部員にアンケートを取ってどうするんだ!?」と怒鳴りたくなる。専門家に委ねるべきことを、リーダーの力不足により「みんなで決めた」と逃げてしまうことが多く見える◆情けない。私はトランプさんは好きではないが強いリーダーが組織を前進させることには納得する。「さあ、どうしましょうか?」なんていう会議は即刻やめてもらいたい、と社内で言い続けているが恐らく今日も当社のどこかの会議室では「どうしましょう?なにか意見はありませんか?」なんていう会議が開かれるのではないだろうか?

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2025年09月22日 ---- ボス

「何が足りなかったんだろう?」

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金曜の夜、BSで放映されている「ゴルフサバイバル」を楽しんでいる。若手のプロゴルファーやプロを目指すトップアマチュアが競う。10人が参加して1ホールで一人が脱落していく。最終9ホール目まで進めるのが二人。最終ホールを制した者が優勝、という競技。◆各ホールで一人が脱落する。その脱落者にカメラが向き感想を尋ねる。マイクを向けられた、負けたばかりの競技者は笑顔で答える者が多い。「やっちゃいましたー!」とか言いながら照れ隠しなのかケラケラ笑う者もいる。私は腹が立つ。「プロを目指す奴が負けてヘラヘラするな!」と怒る。「勝ち」に向けて一所懸命に頑張っている者が負けて笑えるはずがない。◆話は変わるが昨日「世界陸上東京大会」が終了した。感動的なシーンが多かったが私の心に刺さったは男子110mハードル決勝で5位と健闘した村竹ラシッド君のレース後のインタビュー。本当に悔しそうに、涙を溜めて「何が足りなかったんだろう?」と自分に問うた。「パリオリンピックで負けて、あれから1年間、誰にも負けない練習を繰り返したのに・・・。何が足りなかったんだろう?・・・」◆本当のスポーツマンはこうだ!。そしてラシッド選手は大勢の観客へもお礼を伝えた。「こんなに大勢の方が応援してくださって、期待してくださって、それに応えることができなかったことが残念だ」と言っていた。◆村竹ラシッド選手はまだ23歳。スポーツの頂点を目指す若い真摯な才能が70歳近い爺さんに爽やかな感動と励ましをくれた。ありがとう、ラシッドさん。◆アテネ五輪の100m平泳ぎで優勝した北島康介選手は「チョー気持ちいい!」と言ってその年の流行語大賞を取った。「チョー気持ちいい!」も素晴らしいが私にとって、そしてあのラシッド君のレースを見ていた多くの方にとっては「何が足りなかったんだろう?」の方がさらに心に響く言葉だった。今年の流行語大賞は「何が足りなかったんだろう?」で決まり!と言っておく。

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2025年09月11日 ---- ボス

ずにのる

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ほぼ毎晩、就寝前の30間程度が私の読書タイム。ベッドに横になり読書灯のみ点けて眠たくなるまで小説を読む。こんな時間を「私の至福のひととき」などと書いている人もいるが、私にとっては少なくとも「至福」ではない。「まあまあ楽しいひと時」程度である。◆さて一昨日、一穂ミチさんの小説を読んでいて「ずにのる」との表現が出てきた。「図に乗る」と書いてあった。私は不自然に感じた。「図に乗る」ではなく「頭に乗る」ではないのか?◆調べてみた。どうも「図に乗る」が正解のようだ。「頭に乗る」も間違いではないようだが・・・。まだまだ知らない言葉がたくさんあるなあ。

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2025年09月09日 ---- ボス

トイレ、どこに立つか

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仕事の上では恩人であり、魅力的な男の生き様を教えてくれた尊敬する憧れの師匠でもあった元前田建設工業㈱の副社長であった川嶋信義さんの話。◆川嶋さんは頼りない元部下(私のこと)を心配してか時々我が社を訪問してくれた。当時、我が社が入っていたビルの男性用トイレは小便用の便器は3つだった。ほかに誰もいないとき、私は右端の便器で用を足していた。◆ある日、私がトイレに入ると川嶋さんが真ん中の便器の前に堂々と立っていた。変な話だが小便をする後ろ姿さえかっこよかった。嫌味ではなく本音で「自分に自信のある方は真ん中の便器を選べるんですね」と言ってしまった。そのとき川嶋さんがどのような反応だったかは覚えていない。だが私はそのとき以来、小便用便器が3つ並んでいて誰もいないときは真ん中の便器を選ぶようになった。◆しょうもない話かもしれない。私にとっては川嶋さんの大切な教えの一つである。本日は川嶋さんの命日。亡くなって丸12年、ってことは十三回忌ってことなんだな。◆午前中、そんなことを思いながら千葉にある彼のお墓に参ってきた。私もあなたのような魅力ある男になれるよう頑張ります、と今回も墓前で約束してきた。

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2025年12月22日 ボスの
スケジュール
  • 午前事業部連絡会
  • 午後接客(来客多数)
  • 夕方銀座『ペントハウス』で会食
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