2014年10月の記事一覧
◎2014年10月14日 ---- ボス ◎
- 台風一過なのにカミナリ
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先週に続いて週のはじめが台風一過になった。今朝の空は美しい。爽やかな秋の気候を満喫したい。ところが私は先週に続きまた今朝も会議でカミナリを落してしまった。◆我が社では毎週、週明けに会議を開いている。8時半から幹部会、その後9時半から各部会となる。私はこのところ毎週「コミュニケーションの大切さ」「広報活動の大切さ」「情報共有の大切さ」を訴えている。幹部の反応は悪い。「あーあ、また社長の例の話が始まった」という顔をして聞いている者がいる。◆コミュニケーション能力の無さから真意を旨く伝えきれない者もいる。ときどき私はプチンと切れる。カミナリが落ちる。先ほどもある課長の発言とその態度に切れた。彼は本当に一所懸命に頑張っている。頑張っているが表現能力がない。恐らく真意ではない発言だったのだろう。真意を伝えきれなかったのだろう。そう思う。そう思いたい。「相手を不愉快にさせずに自分の意見を通すことが最高のコミュニケーション能力だ」と私は常に言っている。彼はそれができない。とても残念だ。◆それ以上に私が憂えていることがある。彼のその不用意な発言に対し、私以外の誰も反応を示さないこと。「おいおい、それは違うんじゃないの?」と私以外は誰も口にしないのだ。幹部会議はいつも「私 VS 幹部」になってしまう。それでは「幹部会議」ではなく「社長への報告会」じゃないか。◆このままではいつまでたっても「エアロファシリティー株式会社」は「ワンマン社長の会社」「キノシタ商店」と陰口をたたかれかねない。私は強く危機感を抱いている。◆あーあ、また今週もぼやいてしまった。
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◎2014年10月13日 ---- ボス ◎
- 台風のプレゼント
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ひと月先まで土日祝日も、ほぼびっしりとスケジュールは埋まっている。土日の半分はゴルフの予定が入っている。ゴルフのない休日も公私の予定がビッシリ。もともと貧乏性の私はスケジュールが埋まっていない方が不安である。忙しいのは歓迎なのだが怠け者の私は忙しさにかこつけて雑用を後回しにしてしまう。やればできることも「忙しいから」と逃げてしまう。机の上には重要ではないが少し気になる書類が山積みになっていた。◆祝日(体育の日)の今日もゴルフの予定が入っていた。ところが台風19号が接近中。昨夜、急遽、本日のゴルフの中止が決まった。こうなると今日一日がぽっかりと空く。実はたまにあるこのぽっかりと空いた一日が嬉しくもある。◆今日はゴルフがなくなったおかげでゆっくりと朝は6時まで寝ることができた。家庭の雑用を済ませ8時には会社へ来た。誰もいないオフィスはのんびりと自分のペースで仕事ができる。大音量でジャズ(本日はジャネット・サイデル)を聞きながら机の上に溜まった書類に目を通し、名刺を整理し、財布の中の領収書をまとめ、机の回りの整理をしている。悪くない。◆気になっていたことは粗方片付いた。これも台風のおかげ。さあ台風がひどくなる前にゴルフの練習場へ行ってその後は丸ビルにでもウィンドウショッピングに行ってみよう。夕方は暴風雨になるのだろうか。荒れ狂う嵐の音を窓越しに聞きながら安全な部屋で熱燗を飲むのも悪くない。明日の朝は台風一過、爽やかな秋晴れの一日が待っている。◆この台風の猛威に大きな被害を受けた方々が多い。自分だけが安全な場所で台風のもたらしたプレゼントを喜んでいることに申し訳なさも感じている。
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◎2014年10月10日 ---- ボス ◎
- 村上春樹さん、残念!
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ストーリーは全く覚えていないが読み終えたときにそのサラッとした洗練された文章の美しさに感動していたことは覚えている。素晴らしい読後感。私がそれまで知らなかった感覚であった。学生時代「風の歌を聴け」を読んだときのことだ。それ以来、彼の作品はすべて読んできた。◆だが実は私にはこの村上春樹の作品の面白さが分からない。文章が綺麗で、とくに会話文が好き。主人公はドライで都会的。私の回りにはいないタイプの者ばかり。各々の物語の奥や裏に、深い深いテーマや主張があるのかもしれないが私には分からない。面白くないストーリーを魅力ある文章力で読ませてしまう。そんな作家は村上春樹の他にいない。◆だらしない文章でもストーリー展開の面白さで読ませてしまう百田尚樹と対照的。それならば文体も確立しストーリーも面白い宮本輝の方が総合力では上だと私は思うのだが・・。残念ながら宮本輝は駄作も多すぎるのかもしれない。◆村上春樹がなぜ海外でも受けるのかが理解できない。日本語を理解する人間にとってのみ面白い作品だと思うのだが・・。どうしてノーベル文学賞の候補になるのか分からない。◆と、ここまで書いてふと思った。先ほど「面白くないストーリーを魅力ある文章力で読ませてしまう。そんな作家は村上春樹の他にいない。」と書いたがもう一人いたことを思い出した。そうだ、川端康成もそうだった。どうでも良いストーリーをきれいなきれいな表現力で読者を物語の中に引きずり込む。読み終わった瞬間には充足感で満たされる。だけどストーリーは面白くない。映画化されても誰も喜ばない。そしてその川端は日本最初のノーベル文学賞受賞者だった。◆あーあ、村上春樹さんが今年もノーベル賞を受賞できなかったことを残念に思っていることを伝えたいと書き始めたが文章力のない私が書くと、このように彼のことを貶すような文になってしまった。残念! ごめんなさい。
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◎2014年10月10日 ---- ボス ◎
- 部下を叱る
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仕事量が増えてきたので今年六月に近所のビルに分室を開設し、ヘリポート事業部をまるごとそちらへ移動させた。その分、本社には余剰スペースが生まれた。その余剰スペースは来年年初までに新応接会議室として改築される。◆新応接会議室の改築に関してTクンを担当者に指名した。Tクンにこの新応接会議室を最も有効に利用してもらいたい、いずれはこの会議室の主役に育ってもらいたいとの期待もある。◆今朝、そのTクンが私の部屋に入ってきた。「昨日、新応接会議室の改装工事の見積もりが届きました」という。「ほう、いくらなの?」と聞く私にTクンは「○○○万円です」と答える。「えっ?それは高いねえ」と私が言うと「高いですか?」とTクンが答える。「内訳は?」と聞くと「これが内訳書です」と見積書をそのまま出す。こまごまとした数字が並んでいる。私は見積書に目を通すことをせず、Tクンを座らせ、注意を始めた。◆私:「キミはこの改築工事の担当責任者だよ。」 T:「はい」 私:「その見積もり書はいつ届いたの?」 T:「昨日です」 私:「見積書が届いたらそれを見て『高い』とか『安い』とか、ある程度自分の意見を持たなくちゃね。」 T:「はい」 私:「内訳書を吟味し、この部分は削除してもいい、ここは他の業者の方が安いんじゃないだろうか、とかいろいろ考えなくちゃね」 T:「はい」 私:「キミの態度は担当責任者の態度ではなくただのメッセンジャーだよ。担当者なら自分の考え意見を持たなくちゃ」 T:「はい」 私:「今回の場合だったら事前にどの程度の金額が出てくるのかをキミの過去の経験から予想しておく。そして見積もり金額の総額が『高い』と思ったらそれを吟味し、解決策や対処方法を探る。ABC三つくらいの対処案を自分なりに考えてオレに示す。ね?」 T:「はい、以前も注意されました」 私:「『担当者としてABCの三つの解決方法を考えましたが私としてはAが一番良いと思うのですが。なぜなら・・・』っていうような報告を聞きたいのですよ。別に書面にする必要なんてない。『担当者の意識、担当者の意欲、担当者としての責任』が欲しいんだよ。」◆Tクンは「すみません」と頭を下げ私の部屋を出て行った。◆当社の職員はみんな具体的に指示されたことは一所懸命にやる。「明日までにこれをやって」と上司からお願いされれば徹夜してでもこなす。ところが具体的な指示をしなければみんなメッセンジャーになってしまう。「おいおい、それじゃあ高校生のアルバイトでもできますよ」と部下を注意することが多い。◆ときどき開いている異業種交流会で社長さんたちが「指示待ち症候群」という言葉を使っていた。とにかく今の若者は頭が良くてもこの「指示待ち症候群」が多いという。うちの会社にも「指示待ち症候群」が広まりつつある。うまいワクチンがないものかとこちらは本気で探している。夜も眠れないくらいに。
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◎2014年10月09日 ---- ティー子 ◎
◎2014年10月03日 ---- ボス ◎
◎2014年10月03日 ---- ボス ◎
- 激怒 そして 新しいアイデア
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「年のせいでしょうかねえ、穏やかになりましたね、社長。最近は大声で怒鳴ることもなくなりましたねえ」と言われていた。自分でもそう思っていた。会社が大きくなり少し安定してきたこともあるがそれよりも部下たち各々が成長してくれたおかげと思っていた。ところが・・・。◆昨日、爆発した。御嶽山ではない。私が爆発した。ブチ切れた。どいつもこいつも・・・。◆我が社は技術を売る会社。知恵と気配りを売る会社。ところが・・・。自分の会社の持っている特許技術を誰も理解していない。特徴も長所も使い方も知らない。せっかく素晴らしい技術と製品があるのにそれを使おうとせず、アタマの悪い、小学生でも思いつくようなことをお客様に提案しようとしていた。情けない。◆「もう一度、事業部全員で勉強会をしろ!」と久しぶりに大声を出した。大声で怒鳴ったが、それでも収まらずカリカリしていた。なんとか気持ちを落ち着けようと思い大音響でレコードを聞かせる行きつけのジャズ喫茶に行った。いろんなことを考えていた。怒りは少しずつ収まってきた。
◆問題となった工法のことを考えていると、また違ったアイデアが浮かんできた。うん、これは使えるかもしれない。面白い。当社8つ目の特許になるか。
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◎2014年10月02日 ---- ボス ◎
- 人生を豊かにする3つの道具
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若い人と話すことが多い。息子や娘の友人であったり、バーのボーイであったり、或いは当社の門を叩いてくる学生だったり。若い人と話すのは楽しい。◆「みんな夢を持っている」と書くとウソになる。私もそうだったが「若い」からといって、みんなが夢を持っているわけではない。大した夢のない、現実的な若者のほうがはるかに多い。夢と言ってもささやかな「優しいキレイな女性を嫁にしたい」程度のヤツが多い。そのことをダメだとは言わない。「夢を抱けよ」とは言わない。「夢を抱けよ」とは言わないが「希望を失うな」とは言いたい。◆若い人と話すと自分の若かった頃を思い出す。「あのころは楽しかったなあ」との思い出が幾つも湧いてくる。「思い出の多い人生が幸せな人生」と信じて生きてきた。そのことに関しては近々また述べることにしよう。◆さて、今日の話題は「若いころに覚えておくと人生を豊かにする3つの道具(技術)」について。私は第1に「英会話」、第2に「自動車の運転」、そして第3に「ゴルフ」をあげる。この3つを若い人には強く勧めている。◆間違いなく私の人生は「自動車の運転」と「ゴルフ」によって交際範囲と活動範囲が広まり、幸せの度合いが深まった。そして同時に「ああ、若いころにもう少し英会話を頑張って習得しておけばもっと幸せな人生だったろうな」と思い後悔している。◆シカゴ~ナッシュビル~サンフランシスコと回った今年3回目の米国出張から戻ってきた。今回も「英会話」で苦しむ旅となった。◆あなたが思う「人生を豊かにする3つの道具」はなんですか?
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◎2014年10月01日 ---- ボス ◎
- 幸せ
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かつて私の部下に小椋さんというキレイで優しくとても仕事のできる女性がいた。その当時、隣のヘリコプター会社に田内君というこれまた優しく真面目な男がいた。田内君はヘリの整備士だった。そしてその二人が結婚した。十数年前のことだ。◆姓が田内に変わった小椋さんは子供ができ私の会社を去ったがこの夫妻とはその後も時々連絡を取っていた。田内君は整備士を辞め、別の仕事を始めていた。若い彼には怖いものがなかった。小椋さんは笑顔で彼を見守り応援していた。だが残念ながら彼の仕事は順調とは言えないようだった。たまに会うと暗い顔をしていた。いや、彼が明るい作り笑顔をしているのが私には読めた。◆2年前、「うちで働かないか」と声をかけた。彼は「働かせてください」と頭を下げた。もともとのヘリコプター整備士の知識を生かして当社で働く彼に笑顔が戻ってきた。10年近く遠回りをしたのだから一人前になるにはまだ少々時間がかかりそうだが間違いなく誰よりも頑張っている。その彼に昨日エレベータの中でくだらない質問をした。◆「オマエ、人生でいつ頃が一番幸せだった?」と私が聞くと彼は躊躇なく「私は今が一番幸せだと感じています」と返してきた。「へえ、そうなの。いいねえ。」とさりげなく答えたのだが、実は部下のこういう返事を聞いて私は、とても、とても、とても嬉しかった。◆ふと田舎で一人暮らす母を思い出した。もう十数年前のことだ。なにを話していたのか覚えていないが「私はとても幸せよ」と母が笑顔で言った。あのときも、とても、とても、とても嬉しかった。◆だが残念ながら80歳を超え痴呆の初期症状があらわれている今の母はとても「幸せ」ではなさそうだ。悲しい。
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