‘天吾’ の記事一覧

2011年07月22日 ---- 天吾

危機管理能力なし・・東電

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私の悲観的な予想が当たっています。福島原発問題です。収束するどころか問題はますます大きくなっていってます。やがて魚も食べられなくなるかもしれません。どこまで真実の報道がなされているのかも分かりません。不安は募るばかりです。

それにしても返す返すも腹が立つのが東京電力。危機管理能力が全くありません。職員の方々はみなさん、びっくりするような高給を取っていたくせに、プロとしての危機管理がなっていませんでした。ボスが前に言っていました。「オレが東電の社長だったらあの事故は起きていない」と。本当にそう思います。事故が起きた場合の大きさと事故が発生する可能性をリンクして考える必要があるのは「確率」「期待値」を勉強したものなら常識でしょう。

「津波の高さを8mまでしか想定していなかった」との東電の説明。「こいつらアホか!!」と怒鳴ったのはボスだけではありません。もちろん想定を20mまでしろとか30mまでしろ、というのではないのです。事故が起こった場合の被害の大きさを考えていたなら当然「想定以上のものが来た場合」も想定しなくてはなりません。たとえばエアロファシリティーがヘリポートを作る場合10トンのヘリコプターが着陸することを想定したとして「10トンヘリが降りても大丈夫」と検証するだけではダメなのです。10トンヘリは100%大丈夫。20トンヘリなら床にクラックが入るけれど、それでも安全な着陸はできる。30トンヘリは柱が曲がるけれどそれでもイザというときには着陸できる。などなどを予想します。

「8mの津波までしか想定していませんでした。」などとは中学生の回答のようです。「8mの津波までは100%無傷」「15mの津波まではココとココがやられる可能性はあるが安全」「30mの津波が来た場合でも・・・だけど安全」という「想定外の想定」が必用でした。当たり前の話。 東電の話をどう聞いても、あるいは現地の設計を見ても「8m以上の津波がきたら知らないよ」というものです。

ボスと一緒に私も叫びます。あの事故は天災ではなく人災です。

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2011年06月21日 ---- 天吾

ホリエモン

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どこまで下品なオトコなのでしょう。ホリエモン。刑務所に収監されるその様までもパフォーマンスとしてマスコミに流すのです。釣られるテレビも情けない。ニュースを見ながら腹を立てている自分も情けない。

あの気持ちの悪いオトコに取り巻きが大勢いましたね。同じTシャツ着た頭の悪そうなオトコたち。

カネがあれば「粋」も「美」も「道徳」も関係ない。こんな考えの方は昔からいましたが年々増えてきている感じがします。寂しいものですね。
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2011年06月17日 ---- 天吾

期待値

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現代のめまぐるしい社会情勢の中で事業を行うには多くの情報を得、それらを数値化し、期待値を算出する努力が必要です。昭和の頃は例えば町の銭湯や煙草屋、酒屋など親の仕事を継ぎ単純なビジネスの頃は数値化する努力は不要でした。

エアロ社は「ヘリコプター」というコアがあるものの様々な事業を行っています。果たしてそれらが十分な情報を得、十分に数値化されているのか。リスクを取るに十分なリターンが期待できるのか。私の目からみると、まだまだ勘に頼りすぎている部分が多いようです。

でも、エアロはただの小さな民間企業。少々、勘に頼っても、失敗してもなんとかなります。許されないのは東京電力やこれまでの自民党政府、もちろん現在の民主党政府もダメですが、なんといっても原子力発電のメリットが数値化されていないのはひどいものです。「事故が起こる確率とその場合の被害額」「使用済燃料の最終処分にかかる費用」など全く数値化されていません。敢えて言うなら「事故発生の確率はゼロ」として期待値計算されてきたようです。これでは経営とは言えません。昭和の時代、いえ、戦前の煙草屋さんみたいです。

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2011年06月07日 ---- 天吾

人と違うこと

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25年ほど前のことでした。それまでキリン、サッポロ、アサヒの3社でほぼ独占していたビール市場にサントリーが参入してきました。失礼ながら私には「美味い」と言えるものではありませんでした。先行3社のビールはどれも「美味い」のですが後発のサントリービールは私には合いませんでした。おそらくこの文章を読んでくださっている殆どの方は当時を思い出し「そうだったね」と相づちを打たれることでしょう。それくらいサントリービールは「まずかった」。しかし、まさにそこがサントリーの長期的戦略だったのです。

先行3社のビールはそれを飲みなれたオジサン(当時は私もオジサンではなかったのですが)にとっては「美味い」ビールでしたがその3社のビールの味はほぼ同じでした。私たちは飲み分けることができませんでした。そこへ一つサントリーだけが別の味で参入してきたのです。あきらかに先行3社とは異なる味。繰り返しますが先行3社のビールに慣れたしたには「まずい」ものでした。しかし、これからビールを飲み始める者たちにとっては「初めてのビールの味」であり「ビールとはこんなものなのだ」と思う味でした。サントリーは後発ですから先行3社と同じ味では勝負できないと読んだ訳です。4社目だけどシェア25%は狙わない、まず15%のシェアを狙う。そのために特徴を出そう。これから徐々にシェアを伸ばそうと。オジサンよりも若者を狙おうと。

そうしながら徐々に、徐々に、オジサンたちにも受け入れられる味に変わっていきました。さすがサントリー。

数年前までならホルモン屋に入るまえに「ビールの銘柄」を確認し、サントリーならば入店しなかった私ですが昨夜は入った居酒屋で「美味いなあ!」とジョッキを見たら「サントリー」のマークが・・。長期戦略、短期の戦術、あらためてマーケティングの重要さ、面白さ、大切さを飲みながら感じた新橋の夜でした。

長くなりました。

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2011年04月25日 ---- 天吾

サマータイム、まだ甘い!

青豆・・・不満・怒り

電力が不足しています。大停電が起きないようにするためには電力消費のピークを低くすることが必要です。と同時にいかに電力を消費しない生活をするのかを皆で考えなくてはなりません。「節電にご協力を!」と呼びかけるだけでは効果は大きくありません。制度を変える必要があると思うのです。こういうときこそ国が、政府が大きな制度改革を行うべきときと思うのですが・・・。

日の出から日没までは年間平均で12時間。日の出と日没の中間が正午。人間もこの日の出、日没に合わせた生活を送るのが最もリーズナブルです。昔の人は、夏は、「日の出とともに起き、日没とともに寝る」生活をしていました。生活時間のちょうど半分、中間点が正午でした。ところが現在人は朝はすでに明るくなってから起き出します。日没後遅くまで起きています。生活時間の中間点はおそらく午後3時頃でしょう。生活時間の中間点というのは睡眠時間の中間点の裏です。睡眠時間の半分というのは午前3時頃ではないですか?

活動時間の中間点を正午にもっていくには現在の活動パターンを3時間前倒しにすることです。そうすると夏場は夜の10時頃まで明るくなります。冬でも7時頃まで明るいのです。

夏場だけ1時間、生活時間を前倒しにするサマータイムなんて中途半端なことではなく、夏も冬もすべて3時間前倒しにしてみると生活は豊かになり電力消費も抑えられることは間違いないのですが、なぜ私の提案を政府が検討しないのか・・・?

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2011年04月21日 ---- 天吾

バックエンド

青豆・・・思考

こんな時期に発言することはお叱りを受けることになるかもしれません。幸い(?)このスカイアコラはまだ読んでくれている方が殆どいないので思い切って書きます。福島第一原発の行方に関してです。もう第一原発から20km圏内には人は住むことはできない、と諦めざるを得ません。素人の私でも分かります。ただ、その発言を政府或いは東電がするとマスコミから大バッシングを受けます。政府も東電も明言を避けます。恐らくあと1年間は言い出さないでしょう。住民にとっても不幸なことです。

伝えるべきです。いつまでも期待をもたせて、避難所生活で疲れ切ってしまった1年後に「やっぱり諦めてください」と言うよりも少しでも早く伝えた方が、結果的には避難されている方々にとって親切な判断になります。

病人に例えると「癌かもしれないけどそうではないかもしれません」という状態が1年続くよりも「恐らく癌です。立ち向かって治療を始めましょう」という方がよほど親切です。それでもし癌ではないことが1年後に分かったなら「ごめんなさい、誤診でした。癌ではありませんでした。」と謝るのです。企業もそうですがジャッジは早く下すべき、想定は悲観的に、ということです。

さらに大きなお叱りを覚悟して、その20km圏内の利用方法まで申し上げます。第一原発が2年~3年後に落ち着いたら(安定したら)この失われた20km圏内に放射性廃棄物の最終処分場「バックエンド」を設けるのです。地下1000メートルほどの立抗から横へ数km延びるトンネルです。

今後も日本の原子力発電が増え続けるのか或いは代替の発電方法にシフトするのかは今の段階では分かりません。いずれの方向に進むのであれ現段階ですでに非常に多くの「最終処分を待つ放射性廃棄物」が国内にあるのです。どこかにバックエンドを作らなければ危険はさらに高まります。日本地図から失われることになる半径20km圏内を最も効率的に利用するのはこのバックエンド建設しかないでしょう。すでにその方向で議論を始めたいところです。まだ誰も気づいていないのか、或いは世論を恐れ発言できないのか・・・?

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2011年04月18日 ---- 天吾

東京電力

青豆・・・強い主張

報道によると6月の株主総会を持って東京電力の現在の会長、社長をはじめ多くの取締役が退任することになる模様です。みなさん「ふざけるな!」と叫びたくなりませんか?ボスさんも書いていたように今回の事故は人災です。東京電力の危機管理能力の欠如が悲劇を1万倍にも100万倍にもしたのです。「ここは危なくないですか?もう少し慎重に考えましょう。」という発言をしにくい状況を作ってしまった経営陣の責任は重大です。

厳しい言い方ですが経営陣はすべての財産を差し出す覚悟が必要です。会長、社長を辞任するのであれば全財産を賠償にあて、被災者と一緒に避難所での生活を続けるべきでしょう。簡単に取締役を辞し、「私はもう取締役ではありませんので・・」などと言いながらゆっくり休養をとることはできないのです。
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2025年04月10日 ボスの
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