◎2023年01月20日 ---- ボス ◎
- 友池君ちでいただいた初めてのマックの話
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45年くらい前の学生時代の話。五月のゴールデンウィークだった。大学の近くに下宿住まいをしていた私と友人の後藤功君と二人で、福岡の高級住宅街から通っている友池哲雄君の実家に遊びに行った。友池くんちは豪邸であった。何をして遊んだのか覚えていない。もう一人、誰かを誘って麻雀でもしていたのかもしれない◆遅くなり、友池君が「泊って行ったら?」と優しい言葉をかけてくれた。私と後藤君は「ありがとう。そうします」と即返答。友池家の二階、彼の部屋に布団が3組敷かれた。酒を飲み疲れ、電気を消す段になって友池君が言う。「オレ、明日、朝倉のじいちゃんの家の田植えを手伝いに行かんといけんのよ。朝、早く出るけん、あんたちはゆっくりしてっていいけん。オフクロには言うとるけん」確かにそういうことを言った。灯りを消して寝た◆翌朝、目覚めると友池君がいない。客人である私と後藤君はどうしていいのか戸惑っている。「そういえば、田植えに行くって言いよったよね、昨夜」と後藤君。◆しばらくすると友池君のお母さんが覗きにきた。「あら、起きられましたか? 下に簡単な朝食を用意していますよ」と声をかけてくれた。友池君のお母さんは女優さんのようにキレイだった。そして優しかった◆私と後藤君は身支度を整え階下のキッチンへ下りて行った。お母さんが用意してくれていたのが簡単なサラダと牛乳と「マクドナルドのハンバーガー」だった。名前は知っていたが私も後藤君もそれまで「マクドナルドのハンバーガー」を食べたことがなかった。友池くんちで食べたこの「マクドナルドのハンバーガー」はビックリするほど美味かった。感動した。◆あれから45年が経った。今、過去の日記を整理している。一昨年から後藤君は大病で伏せているがたまにメールで近況を知らせてくれる。陽気な彼のことだ、まだまだ病気に負けずにきっと克服するのだろうと思う。◆昨日、後藤君に「友池んちでご馳走になったマクドナルドのハンバーガー、覚えとる?」と聞いてみた。「泊ったことは覚えとるけど、ハンバーガーのことは覚えとらんなあ」との返信があった。そして「今週末は寒そうだけど、もうすぐ梅も咲きますよ」と書いてあった。
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◎2023年01月16日 ---- ボス ◎
- 中国 コロナ死者 1か月で6万人!
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中国ではこのひと月でコロナの死者が六万人にも達した、と日本の新聞が嬉しそうに書いている。「やっぱりゼロコロナ政策は失敗だった」と言いたいようだ。◆そうだろうか?我が国でも最近、毎日500人近くがコロナで死んでいる。1日に500人ということは1か月では1万5000人ということだ。「中国はゼロコロナ政策を辞め爆発的にコロナが広がり1か月で6万人が死んだ。」「我が国では、ウィズコロナ政策を取り続け、何度もワクチンを打って、それでも今なお1か月で1万5000人が死んでいる」◆冷静に数字を比べてみるべきだろう。「中国」「1か月」「6万人死亡」≒「ゼロコロナ政策失敗」と言いたいのは一部のマスコミだ。あるいは一部の(いや、実は大半の)中国嫌いの人たちだ。中国には日本の10倍の国民が居る。日本で1万5000人が死んだのなら中国では15万人が死んでやっと現在の日本と同じペース。◆「ゼロコロナ政策失敗」と数字で言うとしたら「中国で1か月に50万人が死んだ」くらいの数字がでたときだろう。1か月で6万人の死亡で済んでいるのなら「ゼロコロナ政策は大成功」と言うべき数字である。なぜ、マスコミはそう言わないのかが不思議だ。
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◎2023年01月12日 ---- ボス ◎
- 安楽死法を急ぎたい
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知人の、高齢の両親が病気で苦しんでいる。両親ともに90歳を越える。父親は7年前から意識がなく病院のベッドで眠り続けているという。母親は認知症が進み施設と病院の往復が続く。「オヤジは眠り続けているだけなのでときどき病院に様子を見にいくだけでいい。オフクロの世話の方がよほど大変だ」と彼は言う。「死を待つだけのオヤジですが・・・」と彼が言いにくそう。「やはり自分の親。意識がなくても生きてくれているだけでいい。少しでも長生きして欲しいものですか?」と私が尋ねると彼はやんわり否定した。「長生きして欲しい、っていうのはあります。でもそれは親だからということではなく、父が死ぬと年金がもらえなくなるからです」と言う。◆眠ったままの父親は手がかからない。病院の費用よりは年金の方がはるかに多い。浮いた年金で母親の施設費用や介護費用を賄っているという。「年金を受け取るために父に長生きしてほしい」と思うのは仕方がない。それが現実。◆彼の辛さ、彼の苦労は理解できる。だが、釈然としない。国を挙げて「生かす」ためだけに莫大な費用と疲労と苦労が使われている。安楽死法を急ぐべきだと私は思う。
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◎2023年01月11日 ---- ボス ◎
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「サウンド オブ ミュージック」「ローマの休日」「ライフ イズ ビューティフル」「ニュー シネマ パラダイス」「ショーシャンクの空に」「大脱走」「ET」「スターウォーズ」「ダイハード」「愛と青春の旅立ち」「アバター」「フィールド オブ ドリームス」「トップガン」「燃えよドラゴン」「ポセイドン アドベンチャー」「ホテル ムンバイ」「雨に唄えば」「ロッキー」・・・私が大好きな、感動した映画の数々◆だが「一番好きな映画を1本あげて」といわれたら私は迷わず「シェルブールの雨傘」を選ぶ。ミッシェルルグラン作曲の美しく甘く切ないメロディーの乗せて、美しく切なく悲しいストーリーを、美しく可憐な若きカトリーヌ・ドヌーヴが見事に舞う。◆初めて観たのは小学生のころだったろう。早熟な私はテレビの「ロードショー」でこの映画を観て、カトリーヌ・ドヌーヴに魅了された。テレビで放映されるたびに観た。家庭用ビデオ(VHS)で観た。DVDでも観た。ブルーレイでも観た。10年くらい前だったろうか渋谷の映画館で上映された。そのとき初めて劇場で観た。涙が出た◆2018年の7月、ミッシュエル・ルグランが青山の「ブルーノート東京」に出演した。85歳のルグランのピアノは柔らかく美しかった。幸運にも私はルグランと握手することができた。とても柔らかな掌だった。その一年後、彼は永眠された。◆先日、WOWOWで「シェルブールの雨傘」が放映された。久しぶりに観た。何度観ても感動する。切なさが心地よい。観終わったのは夜中の二時を回っていた。そして私は久しぶりにぐっすり眠った。
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