◎2021年09月28日 ---- ボス ◎
- 白鵬関、お疲れさま。
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大横綱、白鵬の引退が発表された。すなおに「お疲れ様、ありがとう」と言いたい。◆横綱になっても「かちあげ」や「張り手」「ダメ押し」などを連発し、いわゆる「横綱相撲」を取ることができなかった。相撲ファンの多くは「品位を欠く」として白鵬を「大横綱」とすることを認めない。かつて私もそう思っていた。◆だが、どうだろう。いわゆる「横綱相撲」を取らず、遮二無二「勝ち」にこだわる白鵬はダメか?ダメと言っている人すべて古くからの相撲ファンだ。若い人はそもそも相撲に興味がない。興味がないのだからどれが「横綱相撲」なのか分からない。なぜ「かちあげ」が品位を欠くのか分からない◆話は変わるが、今から50~60年前はプロレスが盛り上がっていた。今でも熱狂的なプロレスファンはいるが当時の一割にも満たないだろう。「ショー」的要素の強いプロレスに替わって「真剣勝負」の総合格闘技の人気が高まった。「ショーはもういいよ。真剣勝負が見たいよ」という若者が多くなったのだ。◆話を大相撲に戻す。かつては大相撲に八百長はつきものだった。「横綱相撲」もあるし「八百長相撲」もあるのが大相撲だった。やがて「八百長」は厳しく罰せられるようになり、ほとんどなくなった。「ショーはもういいよ。真剣勝負が見たいよ」と観客が思い出したのだ。少なくともマーケティングの世界ではそのような見方ができる。ところが大相撲の世界では昔ながらのファンが多いので、八百長は禁止しても「横綱相撲」だけは以前、強く求め続けている。これでは新しい若いファンは付かない。◆新しいファン層を開拓し大相撲人気を高めるには「真剣勝負」で横綱といえども必死に勝ちにこだわるのが正解だと、私は思うようになってきた。少なくとも勝ちにこだわった白鵬を「品位がない」と貶すことはそろそろ勘弁してあげて欲しい。白鵬が頑張ったから今の大相撲があることは間違いない。さて白鵬が引退して、現状の人気が維持できるのだろうか? 大相撲もジーサン以外の声を聞くマーティングが必要ですよ。
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◎2021年09月22日 ---- ボス ◎
- 欲が無くなる
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「無欲の勝利」なんて言うが実際は「欲」がなければ勝てるものではないだろう。「欲深(よくぶか)」は私の大嫌いな言葉。「卑怯」「欲深」は最低。私は「欲深」ではないつもりだった。◆最近、さらに欲が無くなった。欲が無くなった自分が昔の自分を眺めてみると、なんと昔の自分は大変な「欲深」だったことかと驚く。◆一般的に「欲が無くなること」は良いことのように思われている。どうだろう? 私は経営者として、大人の男として、スポーツや芸術を愛するものとしても、もう少し「欲深」になりたい気がする。若かった頃のあの純粋な「欲」が欲しい。まだまだ枯れたくない。◆当社社員に限らず、「無気力・無感動・無関心・無責任」の四無主義者が増えている。彼らを叱咤激励するためにも私はまだしばらくは「欲」を持ち続けなければならない。歳を取ると「欲」を持つことさえ難しくなる。政治家先生たちだけが欲深を続けている。
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◎2021年09月17日 ---- ボス ◎
- けんけんがくがく??
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会議をしているとよく「けんけんがくがく」という言葉を耳にする。「この件に関しましてはウチの部署で昨夜も遅くまで、けんけんがくがく議論したのですが・・」などと使う人がいる。それを聞いていた相手が「いえいえ、我々だって毎日のようにけんけんがくがく意見を出し合っていますよ」などと答えている。◆リモート会議で聞きながら私は本当は「ちょっと待ってよ。それ言うのなら『けんけんがくがく』じゃなくて『かんかんがくがく』でしょ。あるいは『けんけんごうごう』かな?」と言いたいところ。ただ、会議のテーマから外れるのでそんな注意はしない。注意しないとまた次の会議で「けんけんがくがく」と言う言葉がどこかから聞こえる。私は注意したくて注意できなくてウズウズ、イライラしてくる。リモート会議は嫌いだ。◆ちなみに「かんかんがくがく」は「侃々諤々」と書き、「けんけんごうごう」は「喧々囂々」と書くのだが、もちろん私は読むことはできても漢字を書くことはできない。
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◎2021年09月07日 ---- ボス ◎
- 雨をかわす
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本社から200mの距離に我が社の分室がある。分室の方が本社より広く、多くの職員が働いている。その分室での会議が予定より長引いた。本社に戻ろうと分室を出たら雨が降っていた。誰かに傘を借りるために8階の分室に戻るのもめんどくさい。大したことない雨だ、走っちゃえ。私は本社へ向かって駆け出した◆駆けているときにふとMちゃんを思い出した。学生時代に付き合っていたMちゃん。彼女と一緒に近所のスーパーへ行った帰り、雨が降り出した。私のアパートまでは50mくらい。私は駆け出した。ところが彼女は駆けない。ゆっくりと歩いている。◆「なんで走らないの? 雨に濡れるのが好きなの?」と私が尋ねると「ううん、雨には濡れるのいやよ。でも、走った方が濡れないのかなあ」と彼女。「あたりまえじゃん。10秒間雨に濡れるのと15秒間濡れるのでは違うでしょ?」と私が言うと「そうか、私、アタマ悪いからよく分かんないや」と彼女。そして彼女は続けた。「でもね、走ると顔にもお腹にも膝にも雨があたるよ。歩いているとアタマしか濡れないの」と。◆「この子、アタマいいなあ。かわいいなあ」と思った。◆あれから40年以上が経った。雨が降った時に、どのくらいの速さで走ればいいのか、私はまだ分からない。
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