◎2025年09月24日 ---- ボス ◎
- 会議のありかた
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当社を設立してまもなく30年になる。重要な意思決定はすべて私が一人で下してきた。二年後、70歳を機に私は社長業を降りることにした。この欄で以前にも書いたが、社長の最も重要な仕事である「ジャッジ」が少しずつ狂い始めたことを感じるから。ジャッジすべき時にジャッジできず先延ばしにしてしまう自分に気付いた。気付いてはいるのだがなかなか修正できない。これが「老化」なのだろう。それでも(うぬぼれた言い方だが)その辺の中小企業の経営者には負けない自信はある。その辺の中小企業経営者と比較すべき問題ではないが。◆ということで後進に道をゆずるべく、各事業部の会議ではなるべく私の意見を言わないように心掛けている。会議に出るとつい何かを言ってしまうので会議に出ることも控えるようにしている。するとどうだ?◆「社長の意見はどうですか?みんなにアンケートを取ってみたのですが?」などと私の部屋へ責任者が伺いに来る。「はあっ?」と思ってしまう。「こんなもんを事業部員にアンケートを取ってどうするんだ!?」と怒鳴りたくなる。専門家に委ねるべきことを、リーダーの力不足により「みんなで決めた」と逃げてしまうことが多く見える◆情けない。私はトランプさんは好きではないが強いリーダーが組織を前進させることには納得する。「さあ、どうしましょうか?」なんていう会議は即刻やめてもらいたい、と社内で言い続けているが恐らく今日も当社のどこかの会議室では「どうしましょう?なにか意見はありませんか?」なんていう会議が開かれるのではないだろうか?
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