◎2025年09月09日 ---- ボス ◎
- トイレ、どこに立つか
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仕事の上では恩人であり、魅力的な男の生き様を教えてくれた尊敬する憧れの師匠でもあった元前田建設工業㈱の副社長であった川嶋信義さんの話。◆川嶋さんは頼りない元部下(私のこと)を心配してか時々我が社を訪問してくれた。当時、我が社が入っていたビルの男性用トイレは小便用の便器は3つだった。ほかに誰もいないとき、私は右端の便器で用を足していた。◆ある日、私がトイレに入ると川嶋さんが真ん中の便器の前に堂々と立っていた。変な話だが小便をする後ろ姿さえかっこよかった。嫌味ではなく本音で「自分に自信のある方は真ん中の便器を選べるんですね」と言ってしまった。そのとき川嶋さんがどのような反応だったかは覚えていない。だが私はそのとき以来、小便用便器が3つ並んでいて誰もいないときは真ん中の便器を選ぶようになった。◆しょうもない話かもしれない。私にとっては川嶋さんの大切な教えの一つである。本日は川嶋さんの命日。亡くなって丸12年、ってことは十三回忌ってことなんだな。◆午前中、そんなことを思いながら千葉にある彼のお墓に参ってきた。私もあなたのような魅力ある男になれるよう頑張ります、と今回も墓前で約束してきた。
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