- 恩送り
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来週68回目の誕生日。「後期高齢者」と呼ばれるまでにはまだ少し余裕はあるが、それでも人生の最終盤に入ったとの自覚はある。経営者もあと数年で卒業することを決め、今は卒業に向かっての準備を進めている◆卒業の準備をしていると改めてここまで多くの方々に支えられてきたことに気付く。そしてまた恩ある方々に恩返しができないままであることに気付く。恩ある方々、つまり私が恩返しをしたい多くの方々がすでに鬼籍に入られた。恩返しできないことが寂しいし申し訳ない◆先日、そのような話をある方にしていたら素晴らしい言葉を教えてくれた。「キノシタさん『恩送り』って言葉を知っていますか?人は誰でも多くの方にお世話になって成長しますよね。でもなかなか『恩返し』は難しい。それでいいんですよ。キノシタさんが『恩返しをしたいけどできないな』と思うだけで十分なんですよ。もちろん実際に恩返しを表せる方にはそうしたほうがいい。でも実際には『恩返し』ができないことのほうが圧倒的に多いですよね。ほとんどの方は自分の父母に十分な恩返しができていないこと悔みます。しようがないのです。そこで『恩送り』なのですよ。恩なんて返してもらえることの方が稀なんです。恩返しできないときは、その分をどなたか他の人に優しくすることです。恩は返すものではなく、次の人に送るもの、繋ぐものなのですよ。◆こう言われて楽になった。素晴らしい言葉『恩送り』
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