‘ブログ’ の記事一覧
◎2025年12月12日 ---- ボス ◎
- 小説『国宝』
-

映画『国宝』の興行収入が実写邦画作品の歴代興行収入第1位となった。超話題の映画である。この欄を覗いてくれている方々の多くもすでにご覧になっていることと思う。◆ここで一つ自慢話。私は4年近く前、このエアロスカイアゴラで「国宝ロス」と題して以下の文章を掲載しているのだ。長くなるがそのままコピペする。◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆もう当分の間、読書はいいか。そんな気分である。そんな気分にされてしまうほど素晴らしい本であった。これほど楽しませてくれる本には滅多に出会うことがない。◆『豊饒の海』(三島由紀夫)、『青が散る』(宮本輝)、『優駿』(宮本輝)、『青春の門(筑豊編)』(五木寛之)、『ノルウェーの森』(村上春樹)、『69』(村上龍)、『翼はいつまでも』(川上健一)。これら私の人生を確実に大きく変化させた歴代の名著に並ぶ素晴らしい本に60歳を越えて出会えたことを大変うれしく思っている。◆その本は『国宝』(吉田修一)。私と近い感性をお持ちの方なら恐らく皆、私と同様に震えながら感動し、読み進めることだろう。◆吉田修一の本では『横道世之介』が大好きだった。2010年の本屋大賞では私は「まちがいなく『横道世之介』」と予想した。ところが大賞は『天地明察』(沖方丁)、2位『神様のカルテ』(夏川草介)だった。『横道』は3位だった。このころから私は「本屋大賞」を信用しなくなった。◆さらに『国宝』。この『国宝』は2019年本屋大賞にノミネートすらされていない。(全国の書店員さん!もっとしっかりしなくちゃね!)◆私はこの『国宝』の魅力を上手にお伝え出来ないが、興味ある方は是非「国宝 吉田修一」と検索して読んだ方の感想を確認してみてください。超オススメの本です。私はしばらく「『国宝』ロス」で読書をする気になりそうにありません。... 続きを読む
- コメント (0)
◎2025年12月11日 ---- ボス ◎
- 人生のピーク
-

友人知人の中に米国のハーバード大学やスタンフォード大あるいはUCLAを卒業した者がいる。彼らは異口同音に「あの学生時代はきつかった」と言い「でも良い思い出だ」と言う。また「社会人としての本格的なスタートを切る前にあの経験をして良かった」と言っている。「ハーバード卒だって?」と問われれば語るが、自分から学生時代の話題を始めることは少ない。◆友人知人の中に甲子園の土を踏んだ経験を持つ者も複数いる。彼らは「甲子園出場経験」をよく語る。問われもしないのによく語る。誰からヒットを打ったとか誰から三振を奪ったとか、甲子園での成績を語る者が多い。悲しいのは甲子園出場経験者のほとんどがその経験を人生のピークにしていること。甲子園までで自分の人生を出し切ったと思っている奴が多い。もったいない。残念だ◆種類は違うが「ハーバードを卒業するため」も「甲子園に出場するため」も大変な努力をしたことだろう。その努力を自分の人生に生かさないのはもったいない。甲子園がピークの人生は寂しい。... 続きを読む
- コメント (0)
◎2025年12月09日 ---- ボス ◎
- 不謹慎なトキメキ
-
ヘリコプターにかかわる仕事を30年以上やってきた。ビジネスは難しく、自分の努力だけではどうにもならないことが多い。不謹慎な言い方になって申し訳ないのだが大きな災害が起こるとヘリコプターの需要が増えヘリポートの必要性も認知される。◆若い頃はテレビで「地震速報」が流れるとトキメキすら感じていた。「震度3」と聞くとガッカリし「震度6」などと聞くとトキメキが増した。まことに申し訳ない◆昨夜遅く東北や北海道で大きな地震があった。「地震速報」では「震度6強」と流れた。もうトキメキは全く感じなくなった。東北地方の方々を心配する自分だけがあった。私が成長したのだろうか?事業欲が減少したのだろうか?分からない。分からないが「もう大地震なんて起きてほしくはない」と素直に願っている。
- コメント (0)
◎2025年12月09日 ---- ボス ◎
◎2025年12月05日 ---- ボス ◎
- 一日百円
-
「バイト代が出るまで、あと五日を500円で過ごさなければならない」・・こういった状況によく陥っていた。学生時代のことだ。1980年ころのこととはいえ「一日百円」はかなり厳しい状況だ。◆家賃・電気ガス水道は既に払った・・〇。田舎から送ってもらった米はまだ十分にある・・〇。レトルトのボンカレーや親子丼の元もストックがある・・〇。喫茶店でコーヒーを飲むことは我慢するしかない・・△◆これらをチェックすると「五日間を500円」は余裕に感じさえしたものだ。一番苦労するのがタバコだった。500円はすべてタバコに消えた。さらに灰皿をひっくり返し「シケモク」できそうなモノを選んでおく。シケモクにも困るようになれば友人にたかるしかない。あのころ「カネ貸して」は言えないが「タバコ恵んで」は言えた◆50年近くが経った。物価は2倍~3倍程度になった。私も贅沢になった。「あと五日を5万円」となると「いくらなんでも、そりゃ無理だよ」とこたえるようになった。家賃も米も水道も問題ない。タバコはとっくにやめた。それでも「五日5万円」は無理になった。贅沢になってしまった。せいぜい「三日3万円」ならできる気がする。反省。... 続きを読む
- コメント (0)
◎2025年12月04日 ---- ボス ◎
- 脱出ではない青春
-

昨年の本屋大賞受賞作『成瀬は天下を取りにいく』(宮島美奈)は素晴らしい青春小説。続く『成瀬は信じた道をいく』も爽やかで気持ちがいい。多くの人に読んでいただき成瀬から元気をもらって欲しい。◆ここからは今朝のラジオで武田鉄矢さんが話していた内容の受け売りだが・・。私たちの世代(戦後~昭和30年代生まれ)の『青春』とは基本、『脱出』がテーマであった。大分県に生まれた私は大分県を脱出し福岡で学生生活を送った。さらに就職を機に九州を脱出し東京へ来る。そう、あの頃の青春とは「田舎を離れ東京へ行く」ことを意味していたところが大きい。田舎に残った者の多くは東京へ行った同級生を羨ましく思っていた。青春を謳歌する者とそうでない者は、「東京で暮らす」かそうでないかで決まっていた◆ところが成瀬は違う。滋賀県大津で産まれた成瀬は大津から青春を発信する。我々世代が憧れていた青春とはまったく違う魅力的な青春を謳歌する。我々が気付かなかった素晴らしい青春がそこにある。◆脱出だけが青春ではない。東京だけが青春ではない。そこに多くの若者が気付いてくれたらこの国はきっともっと元気になる。もっと明るくなる。◆まだ読んでいない人、是非、素晴らしい青春小説『成瀬は天下を取りにいく』を読んでみてください。... 続きを読む
- コメント (0)
◎2025年12月02日 ---- ボス ◎
- 9勝6敗が最高の人生?
-
友人のF先生が言っていた。「木下さん、9勝6敗くらいが最高の人生ですよ」と。それを聴いて私の人生を振り返ってみた。◆
0歳~5歳 (〇) 6歳~10歳 (✕) 11歳~15歳 (✕) 16歳~20歳(〇) 21歳~25歳(〇) 26歳~30歳 (✕) 31歳~35歳(✕) 36歳~40歳(✕) 41歳~45歳(✕) 46歳~50歳 (✕) 51歳~55歳(〇) 56歳~60歳(〇) 61歳~65歳(〇) ◆ここまで6勝7敗だ。9勝6敗はもう無理だが、なんとか勝ち越し(8勝)したいものだ。運を天に任せるのは嫌いなのだが、ここまで来たら任せるほかない。なんとかあと2勝できますように。◆66歳~70歳 (?) 71歳~75歳 (?) - コメント (0)
◎2025年11月21日 ---- ボス ◎
- 武士は食わねど高楊枝
-

「武士は食わねど高楊枝」と言う言葉は母が教えてくれた。そして母は「貧乏は恥ずかしいことではないけど、貧乏臭いんは恥ずかしいことよ」ともよく言っていた。◆最近、テレビの報道番組で各地のスーパーや「道の駅」で行われている「詰め放題」のイベントが紹介される。一定料金で、ビニル袋1枚に詰め込めるだけ詰めていいというもの。コメだったり、野菜だったり、お菓子など。魚の詰め放題も紹介されていた。◆イベントに参加するために遠くから車で来て、行列に並び、少しでも多くを詰め込もうとなりふり構わずビニル袋に詰め込む様はまさに無様。◆「オマエはカネに困ってないからそんな偉そうなことを言えるんだよ」と叱られそうだが、私も母も大貧乏を経験した。我が家が毎日、明日の食事の心配をしている頃でも「貧乏くさいのはダメ」と母は言っていた。◆貧乏くさい人はおそらく貧乏を受け入れ貧乏を楽しんでいる。我が国全体が貧乏臭くなってきているように最近感じている。... 続きを読む
- コメント (0)
◎2025年11月20日 ---- ボス ◎
- 民度
-

中国外務省の劉勁松アジア局長は、我が国の金井アジア太平洋局長との協議後、両手をポケットに突っこんだまま厳しい表情で金井局長と向き合った。まるで金井局長が謝っているように見える動画が中国国営テレビで報道され、さらにそれらがSNSで拡散された。この様子をSNSで観た多くの中国人が快哉を叫んでいるとのことだ◆ここに中国という国のの民度の低さを感じるのは私だけではないだろう。いくら相手の国の総理大臣が容認できない発言をしたとしてもその調整をしている役人に対しては礼節を持って応じなければならない。これがもし反対だったら。もし我が国の局長がポケットに手を突っ込んだまま相手国の局長と対峙している様子がテレビで流れれば我が国の国民は喜ぶどころか「あまりにも失礼だ!」と怒ること間違いない。◆こんな非礼な局長の態度を国民に見せてそれを国民向けの愛国的メッセージと感じている中国と言う国の民度の低さには驚きを通り越して悲しみすら感じてしまう。◆論語には「礼を知らざれば、以て立つこと無きなり」とある。孔子が亡くなって2500年。かの国の民度は・・・。これ以上書くと、ポケットに手を突っ込んで誰かが怒りにきそうである。
... 続きを読む
- コメント (0)
◎2025年11月14日 ---- ボス ◎



