‘ブログ’ の記事一覧
◎2025年08月26日 ---- ボス ◎
- 8時半の男
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私が子供の頃、プロ野球巨人軍に「8時半の男」と呼ばれるリリーフエースがいた。夕方6時に始まった試合は巨人がリードで終盤に入る。そうすうると逃げ切りを図る川上監督が「宮田」をマウンドに送る。宮田が投げると巨人は無事にその試合を勝ち切ることができた。宮田がマウンドに上がるのは毎晩8時半ころだから「8時半の男」と呼ばれていた。◆コロナ禍の最中から銀座近辺で私も「8時半の男」と呼ばれるようになった。◆コロナ禍によって私の飲み方は大きく変った。コロナ以前はお客様を誘って7時ころから会食しそのまま深夜までダラダラと飲むことが多かった。いわゆるハシゴをしない夜はほとんどなかった。ところがコロナによって私の飲み方も大きく変った。夕方5時にそっと店に入り静かに飲んで7時過ぎには帰るようになった。コロナが落ち着いてきてからもハシゴすることはなくなった。◆年齢からくる「老い」や長年経営者をやってきた「疲れ」もあるのだろう。私はハシゴをすることが苦痛になってきた。ほぼ毎日、銀座へ出るがどこで飲んでいても8時半になると帰るようになった。◆「ごちそうさま。お勘定お願いします」と言うと「おっ、8時半の男、木下さんがお帰りですね」とマスターにニコリとからかわれることが多くなった。... 続きを読む
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◎2025年07月22日 ---- ボス ◎
- 衆愚政治
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私はまもなく(と言ってもおそらく2年後だが)社長を引退する。その時に次期社長を社員の選挙で決めたらどうなるのだろう。Aさんが立候補して「私が社長になったら皆さんの給与を50%アップします」と公約する。Bさんは「私は全社員に50万円配ります」と言う。Cさんは「利益が出たらその時は皆さんに還元します」と言う。私はCさんの応援をするが果たして選挙でCさんが選ばれるかは分からない。◆Aさんが社長になって社員の給与は50%上がるかもしれない。社員は喜ぶ。特に定年を控えた高齢社員は喜ぶかもしれない。剰余金(これまでの利益を社内留保しているカネ)を取り崩せば3年くらいは持つかもしれない。社員のやる気が増し、優秀な新人社員が入ってくるかもしれない。だが結果的には会社はつぶれてしまうだろう。その時に一番困るのは若手や中堅の社員だ。◆目先の金銭的なばらまきに群りたくなる弱者の心理を巧みに利用し、結果は自分たち(政治家)が良い思いをするのが衆愚政治。今の日本はまさに衆愚政治の時代に入った。◆愚かでない者は「絶対に消費税減税などすべきではない」と分かっているのだが、そう主張すると選挙で当選しない。政治家もアホが増えたがマスコミも衆愚に迎合している現状が怖い。... 続きを読む
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◎2025年07月17日 ---- ボス ◎
- 猛暑でアイスが売れない?
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ラジオを聴いていて不思議なニュースに接した。「猛暑のためにアイスが売れない」という話だった。◆あまりにも暑い日が続き外出を控える人が増えているらしい。クーラーの効いた涼しい部屋で過ごすとアイスを食べたくならないということだ。なるほど。◆これまでは「猛暑は景気が良くなる」と言われていた。猛暑であればアイスが売れビールが売れる。プールやキャンプ場、あるいはディズニーランドなどの屋外レジャーへ出かける者が増えていた。ところが今年の暑さはプールやキャンプ場へ行く元気さえも奪うもののようだ。確かに外出を控えるとアイスやビールは売れなくなることだろう。◆わが社の私の部屋(社長室)には部屋独自の空調がない。隣の総務部と同じスイッチ。総務部の部屋温度を快適に保てば私の部屋は大変寒くなる。総務部には10人、私の部屋には私一人。私が我慢するしかない。ということで、私は部屋の中ではセーターを着ている。確かに今年はアイスは食べたくないしビールを飲む量も大きく減った。... 続きを読む
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- 恩送り
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来週68回目の誕生日。「後期高齢者」と呼ばれるまでにはまだ少し余裕はあるが、それでも人生の最終盤に入ったとの自覚はある。経営者もあと数年で卒業することを決め、今は卒業に向かっての準備を進めている◆卒業の準備をしていると改めてここまで多くの方々に支えられてきたことに気付く。そしてまた恩ある方々に恩返しができないままであることに気付く。恩ある方々、つまり私が恩返しをしたい多くの方々がすでに鬼籍に入られた。恩返しできないことが寂しいし申し訳ない◆先日、そのような話をある方にしていたら素晴らしい言葉を教えてくれた。「キノシタさん『恩送り』って言葉を知っていますか?人は誰でも多くの方にお世話になって成長しますよね。でもなかなか『恩返し』は難しい。それでいいんですよ。キノシタさんが『恩返しをしたいけどできないな』と思うだけで十分なんですよ。もちろん実際に恩返しを表せる方にはそうしたほうがいい。でも実際には『恩返し』ができないことのほうが圧倒的に多いですよね。ほとんどの方は自分の父母に十分な恩返しができていないこと悔みます。しようがないのです。そこで『恩送り』なのですよ。恩なんて返してもらえることの方が稀なんです。恩返しできないときは、その分をどなたか他の人に優しくすることです。恩は返すものではなく、次の人に送るもの、繋ぐものなのですよ。◆こう言われて楽になった。素晴らしい言葉『恩送り』... 続きを読む
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- 残業するな、と言っておいて・・
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- くだらぬ揚げ足を取るな
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◎2025年05月26日 ---- ブログ ◎
- インテリが書いてヤクザが売る
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新聞はインテリが書いてヤクザが売ると言われてきた。◆私は多くの新聞記者の友人知人がいるが私の知る限り、彼らはそのことを否定しない。それと同時に、新聞記者からは差別的な発言もよく聞く。芸能界をさして「川原乞食が・・」という言葉はいまだによく聞く。かつて読売新聞のドン渡辺恒雄氏はテレビカメラの前で「たかが野球選手が・・・」と言った。オリックスがプロ野球に参戦しようとした時も「金貸しなんぞに・・」と言った。そして今、アメリカ大統領のみっともない態度には「しょせん不動産屋」と言っている。◆インテリの新聞記者にとって芸能人も野球選手も金融業も不動産業も見下す業界なのかもしれない。もちろん彼らは口では言うがそのことを新聞記事にすることはない。最初に書いたがインテリの記者たちは「インテリが書いてヤクザが売る」という言葉すら否定しない。「そんなことを言われた時代もありましたね。でもそれは過去のことですよ」とフォロウするインテリに出会ったこともない。◆私は本音で話すインテリ記者との時間は嫌いではない。トランプのことを「しょせん不動産屋」とバカにする彼らの発言が気持ちよく感じることすらある。きっと私も「運が良いだけでここまできた、たかが零細企業のオヤジのくせに・・・」なんて言われているのかもしれない。... 続きを読む
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◎2025年05月23日 ---- ブログ ◎
- 面白い本がない
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◎2025年05月20日 ---- ブログ ◎
- 外飯・外飲
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リクルートの創業者、江副さんはかつて新入社員の入社式で以下の言葉を贈った。「(前略)社内だけでなく社外に友を持て。外飯、外飲を心がけよ。同窓会には務めて出席せよ。社内だけしか通用しない人間になるな。良き社員であると同時に良き社会人であることを心がけよ(攻略)」◆幸い私は、家族が理解してくれてこの江副さんの教えを忠実に守ることができた。感謝している。ところが最近の若者から円熟世代はなかなか難しいようだ。外飯、外酒するだけの小遣いがないというのが一番の要因。さらに個人情報保護法などによって同窓生との連絡が途切れやすくなってきた。同窓会も少なくなっているようだ◆この欄で何回か書いたがネクタイ締めて名刺交換から始まる出会いよりも、飲み屋で隣に座った縁で始まるビジネスの方が多いのが現実だ。少なくとも私と私のまわりの経営者仲間はみなそう言っている◆分かっていても、チャレンジしたくても、それができない若者が増えている。かわいそう。... 続きを読む
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