‘ブログ’ の記事一覧
◎2025年12月05日 ---- ボス ◎
- 一日百円
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「バイト代が出るまで、あと五日を500円で過ごさなければならない」・・こういった状況によく陥っていた。学生時代のことだ。1980年ころのこととはいえ「一日百円」はかなり厳しい状況だ。◆家賃・電気ガス水道は既に払った・・〇。田舎から送ってもらった米はまだ十分にある・・〇。レトルトのボンカレーや親子丼の元もストックがある・・〇。喫茶店でコーヒーを飲むことは我慢するしかない・・△◆これらをチェックすると「五日間を500円」は余裕に感じさえしたものだ。一番苦労するのがタバコだった。500円はすべてタバコに消えた。さらに灰皿をひっくり返し「シケモク」できそうなモノを選んでおく。シケモクにも困るようになれば友人にたかるしかない。あのころ「カネ貸して」は言えないが「タバコ恵んで」は言えた◆50年近くが経った。物価は2倍~3倍程度になった。私も贅沢になった。「あと五日を5万円」となると「いくらなんでも、そりゃ無理だよ」とこたえるようになった。家賃も米も水道も問題ない。タバコはとっくにやめた。それでも「五日5万円」は無理になった。贅沢になってしまった。せいぜい「三日3万円」ならできる気がする。反省。... 続きを読む
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◎2025年12月04日 ---- ボス ◎
- 脱出ではない青春
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昨年の本屋大賞受賞作『成瀬は天下を取りにいく』(宮島美奈)は素晴らしい青春小説。続く『成瀬は信じた道をいく』も爽やかで気持ちがいい。多くの人に読んでいただき成瀬から元気をもらって欲しい。◆ここからは今朝のラジオで武田鉄矢さんが話していた内容の受け売りだが・・。私たちの世代(戦後~昭和30年代生まれ)の『青春』とは基本、『脱出』がテーマであった。大分県に生まれた私は大分県を脱出し福岡で学生生活を送った。さらに就職を機に九州を脱出し東京へ来る。そう、あの頃の青春とは「田舎を離れ東京へ行く」ことを意味していたところが大きい。田舎に残った者の多くは東京へ行った同級生を羨ましく思っていた。青春を謳歌する者とそうでない者は、「東京で暮らす」かそうでないかで決まっていた◆ところが成瀬は違う。滋賀県大津で産まれた成瀬は大津から青春を発信する。我々世代が憧れていた青春とはまったく違う魅力的な青春を謳歌する。我々が気付かなかった素晴らしい青春がそこにある。◆脱出だけが青春ではない。東京だけが青春ではない。そこに多くの若者が気付いてくれたらこの国はきっともっと元気になる。もっと明るくなる。◆まだ読んでいない人、是非、素晴らしい青春小説『成瀬は天下を取りにいく』を読んでみてください。... 続きを読む
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◎2025年12月02日 ---- ボス ◎
- 9勝6敗が最高の人生?
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友人のF先生が言っていた。「木下さん、9勝6敗くらいが最高の人生ですよ」と。それを聴いて私の人生を振り返ってみた。◆
0歳~5歳 (〇) 6歳~10歳 (✕) 11歳~15歳 (✕) 16歳~20歳(〇) 21歳~25歳(〇) 26歳~30歳 (✕) 31歳~35歳(✕) 36歳~40歳(✕) 41歳~45歳(✕) 46歳~50歳 (✕) 51歳~55歳(〇) 56歳~60歳(〇) 61歳~65歳(〇) ◆ここまで6勝7敗だ。9勝6敗はもう無理だが、なんとか勝ち越し(8勝)したいものだ。運を天に任せるのは嫌いなのだが、ここまで来たら任せるほかない。なんとかあと2勝できますように。◆66歳~70歳 (?) 71歳~75歳 (?) - コメント (0)
◎2025年11月21日 ---- ボス ◎
- 武士は食わねど高楊枝
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「武士は食わねど高楊枝」と言う言葉は母が教えてくれた。そして母は「貧乏は恥ずかしいことではないけど、貧乏臭いんは恥ずかしいことよ」ともよく言っていた。◆最近、テレビの報道番組で各地のスーパーや「道の駅」で行われている「詰め放題」のイベントが紹介される。一定料金で、ビニル袋1枚に詰め込めるだけ詰めていいというもの。コメだったり、野菜だったり、お菓子など。魚の詰め放題も紹介されていた。◆イベントに参加するために遠くから車で来て、行列に並び、少しでも多くを詰め込もうとなりふり構わずビニル袋に詰め込む様はまさに無様。◆「オマエはカネに困ってないからそんな偉そうなことを言えるんだよ」と叱られそうだが、私も母も大貧乏を経験した。我が家が毎日、明日の食事の心配をしている頃でも「貧乏くさいのはダメ」と母は言っていた。◆貧乏くさい人はおそらく貧乏を受け入れ貧乏を楽しんでいる。我が国全体が貧乏臭くなってきているように最近感じている。... 続きを読む
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◎2025年11月20日 ---- ボス ◎
- 民度
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中国外務省の劉勁松アジア局長は、我が国の金井アジア太平洋局長との協議後、両手をポケットに突っこんだまま厳しい表情で金井局長と向き合った。まるで金井局長が謝っているように見える動画が中国国営テレビで報道され、さらにそれらがSNSで拡散された。この様子をSNSで観た多くの中国人が快哉を叫んでいるとのことだ◆ここに中国という国のの民度の低さを感じるのは私だけではないだろう。いくら相手の国の総理大臣が容認できない発言をしたとしてもその調整をしている役人に対しては礼節を持って応じなければならない。これがもし反対だったら。もし我が国の局長がポケットに手を突っ込んだまま相手国の局長と対峙している様子がテレビで流れれば我が国の国民は喜ぶどころか「あまりにも失礼だ!」と怒ること間違いない。◆こんな非礼な局長の態度を国民に見せてそれを国民向けの愛国的メッセージと感じている中国と言う国の民度の低さには驚きを通り越して悲しみすら感じてしまう。◆論語には「礼を知らざれば、以て立つこと無きなり」とある。孔子が亡くなって2500年。かの国の民度は・・・。これ以上書くと、ポケットに手を突っ込んで誰かが怒りにきそうである。
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◎2025年11月14日 ---- ボス ◎
◎2025年11月13日 ---- ボス ◎
- 暗いと不平を言うよりも・・
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「暗いと不平を言うよりも、すすんで灯りをつけましょう」・・・私の大好きな言葉。毎週、ラジオから流れてくる。カトリック教会の番組。この言葉を聞くたびに励まされ勇気づけられる。◆2歳の頃、我が家は大分県の国東(くにさき)町に住んでいた。姉が通う幼稚園に私は毎日着いて行っていた。見かねた園長先生が特別枠を作ってくれて私の入園を許可してくれた。私は三歳違いの姉と手をつないで毎日楽しく幼稚園に通っていた。その幼稚園の名が「ひともし幼稚園」。◆「ひともし」が「灯ともし」だったのだな、と気付いたのはつい最近。私はキリスト教徒ではないが、できるだけ「灯り」を付けることを行いたい。「灯ともし幼稚園」に通ったのだから、灯をともし続けたいと思っている。
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◎2025年11月10日 ---- ボス ◎
- 昭和歌謡 一番歌がうまい女性歌手は?
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テレビ・ラジオで昭和歌謡の番組がまだまだ多い。そんな番組で時々見かけるのが「誰が一番歌が上手だったか」を探る番組。多くはアンケート調査などを元に過去の映像を流しながらトップ10を探したりする。昭和歌謡大好きな私はつい最後までみてしまう。◆必ずトップ5に入ってくるのが美空ひばりさんと山口百恵さん、それに中森明菜さんや岩崎宏美さん松田聖子さんなどが上位に名を連ねる。そんな番組を観ながら私は毎回「いえいえ、どなたかお忘れではありまあせんか?」などと一人でぶつぶつ言っている。◆「誰が好きだったか?」ではなく「誰がうまかったか?」を競うのならこの人を忘れてはなるまい。私はこの人が大好きだった。とにかく歌がうまかった◆はい、その女性歌手は「小柳ルミ子さん」です。美空ひばりも山口百恵も中森明菜も松田聖子も岩崎宏美もかなわない。小柳ルミ子さんの歌声は声質声量だけでなく発音や情緒まで完璧だった。小柳ルミ子さんの評価が意外と低いことに私はいつも驚き憤慨している◆みなさん、機会あったら是非一度、小柳ルミ子の歌う「折り鶴」を聴いてみてください。きっと改めて感動することでしょう。... 続きを読む
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◎2025年11月06日 ---- ボス ◎
- 流されるままに生きるということ
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若い頃は欲しいものがたくさんあった。どうしても欲しい、というものがあった。それを手に入れるためにがむしゃらに頑張ることができた。◆歳を取った。欲しいものが少なくなった。無理に手に入れなくてもいいよな、と諦められるようになった。◆諦めることが常となり、私の人生はつまらないものになりつつある。分かってはいるのだが抗えない。抗おうとも思わなくなった。そもそも私は基本、流されるままに生きてきた。流される方向へ、一所懸命に生きてきた。◆歳を取り、潮目も変わった。これまでと比較すればつまらない寂しい人生も受け入れようと思っている。
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◎2025年11月04日 ---- ボス ◎
- 演歌
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娘が幼稚園に通っていたころの話。日曜の夕方、私はテレビを観ながら自宅でのんびり子供たちと夕食を楽しんでいた。そのテレビでは美空ひばりが歌っていた。「パパぁ? これって演歌?」と幼い娘が聞いてきた。幼い我が子の質問に私は嬉しくなった。「そうだよ。よく分かったねえ。演歌だよ」と答えてさらに娘に聞いた。「みゅうちゃん、みゅうちゃんは演歌好き?」私が尋ねると瞬時にかわいい娘が返答した。「だいっ嫌い!」◆私はふき出した。「そうか、みゅうちゃんは演歌は大嫌いなんだ」と言いながら娘の頭を撫でた。音楽のジャンルで好き嫌いがあることは悪いことでは無い。演歌は大嫌いという娘に音楽的な才能を感じ、アップライトピアノを買ってあげた。娘は中学に入り吹奏楽部でクラリネットを吹いていた。100人もの部員をまとめる部長さんとして頑張っていたが音楽的にはそこまでだった。◆昨日、ラジオから美空ひばりさんの声が聞こえてきて、ふとあの楽しい会話を思い出した。「だいっきらい!」と言った娘も今、母親になり子育てに奮闘している。時がたつは速い。... 続きを読む
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