‘ブログ’ の記事一覧
◎2025年11月21日 ---- ボス ◎
- 武士は食わねど高楊枝
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「武士は食わねど高楊枝」と言う言葉は母が教えてくれた。そして母は「貧乏は恥ずかしいことではないけど、貧乏臭いんは恥ずかしいことよ」ともよく言っていた。◆最近、テレビの報道番組で各地のスーパーや「道の駅」で行われている「詰め放題」のイベントが紹介される。一定料金で、ビニル袋1枚に詰め込めるだけ詰めていいというもの。コメだったり、野菜だったり、お菓子など。魚の詰め放題も紹介されていた。◆イベントに参加するために遠くから車で来て、行列に並び、少しでも多くを詰め込もうとなりふり構わずビニル袋に詰め込む様はまさに無様。◆「オマエはカネに困ってないからそんな偉そうなことを言えるんだよ」と叱られそうだが、私も母も大貧乏を経験した。我が家が毎日、明日の食事の心配をしている頃でも「貧乏くさいのはダメ」と母は言っていた。◆貧乏くさい人はおそらく貧乏を受け入れ貧乏を楽しんでいる。我が国全体が貧乏臭くなってきているように最近感じている。... 続きを読む
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◎2025年11月20日 ---- ボス ◎
- 民度
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中国外務省の劉勁松アジア局長は、我が国の金井アジア太平洋局長との協議後、両手をポケットに突っこんだまま厳しい表情で金井局長と向き合った。まるで金井局長が謝っているように見える動画が中国国営テレビで報道され、さらにそれらがSNSで拡散された。この様子をSNSで観た多くの中国人が快哉を叫んでいるとのことだ◆ここに中国という国のの民度の低さを感じるのは私だけではないだろう。いくら相手の国の総理大臣が容認できない発言をしたとしてもその調整をしている役人に対しては礼節を持って応じなければならない。これがもし反対だったら。もし我が国の局長がポケットに手を突っ込んだまま相手国の局長と対峙している様子がテレビで流れれば我が国の国民は喜ぶどころか「あまりにも失礼だ!」と怒ること間違いない。◆こんな非礼な局長の態度を国民に見せてそれを国民向けの愛国的メッセージと感じている中国と言う国の民度の低さには驚きを通り越して悲しみすら感じてしまう。◆論語には「礼を知らざれば、以て立つこと無きなり」とある。孔子が亡くなって2500年。かの国の民度は・・・。これ以上書くと、ポケットに手を突っ込んで誰かが怒りにきそうである。
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◎2025年11月14日 ---- ボス ◎
◎2025年11月13日 ---- ボス ◎
- 暗いと不平を言うよりも・・
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「暗いと不平を言うよりも、すすんで灯りをつけましょう」・・・私の大好きな言葉。毎週、ラジオから流れてくる。カトリック教会の番組。この言葉を聞くたびに励まされ勇気づけられる。◆2歳の頃、我が家は大分県の国東(くにさき)町に住んでいた。姉が通う幼稚園に私は毎日着いて行っていた。見かねた園長先生が特別枠を作ってくれて私の入園を許可してくれた。私は三歳違いの姉と手をつないで毎日楽しく幼稚園に通っていた。その幼稚園の名が「ひともし幼稚園」。◆「ひともし」が「灯ともし」だったのだな、と気付いたのはつい最近。私はキリスト教徒ではないが、できるだけ「灯り」を付けることを行いたい。「灯ともし幼稚園」に通ったのだから、灯をともし続けたいと思っている。
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◎2025年11月10日 ---- ボス ◎
- 昭和歌謡 一番歌がうまい女性歌手は?
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テレビ・ラジオで昭和歌謡の番組がまだまだ多い。そんな番組で時々見かけるのが「誰が一番歌が上手だったか」を探る番組。多くはアンケート調査などを元に過去の映像を流しながらトップ10を探したりする。昭和歌謡大好きな私はつい最後までみてしまう。◆必ずトップ5に入ってくるのが美空ひばりさんと山口百恵さん、それに中森明菜さんや岩崎宏美さん松田聖子さんなどが上位に名を連ねる。そんな番組を観ながら私は毎回「いえいえ、どなたかお忘れではありまあせんか?」などと一人でぶつぶつ言っている。◆「誰が好きだったか?」ではなく「誰がうまかったか?」を競うのならこの人を忘れてはなるまい。私はこの人が大好きだった。とにかく歌がうまかった◆はい、その女性歌手は「小柳ルミ子さん」です。美空ひばりも山口百恵も中森明菜も松田聖子も岩崎宏美もかなわない。小柳ルミ子さんの歌声は声質声量だけでなく発音や情緒まで完璧だった。小柳ルミ子さんの評価が意外と低いことに私はいつも驚き憤慨している◆みなさん、機会あったら是非一度、小柳ルミ子の歌う「折り鶴」を聴いてみてください。きっと改めて感動することでしょう。... 続きを読む
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◎2025年11月06日 ---- ボス ◎
- 流されるままに生きるということ
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若い頃は欲しいものがたくさんあった。どうしても欲しい、というものがあった。それを手に入れるためにがむしゃらに頑張ることができた。◆歳を取った。欲しいものが少なくなった。無理に手に入れなくてもいいよな、と諦められるようになった。◆諦めることが常となり、私の人生はつまらないものになりつつある。分かってはいるのだが抗えない。抗おうとも思わなくなった。そもそも私は基本、流されるままに生きてきた。流される方向へ、一所懸命に生きてきた。◆歳を取り、潮目も変わった。これまでと比較すればつまらない寂しい人生も受け入れようと思っている。
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◎2025年11月04日 ---- ボス ◎
- 演歌
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娘が幼稚園に通っていたころの話。日曜の夕方、私はテレビを観ながら自宅でのんびり子供たちと夕食を楽しんでいた。そのテレビでは美空ひばりが歌っていた。「パパぁ? これって演歌?」と幼い娘が聞いてきた。幼い我が子の質問に私は嬉しくなった。「そうだよ。よく分かったねえ。演歌だよ」と答えてさらに娘に聞いた。「みゅうちゃん、みゅうちゃんは演歌好き?」私が尋ねると瞬時にかわいい娘が返答した。「だいっ嫌い!」◆私はふき出した。「そうか、みゅうちゃんは演歌は大嫌いなんだ」と言いながら娘の頭を撫でた。音楽のジャンルで好き嫌いがあることは悪いことでは無い。演歌は大嫌いという娘に音楽的な才能を感じ、アップライトピアノを買ってあげた。娘は中学に入り吹奏楽部でクラリネットを吹いていた。100人もの部員をまとめる部長さんとして頑張っていたが音楽的にはそこまでだった。◆昨日、ラジオから美空ひばりさんの声が聞こえてきて、ふとあの楽しい会話を思い出した。「だいっきらい!」と言った娘も今、母親になり子育てに奮闘している。時がたつは速い。... 続きを読む
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◎2025年10月31日 ---- ボス ◎
- おきざりにした悲しみは
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昨日この欄で紹介した『おきざりにした悲しみは』(原田宗典)に次のような文がある◆「情熱。それは今の自分に一番足りないものだ。情熱さえあれば、何だってできる。情熱さえあれば、どこへでも行ける。そうは思うのだが、今の自分の胸の中はうつろで、何も燃やすものがない。」◆このように嘆く主人公は65歳。「もうオレはオジサンではなくオジイサンなのだ」とも嘆く。68歳の私は頷きながら読んでいた。少し寂しい。
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◎2025年10月30日 ---- ボス ◎
- 『おきざりにした悲しみは』
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「キノシタさん原田宗典の『おきざりにした悲しみは』はきっと大好きだと思います。是非、読んでみてください」と九州に住む先輩からlineで勧められたのは今年の初めだった。すぐに本屋へ行ったが置いてなかった。有楽町、広尾、目黒、銀座と大きな本屋を回ったが置いてなかった。◆この週末、秋田の秘湯、泥湯温泉へ向かった。秋田新幹線で大曲まで。そこから在来線で湯沢へ。湯沢駅からは乗り合いタクシーだ。宿へ向かう乗り合いタクシーが迎えに来るまでに約1時間ほどあった。だが湯沢は住宅地に熊が出没し若い男性が襲われて亡くなる事件があったばかり。私が行った前日に熊は捕まったのだが、その事件のせいなのか駅前もひっそりとして歩いている人は少ない。◆私は初めての街を歩くのが好きだ。熊が気にはなったが「♫知ーらない街を歩いてみたーい、どーこか遠くへ行ーきたーい・・」と口ずさみながら一人湯沢の街を散歩。するとこの町には不釣り合いなくらい大きな書店があった。入ってみた。なんと東京の書店には置いてなかった『おきざりにした悲しみは』(原田宗典)があった。もちろんすぐに購入した。◆今度は吉田拓郎の名曲『おきざりにした悲しみは』を小さな声で歌いながら湯沢の駅へ戻った。「♫生き-て-ゆくのは ああ みっともないさー あいつが死んだときも おいらは飲んだくれてたー」◆テレビも映らない山奥の温泉旅館で読了した。... 続きを読む
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◎2025年10月28日 ---- ボス ◎
- 『アラート』
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若い頃に比べると随分と減ったがそれでも私が読書と音楽鑑賞にかけている時間は平均的な68歳の数倍になるだろう。読書に関しては私の回りには「読書が趣味」という人がいなくなった。(故郷に住む同級生S君と銀座のバーのYママだけになった)◆私は「本屋大賞」や「直木賞」あるいは「ミステリー大賞」の候補作などを中心に読んでいる。最近は単行本は二千円ほどになった。若い人には厳しい金額かもしれないと思い自分が読んだ本の中でもおススメのものを中心に社内の本棚に並べているが誰もそれを読もうとしない。「社長が置いてくれていた『〇〇』読みました。面白かったですね」なんて会話を楽しみたいのだがそれができない。残念だ。◆そんなことを思っていたら今日の昼休みT君が私の部屋へ来て「『国宝』読みました。すごい面白かったです。映画はこれから観ます」と報告に来てくれた。少し小説の話をした。嬉しくなった◆話は変わるがちょうど昨夜『アラート』(真山仁)を読み終えた。面白かった。最近読んだ本の中では際立っている。おススメです。... 続きを読む
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