‘ブログ’ の記事一覧

2025年11月04日 ---- ボス

演歌

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娘が幼稚園に通っていたころの話。日曜の夕方、私はテレビを観ながら自宅でのんびり子供たちと夕食を楽しんでいた。そのテレビでは美空ひばりが歌っていた。「パパぁ? これって演歌?」と幼い娘が聞いてきた。幼い我が子の質問に私は嬉しくなった。「そうだよ。よく分かったねえ。演歌だよ」と答えてさらに娘に聞いた。「みゅうちゃん、みゅうちゃんは演歌好き?」私が尋ねると瞬時にかわいい娘が返答した。「だいっ嫌い!」◆私はふき出した。「そうか、みゅうちゃんは演歌は大嫌いなんだ」と言いながら娘の頭を撫でた。音楽のジャンルで好き嫌いがあることは悪いことでは無い。演歌は大嫌いという娘に音楽的な才能を感じ、アップライトピアノを買ってあげた。娘は中学に入り吹奏楽部でクラリネットを吹いていた。100人もの部員をまとめる部長さんとして頑張っていたが音楽的にはそこまでだった。◆昨日、ラジオから美空ひばりさんの声が聞こえてきて、ふとあの楽しい会話を思い出した。「だいっきらい!」と言った娘も今、母親になり子育てに奮闘している。時がたつは速い。

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2025年10月31日 ---- ボス

おきざりにした悲しみは

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昨日この欄で紹介した『おきざりにした悲しみは』(原田宗典)に次のような文がある◆「情熱。それは今の自分に一番足りないものだ。情熱さえあれば、何だってできる。情熱さえあれば、どこへでも行ける。そうは思うのだが、今の自分の胸の中はうつろで、何も燃やすものがない。」◆このように嘆く主人公は65歳。「もうオレはオジサンではなくオジイサンなのだ」とも嘆く。68歳の私は頷きながら読んでいた。少し寂しい。
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2025年10月30日 ---- ボス

『おきざりにした悲しみは』

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「キノシタさん原田宗典の『おきざりにした悲しみは』はきっと大好きだと思います。是非、読んでみてください」と九州に住む先輩からlineで勧められたのは今年の初めだった。すぐに本屋へ行ったが置いてなかった。有楽町、広尾、目黒、銀座と大きな本屋を回ったが置いてなかった。◆この週末、秋田の秘湯、泥湯温泉へ向かった。秋田新幹線で大曲まで。そこから在来線で湯沢へ。湯沢駅からは乗り合いタクシーだ。宿へ向かう乗り合いタクシーが迎えに来るまでに約1時間ほどあった。だが湯沢は住宅地に熊が出没し若い男性が襲われて亡くなる事件があったばかり。私が行った前日に熊は捕まったのだが、その事件のせいなのか駅前もひっそりとして歩いている人は少ない。◆私は初めての街を歩くのが好きだ。熊が気にはなったが「♫知ーらない街を歩いてみたーい、どーこか遠くへ行ーきたーい・・」と口ずさみながら一人湯沢の街を散歩。するとこの町には不釣り合いなくらい大きな書店があった。入ってみた。なんと東京の書店には置いてなかった『おきざりにした悲しみは』(原田宗典)があった。もちろんすぐに購入した。◆今度は吉田拓郎の名曲『おきざりにした悲しみは』を小さな声で歌いながら湯沢の駅へ戻った。「♫生き-て-ゆくのは ああ みっともないさー あいつが死んだときも おいらは飲んだくれてたー」◆テレビも映らない山奥の温泉旅館で読了した。

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2025年10月28日 ---- ボス

『アラート』

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若い頃に比べると随分と減ったがそれでも私が読書と音楽鑑賞にかけている時間は平均的な68歳の数倍になるだろう。読書に関しては私の回りには「読書が趣味」という人がいなくなった。(故郷に住む同級生S君と銀座のバーのYママだけになった)◆私は「本屋大賞」や「直木賞」あるいは「ミステリー大賞」の候補作などを中心に読んでいる。最近は単行本は二千円ほどになった。若い人には厳しい金額かもしれないと思い自分が読んだ本の中でもおススメのものを中心に社内の本棚に並べているが誰もそれを読もうとしない。「社長が置いてくれていた『〇〇』読みました。面白かったですね」なんて会話を楽しみたいのだがそれができない。残念だ。◆そんなことを思っていたら今日の昼休みT君が私の部屋へ来て「『国宝』読みました。すごい面白かったです。映画はこれから観ます」と報告に来てくれた。少し小説の話をした。嬉しくなった◆話は変わるがちょうど昨夜『アラート』(真山仁)を読み終えた。面白かった。最近読んだ本の中では際立っている。おススメです。

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2025年10月24日 ---- ボス

食事の時は食事を楽しめ

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ほぼ毎日、夕飯は外食である。接待したりされたり。私は、食事の時間は難しい話をせずに楽しく過ごしたい。懐石料理やフレンチのコースでは皿が変わるごとに料理の説明がある。その説明も聞かずに熱心に仕事のアピールを続ける野暮な連中も多い。「そんなんなら安い居酒屋へ行けよ」と言いたくなる。◆私の知る範囲では食事のマナーが最も悪いのが政治家。続いて若いいわゆるエリートサラリーマン。「食事の席では政治の話をするな!」と私は部下に指導しているが仕事がら政治家は政治の話しかできない。ま、しょうがない。それにしても料理の説明くらいは聞けよ、と言いたくなることが多い。そして多くの政治家は食事のマナーがダメ。おそらく誰も注意しないからなのだろう。◆若いエリートサラリーマンもダメ。自分がいかに熱心に仕事を成し遂げたのかをアピールしたがる。「オマエの手柄話なんて聞きたくないよ」と言いたくなる。◆昨日も銀座の高級焼き鳥屋で大手新聞社の社員と思しきエリート風の若者(と言っても40歳代)3人が偉そうに大きな声で政治の話をしていた。「そんな話は小声でしろ!」と言いたかったが言えなかった。

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2025年10月16日 ---- ボス

センス悪っ! MUFGスタジアム

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常々感じているが我が国は先進国の中では最もオシャレに気をかけない国になってしまったようだ。街を歩く大人の服装、ビルのデザイン、そしてネーミング、みんな最低だ◆国立競技場の命名権を売却し、新たな呼称が決まった。「MUFGスタジアム」テレビのアナウンサーでも言いにくいこんな名前(エムユーエフジースタジアム)なんて誰も喜ばない。何十億円も払ってこんな名前にするセンスが私には理解できない◆おかしなネーミングに関しては広島駅前の地下商店街「シャレオ」と戸塚駅前の商業施設「トツカーナ」をこれまで私は最悪のセンスと笑ってきたがそこにもう一つ「エムユーエフジースタジアム」が加わった。「おしゃれ」をひっくり返して「シャレオ」にする広島のセンスの無さ、イタリアの名称に寄せて「トツカーナ」を喜ぶ戸塚市民のセンスの無さ。悲しいようなかわいそうなような・・・。◆逆に素晴らしいネーミングに最近接した。有楽町に誕生したライブハウス「I’m a show」。びっくりした。なんてオシャレ!「I’m a show」と書けば読みは「アイムアショウ」→「あいましょう」→「逢いましょう」だ。「有楽町、逢いましょう」。こんな素晴らしいセンスを持つデザイナーもいる。◆デザイン、オシャレ、ネーミング。日本人がそこへ興味を持てばもっと元気になるのにな、と私は思っている。

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2025年10月15日 ---- ボス

めっちゃ

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「すごく」とか「とても」とか「大変」という言葉の代わりに「めっちゃ」という言葉を使う者が増えてきた。30歳代で「めっちゃ」を使う人に対して私は「小さな✕」を付ける。50歳代だと「大きな✕」だ。◆元々は大阪の方言であった「めちゃ」が若者を中心に全国に広まってきたのだろう。大阪の方言として大阪の方が使うのは微笑ましいが全国区になるべき言葉ではないと私は感じている。軽薄で下品な感じがするのである。◆名古屋の「デラ」や博多の「バリ」も「めっちゃ」と同じ使われ方をするようだが限られた地方で使われるのは素晴らしい。私は18歳から24歳まで福岡で暮らしたが当時は「バリ」を使う人は少なかった。私が福岡を離れてから広まってきた言葉のようだ。◆「バリ」と言う言葉はおそらく英語の「VERY]に由来したものなんだろうと私は信じているのだがどうなんだろう?
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2025年10月14日 ---- ボス

現代の天才 藤本壮介

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始まる前にはほとんどのメディアがネガティブに報じていた関西万博は大盛況の中、昨夜、幕を閉じた。マスコットのミャクミャクは大人気で万博の稼ぎ頭にもなった。実は私はミャクミャクのデザイン発表のときには「なんじゃ?このグロテスクなデザインは?」とネガティブな感覚だった。(今でも私個人としては、ミャクミャクはそれほど魅力あるデザインだとは思っていないのだが、これだけ人気が出たということは私がセンスないのだろう)◆一方、大屋根リングは素晴らしかった。大屋根リングの提案者であり設計者でもあるのが藤本壮介さん。今、日本が世界に誇れる最高の頭脳でありセンスである。◆我が国には藤本さん以外にも有名建築家が多数いるが、私には「この人、なんでこんなにビッグになったの?同じようなデザインの建築物ばかり作っているのに・・」などと思う先生も複数いる。そんな中で藤本さんの作品は際立っている。まさに「世界に誇れる日本の頭脳、センス」である。◆現在、六本木ヒルズの森美術館で「藤本壮介の建築」という展示会が開催中。私も昨日行ってきた。予想以上に多くの方が来ていて驚いた。若い人や外国の方が多かった。おススメです。

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2025年10月08日 ---- ボス

西洋人のケツ

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アメリカのホテルに宿泊して困るのは「①ウォシュレットが備えられていないこと」と「②シャワーが手持ち式ではなく固定式で上からしかお湯がかからないこと」。バブル経済の頃は米国でもANA系やJAL系列のホテルはウォシュレットが付いており風呂のシャワーも手持ちのタイプが備えられていたが最近はANA系JAL系のホテルも減った。◆「これじゃケツの穴を掃除できないじゃないか!アメリカ人のケツは大層汚いのだろうな」と私の親しい友人(日本人)がアメリカ人の友人に言った。アメリカ人の友人はニヤニヤと笑顔で答えた。「オレたちのケツはな、オマエら日本人みたいに垂れちゃいないのさ。ケツの穴は背中の少し下にあってケツを少し突き出すとケツの穴はシャワーの方を向くのさ。垂れた右のケツと左のケツで塞がれたオマエらのケツとは形が違うんだ」と。ヤツの笑顔での説明はさらに続いた。「それからな、オレたちのウンチはな、ウサギの糞みたいにコロコロとしてるんだ。ケツなんか拭かなくても問題ないんだ。そりゃ一応拭くことは拭くけどな。オマエらみたにケツが汚くないんだよ」◆私は納得した。

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2025年10月07日 ---- ボス

ニンジンはぶら下げない

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特に頑張った職員、素晴らしい結果をもたらした職員に特別ボーナスを出すことがある。先月の取締役会で問題になった。「『素晴らしい結果を出したらボーナスを出します』って最初から言っておくべきではないですか?そうであるのなら頑張る人も増えるでしょう」と言うこと。私以外のすべての取締役はそのような意見だった。私は「代表取締役社長」としてそれらの意見を否定した。「少なくともオレが代表取締役社長でいる間は『目の前にニンジンをぶら下げて頑張らせる』ようなことはしない」と突っぱねた。◆頑張ったヤツ、結果を出したヤツはきちんと評価してあげたい。だからと言って「これができたら〇〇万円出しますよ」などとニンジンをぶら下げることはしたくない。◆この考えかたはおそらく私の生い立ちに由来する。マンガ「塞翁が空」第4巻(最後に読むプロローグ)を読んでいただきたい。お手元にない方はどうぞご連絡ください。すぐに「塞翁が空」全4巻をお送りします。◆ニンジンをぶら下げて子供や職員を頑張らせる手法は私の美学に反するのだ。

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2025年11月04日 ボスの
スケジュール
  • 午前事業部連絡会議 ヘリポート事業部会議
  • 午後総務部会議
  • 夕方恵比寿の焼肉屋で会食
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