‘ブログ’ の記事一覧
◎2018年09月12日 ---- ボス ◎
- 日本人らしい謙虚さ
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「将棋でも囲碁でも、勝負の決着は静かにつく。対局者の表情からは、どちらが勝ったのか分からない場合がある。感情を面に出さないのが、プロ棋士のたしなみだからだ。スポーツの世界ではあり得ない光景である」・・・これは昨日ある全国紙のコラムの書き出し。名文である。コラムはもちろん大坂なおみ選手の全米オープンテニス優勝を讃え、決勝での態度を褒めた。◆確かに大坂選手はあこがれのスーパースター、セリーナ・ウィリアムを倒した瞬間にガッツポーズをすることも飛び上がって歓喜することもなかった。あふれる涙を抑え静かに帽子を深くかぶった。普通のスポーツの優勝者とは違う、棋士のような穏やかな勝利であった。◆高校野球でもサッカーでもラグビーでも最近の大会では優勝したチームはその瞬間ガッツポーズをし、グラウンドに集結し「オレらが一番なんだ!」とばかりに人差し指を天に向けて突き上げ、飛び跳ねる。歓喜の表現は派手であるが、敗者への配慮がないことを私は常々不快に感じていた。大坂なおみ選手はあこがれのセリーナを破り、チャンピョンになったことを謙虚に喜び、とまどいすら見せていた。◆日本人はこうであって欲しい、などと言うと「アナクロ!」と叱られるのだろうか。◆大坂さんの人気は、ずっとずっと続くだろう。私もずっとずっと応援しよう。... 続きを読む
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◎2018年09月11日 ---- ボス ◎
- 墓参り
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9月9日は私の恩人川嶋信義さんの命日だった。早いもんで亡くなってもう丸五年が経った。今年は日曜日だったので週末のゴルフをやめて私は一人墓参りツアーを企画した。前田建設時代に大変お世話になった先輩秋場毅さんの墓にも参ろうというもの。◆川嶋さんの命日の前日、8日の土曜日に静岡県の富士霊園に眠る秋場さんの墓に参った。きれいに区画整理された富士霊園だが昨年参ったときいは秋場さんの墓周りに花が植わってなかった。父母と同じ墓に入ることはできたものの生涯独身で身寄りのなかった秋場さんには戒名すらない。戒名がないのは我慢できても花がないのはあまりにも可哀そう。私は霊園事務所に行ってどうすれば秋場さんの墓周りに花を植えてもらえるのか尋ねた。◆今年はきれいな花が植わっていた。秋場さんもきっと喜んでくれているだろう。感謝の気持ちを伝え、近況を報告し「また来年来ますね」と言って私はクルマで湯河原へ向かった。◆湯河原の温泉に浸かり、暑く長かった夏の疲れを落とした。翌日は湯河原から千葉へ向かい川嶋さんの墓に手を合わせた。◆還暦を過ぎた私にはとても多くの恩人がいる。彼と出会わなかったら今の私はない、という多くの方々が既に鬼籍に入っている。皆の墓を参ることはできないが秋場さんと川嶋さんの墓を参り、また一段と感謝の気持ちを強く感じた。... 続きを読む
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◎2018年09月10日 ---- ボス ◎
- 電力会社のリスクヘッジ
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9月6日早朝に北海道を強い地震が襲った。30人を超える死者を出した。さらに北海道全域が停電するという事態になった。全面停電はほぼ一日続き地震から四日経った今日もまだ全面復旧に至っていない。残暑の時期であったことが不幸中の幸い。もしこれが真冬の停電であったら百人単位の死者を出していたことだろう◆なぜこんな事態になったのか。テレビで解説する電力関係者の話は皆同じ、「想定外」ということだ。私がテレビで見た解説者たちの誰一人も「申し訳ない」と言う顔をしていない。「しようがなかったんだ」「オレはこの想定には関与していない」と平気な顔して解説する。視聴者へ暗に「悪いのは北海道電力だ」と伝えようとしているようだ。腹が立ってくる◆昨夜のNHKの解説者も淡々とこう言っていた。「絶対にブラックアウトを起こさないように様々な想定をしています」「今までブラックアウトは絶対にない、と考えていました」私は恐ろしくなった。◆我々はあの東日本大震災で福島原発のメルトダウンを経験した。全国の原発は一旦停止し「絶対に大丈夫」と確認されるまで再稼働できなくなった。「絶対に大丈夫」と確認されたところから再稼働が始まろうとしている◆この「絶対に大丈夫」という言葉が信用できなくなってきた。私はこれまではどちらかというと原発再稼働容認派であった。「絶対に大丈夫」と確認して再稼働することが日本国民の幸せそして我が国の発展に通じるのだろうと思っていた。だが昨夜のNHKの解説者の言葉で立場を替えた。日本の電力関係者の「絶対に大丈夫」などとの言葉は信用できなくなった。... 続きを読む
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◎2018年09月06日 ---- ボス ◎
- 地震
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ビルやヘリポートを設計するとき、その強度計算の多くは構造力学によることになる。高校で習う「物理」を元に少し専門要素が入っている。構造力学による計算で「これだけの風には耐えます」「ここまでの揺れは大丈夫」「雪は〇〇センチまで積もってもOK」などと一つひとつチェックする。「50年に一度」程度の災害にまでは耐えられるようには作っている。「100年に一度」となると壊れることがある。そのような考えが多い◆さてその構造力学。実は「地震と台風は一緒に来ない」「大雪と地震は一緒に来ない」という前提になっている。「100年に一度」よりもっと確率が低いということだ。◆昨日、北海道を台風が襲い、そして今日早朝同じく北海道を震度6強の大地震が襲った。建築関係者の想定外の事態。心配している。◆昨日、当社職員が2名出張で北海道帯広に向かった。早朝から連絡が付かなかったが午前8時過ぎ元気な声で電話がつながった。安心した。わが社は安心したが北海道の方々はしばらく不安な日々が続くことだろう。被害が大きくならないことを願う。... 続きを読む
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◎2018年09月05日 ---- ボス ◎
- 「やばい!」と言う無教養
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台風21号は関西地方を中心に甚大な被害を残した。◆最近はにわかカメラマンが多い。テレビでは視聴者が撮影した様々な被害状況が流されていた。近所の家の屋根が飛ばされる様、橋の上のトラックが風で横転する様、天井のガラスが割れて落ちてくる様、電線に何かが絡まって火花が散る様・・・スマートフォンでそれらを撮っている者たちの多くが「やばい、やばい!」と叫んでいる。◆私はこの「やばい」という言葉を聞くと、その言葉を発している者の育ちの悪さと無教養を確信する。親からきちんとした教育を受けた者は決して使わない。親からまともな教育を受けていなくても自分で社会常識を学んだまともな大人は使わない。◆だが、いい年をしたきれいな服をきた女性でも、ゴルフ場でドライバーをミスショットして「やばい!」と言っているのを聞くことがある。育ちと教養が露呈する。「やばい」という言葉、使わないことをお勧めする。... 続きを読む
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◎2018年09月03日 ---- ボス ◎
- 「食べな」「行きなよ」
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鵠沼海岸に叔母が住んでいる。大分出身だが私が生まれた頃から鵠沼に住んでいる。大分弁もかすかに残るがきれいな東京言葉を話す。私が遊びに行くと「モトミちゃん、よく来たね」と笑顔で迎えてくれ「これ食べな、おいしいよ」といろんなお菓子を出してくれる。叔母さんが私に話すときの「食べな」という言葉、なかなか粋な感じで嫌いではない。◆この「食べな」という命令形の言葉、若い人が使うのは難しい。東京で生まれ育った娘が「これ食べなよ」と弟に言っているのを聞いて家人が叱っていた。「そんな汚い言葉を使っちゃダメですよ」◆娘は不思議そうな顔をする。私はどちらの味方もしたかったが気づかないふりをした。「食べな」は粋なのか、汚いのかよく分からない。大分便では「食べよ」になる。博多弁では「食べりぃ」になる。特に女性が使うとき、情趣ある博多弁に適わない。昨日、そんな話をしながらゴルフを楽しんでいた。一緒に回っていたSさんが「キノシタさん、鹿児島弁ではなんて言うか知ってますか?」と聞いてきた。Sさんは鹿児島出身だ。私が「いえ、知りません。どう言うのですか?」と聞くとSさんは嬉しそうに「食わんね?」と答えた。「食べな」「食べよ」「食べりぃ」「食わんね」・・日本に生まれて良かった。... 続きを読む
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◎2018年08月31日 ---- ボス ◎
- パワハラ
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今度は女子体操界でのパワハラ問題が出てきた。どの方向へ進むのか?マスコミとしては格好のネタができて嬉しそうだがマスコミに煽られ踊らされてはいけない。◆「セクハラは相手が不快に感じた段階で即セクハラ、だがパワハラは難しい。相手が不快に感じてもパワハラではない場合も多い」というようなことを村上龍さんがなにかに書いていた。私もそう思う。◆私は息子、娘を厳しく育てた。息子を殴ったこともあったのかもしれない。息子は親の教育を不快に思ったことだろう。だが今、成人となった息子、娘は私の厳しい教育に感謝してくれているようだ。◆相手の成長を考え、組織全体を思い、厳しく接することは厳しくされた方にとっては一時的に不快なことかもしれない。だがそれを「パワハラ受けました」の一言で片づけてはならない。「弱い者は何でも勝つ」という風潮はいかがなものか?... 続きを読む
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◎2018年08月30日 ---- ボス ◎
- 4✕100m リレー
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「四人の選手が一人100mずつ走るリレーがあります。全部で何m走るのでしょうか? 式と答えを書きなさい」小学校低学年の算数の問題。賢かった私は「式: 100m✕4= 答え 400m」と書いて〇をもらった。多くの生徒は「式: 4✕100m= 答え 400m」と書いて「式」のところが✕か△だった。◆この教えは正しい、と思っている。100mを4倍する計算だろう。4を100倍するのではない。◆しかしどうだ、最近のオリンピックやアジア大会。NHKは必ず「4✕100mリレー」と言っている。わが社も含め、世の中算数のできないヤツばかりになった。NHKがこんないい加減な表現を使うこともその原因の一つなのではないだろうか?
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◎2018年08月27日 ---- ボス ◎
- ICAO
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ただいま『新ヘリポートの造り方』を執筆中である。挿絵・写真などを多用し分かりやすい解説書にしたい。11月上梓を狙っている。私のような者でも警鐘を鳴らし続けなければ、わが国には危ないヘリポートばかりできてしまう。「ヘリポート」という小さな世界、無知な者が少しかじっただけで知ったかぶりをし、結果、妙な残念なヘリポートがあちこちにできている。なんとかしなければならない。◆ヘリポートのことを書くとき必ず出てくるのが「ICAO(イカオ)」という組織。「国際民間航空機関」と訳されている。ヘリコプターよりもむしろ固定翼機(飛行機のこと)に関する国際的な基準を管理している。我が国の「航空法」も成文化されていないものは基本的にICAO基準に従うことになっている。この「ICAO」、「国際民間航空機関」と訳されていて誰も疑問を持たないのが不思議。私は必ず注釈を付ける。「国際民間航空機関」の「民間」というのは「ICAO」の「C=Civil」のこと。「公」に対する「民間」ではないし、「官」に対する「民間」でもない。CivilのCは「軍」に対する「民間」のこと。だから各県の防災機も、警察機も、消防機もすべて「民間機」。当然、ICAOの基準に従わなければならない。◆「ICAO」の埒外にいるのは我が国では自衛隊機のみだということを、航空会社に所属する多くの者たちが知らないという情けない現実がある。... 続きを読む
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◎2018年08月21日 ---- ボス ◎
- 銀座と新橋の温度
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雨が降っていない限り毎朝、電車を神谷町で降り新橋のオフィスまで歩いている。途中、愛宕神社にお参りし家族と社員たちの健康を祈る。愛宕神社は愛宕山の山頂に建っている。この愛宕山、「山」と言っても標高26m、「山」と呼ぶほどのものではない。それでも東京都23区内では最も高い地面だそうだ。◆会社に着いた頃には汗びっしょりになっている。そのため出社時は白いポロシャツ、会社に着いて汗を拭き、朝のマッカーサー通りを眺めながら汗を拭きワイシャツに着替える。気分爽快。◆昼休みはできるだけ銀座まで歩く。銀座のジャズ喫茶でレコードを聴きながら午後の仕事を練ることも多い。先日、ふと気づいた。「新橋よりも銀座の方が涼しいな」と。「なぜだろう?」考えてみた。私は都市土木、建築の専門家。すぐに理由が分かった。◆①銀座の通りは新橋よりも広い。風が流れる。②新橋は低い小さなビルが密集しており各店のエアコンの室外機が2階、3階に並ぶ。銀座のビルの室外機は8階以上の屋上。③新橋は焼き鳥屋、焼き肉屋、などの煙が狭い路地にあふれる。など◆「なぜだろう?」と考えることが大切。... 続きを読む
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