◎2022年03月01日 ---- ボス ◎
- タクシー
-
昨夜、銀座からタクシーで帰宅した。「広尾までお願いします」と言いながら乗り込んだ。「六本木通りをお願いします」と運転手さんに伝えて私はスマホで複数のメールへの返信を始めた。ふと気付くと西麻布の交差点を越えていた。◆「次を左ですよね?」と運転手が優しい声で聞いてきた・「は、はい・・・」と戸惑う私。すると運転手が「お客さん、以前も一度お乗せしています。私はよく覚えていましたよ。乗り込んでこられたときに『あっ、あのお客様だ』ってすぐに分かりました」と言う。「そうですか。そのとき私がなにか失礼な態度だったとかじゃないですよね?」と訊ねると「とんでもないです。・・・」運転手さんが話を続けようとしたところで自宅前に着いた。◆広い東京でこんなこともあるものだ。面白い縁。普段からいろいろと気配りが大切だと再認識したウクライナ戦争で暗く憂鬱であるが、ほんの一瞬、楽しい夜になった。
... 続きを読む
- コメント (0)
◎2022年02月28日 ---- ボス ◎
- 一番好きな日 2月末日 なのだが・・・
-
「一年の中で好きな日を一つ上げよ」と言われたら私は「二月末日」と答える。なぜか?それは「明日から三月だから。嫌いな二月とやっと別れられるから」とのんびりした話をしたいところでもあるが残念ながらそうはいかない。プーチンがあまりにもひどいことをやっているから◆とうとう昨夜には「核の使用」までちらつかせ始めた。まさに狂人。21世紀のヒトラーだ。国の権力を一人の人間がすべて掌握してしまうと、そしてその期間が長いと、こういう恐ろしい状況が生じてしまう。誰もプーチンやヒトラーに「それは間違っていると思います」とは言えなくなってしまう。◆週末、今回のウクライナ戦争に関する情報番組をずっと見ていた。その中で最も私の興味を引いたのがロシア情勢に詳しい筑波大学・中村逸郎先生の話。中村先生は「プーチンは数年前からパーキンソン病に犯されておりそれが明らかに進行している」と指摘。その病がプーチンを焦らすのかあるいは性格が変わるのか・・ということを説明していた。◆パーキンソン病のことは詳しく知らないが病や老いがその人の性格を変えることはよくある。私の母は晩年軽い認知症に罹ったが私は母の記憶障害よりも性格の変化に戸惑った。私が知っている母ではなくなったことが悲しかった。◆中村先生は「恐らく何かの病気がプーチンの性格を変えてしまったのだろう」と話していた。有能なリーダーが病気で狂人になる。自由主義世界なら当然リーダー失格となるのだが、専制国家では「狂ったリーダー」が誕生する。プーチンは明らかに狂ったリーダー、21世紀のヒットラーだ。◆世界にはまだ複数の次世代のヒトラー候補者がいる。恐ろしい。
... 続きを読む
- コメント (0)
◎2022年02月25日 ---- ボス ◎
- 世界は今後100年は持たないだろう
-
恐らくみんな感じてはいるのだろう。口に出すのが怖いだけだろう。私も怖い。だが敢えて言う。「世界はあと100年は持たないだろう」と。◆温暖化現象とコロナ禍だけでアップアップしているところへロシアのウクライナ進行。この蛮行に対し、ロシア国民は万歳を叫び、中国政府も「ロシアの事情も分かる」といったコメントを出している。恐ろしい。◆香港を完ぺきに自国の統治下においた中国は、遠くないうちに台湾と尖閣諸島を取りに来る。そのあとは沖縄だ。恐らくアメリカをも巻き込んだ大戦争が始まる。今後10年で始まらなくても必ずいつか始まる。できることなら、そうなる前にあの世に行きたい。戦争で死ぬのは嫌だ。◆自分は先に死ぬことができても、今の若い人たちが可哀そう。なにもできない自分がはがゆい。
- コメント (0)
◎2022年02月22日 ---- ボス ◎
- 『国宝』ロス
-
もう当分の間、読書はいいか。そんな気分である。そんな気分にされてしまうほど素晴らしい本であった。これほど読書を楽しませてくれる本には滅多に出会うことがない。◆「豊饒の海」三島由紀夫、「青が散る」宮本輝、「優駿」宮本輝、「青春の門(筑豊編)」五木寛之、「ノルウェーの森」村上春樹、「69」村上龍、「翼はいつまでも」川上健一。これら私の人生を確実に大きく変化させた歴代の名著に並ぶ素晴らしい本に60歳を越えて出会えたことを大変うれしく思っている。◆その本は『国宝』(吉田修二)。私と近い感性をお持ちの方なら恐らく皆、私と同様に震えながら感動し、読み進めることだろう。◆吉田修二の本では『横道世之介』が大好きだった。2010年の本屋大賞では私は「まちがいなく『横道世之介』」と予想した。ところが大賞は『天地明察』(沖方丁)、2位『神様のカルテ』(夏川草介)だった。『横道』は3位だった。このころから私は「本屋大賞」を信用しなくなった。◆さらに『国宝』。この『国宝』は2019年本屋大賞にノミネートすらされていない。(全国の書店員さん!もっとしっかりしなくちゃね!)◆私はこの『国宝』の魅力を上手にお伝え出来ないが、興味ある方は是非「国宝 吉田修一」と検索して読んだ方の感想を確認してみてください。超オススメの本です。私はしばらく「『国宝』ロス」で読書をする気になりそうにありません。
... 続きを読む
- コメント (0)