◎2026年09月11日 ---- ボス ◎
- ノーベル文学賞は
-

村上春樹の新著『夏帆』を読みながら思った。毎年ノーベル文学賞の候補に挙がるが恐らくこの人は無理だろうな、と。熱狂的な春樹ファン(ハルキスト)からは叱られそうだが無理なもんは無理だ、と感じる。◆川端康成や大江健三郎、あるいは三島由紀夫と比べれば村上春樹のあの翻訳調の文体からは「日本」を感じられない。三島由紀夫があと10年生きていればきっとノーベル賞を取っていただろう。◆私が学生の頃『風の歌を聴け』に爽やかで大きな感動を覚えた。独特のオシャレな文体はその後ずっと続く。私の感覚は、わたせせいぞうのマンガ『ハートカクテル』に共通する。いい意味でも悪い意味でも爽やかで都会的で面白い。泥臭さも日本的な情緒も薄い。残念だが村上春樹さんにノーベル文学賞を期待するのはやめた。だいたい『夏帆』なんて面白くもない。「村上春樹が書いた」という理由だけで読んでいる◆おそらくまだ誰も言っていないが、私は今一番ノーベル文学賞に近い日本人作家は吉田修一さんだと思っている。応援している。
- コメント (0)

