‘ボス’ の記事一覧

2021年10月18日 ---- ボス

バラマキ公約

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この欄でこれまで何度か書いたが「会社が、次期社長を社員の選挙で選ぶことになったら」と思うと恐ろしい。社長候補たちは口々に甘いことを言うのだろう。「皆さんの給与を30%増やします」とか「社員旅行は全員。ハワイかヨーロッパです」など。実際にそうやっても5年か10年は持つ会社もあるだろう。だが近い将来、間違いなくその会社はつぶれる◆今「ニッポン株式会社」の役員選挙がはじまるところ。みな口々に甘いことをいう。なかでも「国民全員に10万円を支給します」と言っているヤツがいる。その10万円はどこから来るの?当然、税金ですよね?国民全員から集めたカネを国民全員に配ってどうすんの?ってことを不思議に感じないことが不思議◆「文芸春秋」で財務省事務次官がバラマキ合戦を止めるように警鐘を鳴らしているがまったく同感。このままでは我が国は「衆愚政治」に陥ってしまう。

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2021年10月11日 ---- ボス

どう反応すべきか

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昨夜、NHK大河ドラマ「晴天を衝け」を観ていた◆料亭の仲居が、渋沢栄一が履いている足袋(たび)に穴が空いているのを見つけそれを繕ってくれる。栄一に好意を寄せているその仲居と、彼はすぐに懇ろ(ねんごろ)な関係になる。翌日、渋沢の妻が洗濯しようとしてその足袋の繕いに気づき不信感を持つ◆私の隣でテレビを観ていた家人が「こういう小さなことに女性はすぐに気付くのよね」と言った。なんと答えようか、一瞬、迷った。最初に言おうとしたのが「渋沢栄一は危機管理意識が足りないね」だったがやめた。「オレならこんなドジ踏まないね」との軽口も思いついたが、下手なこと言って痛くもない腹を探られたのではたまったものでない。とはいえ何も発しないのもおかしい。瞬時にいろいろと頭を巡らしたあげく、私は「ふーん」とだけ答えた。
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2021年10月11日 ---- ボス

ベーブ・ルースってすごい!


米大リーグでわれらがヒーロー大谷翔平選手が大活躍。今年度のMVPはほぼ間違いない。大谷選手はよく「ベーブ・ルース以来」と表現される。投手と打者のいわゆる二刀流としての大活躍は比較されるのも当然だ。◆ベーブ・ルースの名前もホームラン打者であったこともよく知っていたが実際にはどの程度の投手だったのかWikipediaで調べてみた。驚いた。投手として1915年からは18勝・23勝・24勝・13勝・9勝・・と続く。一方打者としても1818年からホームラン数は11,29,54,59,35,41,46,25,47,60,54,46,49,46,41・・・◆すごくないですか?最近の若者言葉の「はんぱない」ですよねえ。
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2021年10月08日 ---- ボス

ノーベル賞

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気候変動や地球温暖化を予測する基本プログラムを作ったことが評価され真鍋淑郎先生がノーベル賞を受賞された。ノーベル賞の中でも最も権威のある物理学賞である。快挙だ!日本人がノーベル物理学賞を受賞したことを素直に喜んでいる◆素直に喜んではいるのだが真鍋先生の年齢が気になる。90歳だという。失礼な表現になって申し訳ないが、もし真鍋先生が90歳まで生きてなかったらもらえなかったことは大きな問題になっていいのではないか。日本人男性の平均寿命は82歳。真鍋先生は平均よりもはるかに長く健康を維持していたからノーベル賞を貰えた。◆ノーベル賞の対象になった論文は30年前に書かれたものだという。もちろん、物理学賞は論文は論文発表後の検証が必要だから執筆後すぐに評価されることは少ない。それは分かっているが、それにしても30年後にノーベル賞ってちょっと時間かかりすぎていませんかねえ

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2021年10月01日 ---- ボス

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ずっと先頭を走り続けてきた。時々後ろを振り返り「なにトロトロしてるんだ!遅れずに着いてこい!」と檄を飛ばしていた。走り始めたころは5人だったがいつのまにか10人になり30人になり50人になった。25年間、そんな形で走り続け、檄を飛ばし続けてきた。疲れた。体も心もボロボロになった。もう64歳。そろそろ労わってあげないと。◆昨年末、コロナに罹患し入院した。退院後も後遺症に苦しんだ。それを機に、先頭を走るのを辞めてみた。第一集団の後方に着けて、そこから指示を出すようにした。やはりスピードは落ちた。先頭を引っ張るランナーがいない集団は右に行ったり左に行ったり、ヨロヨロ、ウロウロする。これではスピードは落ちても疲れは増すばかり。◆再び私が先頭を走った方が私も楽だし、みんなも楽なことは分かっている。もちろん、私は先頭には戻らない。そろそろ走るのを辞めて歩いてみようか、そんなことを考えている。

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2021年09月28日 ---- ボス

白鵬関、お疲れさま。

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大横綱、白鵬の引退が発表された。すなおに「お疲れ様、ありがとう」と言いたい。◆横綱になっても「かちあげ」や「張り手」「ダメ押し」などを連発し、いわゆる「横綱相撲」を取ることができなかった。相撲ファンの多くは「品位を欠く」として白鵬を「大横綱」とすることを認めない。かつて私もそう思っていた。◆だが、どうだろう。いわゆる「横綱相撲」を取らず、遮二無二「勝ち」にこだわる白鵬はダメか?ダメと言っている人すべて古くからの相撲ファンだ。若い人はそもそも相撲に興味がない。興味がないのだからどれが「横綱相撲」なのか分からない。なぜ「かちあげ」が品位を欠くのか分からない◆話は変わるが、今から50~60年前はプロレスが盛り上がっていた。今でも熱狂的なプロレスファンはいるが当時の一割にも満たないだろう。「ショー」的要素の強いプロレスに替わって「真剣勝負」の総合格闘技の人気が高まった。「ショーはもういいよ。真剣勝負が見たいよ」という若者が多くなったのだ。◆話を大相撲に戻す。かつては大相撲に八百長はつきものだった。「横綱相撲」もあるし「八百長相撲」もあるのが大相撲だった。やがて「八百長」は厳しく罰せられるようになり、ほとんどなくなった。「ショーはもういいよ。真剣勝負が見たいよ」と観客が思い出したのだ。少なくともマーケティングの世界ではそのような見方ができる。ところが大相撲の世界では昔ながらのファンが多いので、八百長は禁止しても「横綱相撲」だけは以前、強く求め続けている。これでは新しい若いファンは付かない。◆新しいファン層を開拓し大相撲人気を高めるには「真剣勝負」で横綱といえども必死に勝ちにこだわるのが正解だと、私は思うようになってきた。少なくとも勝ちにこだわった白鵬を「品位がない」と貶すことはそろそろ勘弁してあげて欲しい。白鵬が頑張ったから今の大相撲があることは間違いない。さて白鵬が引退して、現状の人気が維持できるのだろうか? 大相撲もジーサン以外の声を聞くマーティングが必要ですよ。

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2021年09月22日 ---- ボス

欲が無くなる

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「無欲の勝利」なんて言うが実際は「欲」がなければ勝てるものではないだろう。「欲深(よくぶか)」は私の大嫌いな言葉。「卑怯」「欲深」は最低。私は「欲深」ではないつもりだった。◆最近、さらに欲が無くなった。欲が無くなった自分が昔の自分を眺めてみると、なんと昔の自分は大変な「欲深」だったことかと驚く。◆一般的に「欲が無くなること」は良いことのように思われている。どうだろう? 私は経営者として、大人の男として、スポーツや芸術を愛するものとしても、もう少し「欲深」になりたい気がする。若かった頃のあの純粋な「欲」が欲しい。まだまだ枯れたくない。◆当社社員に限らず、「無気力・無感動・無関心・無責任」の四無主義者が増えている。彼らを叱咤激励するためにも私はまだしばらくは「欲」を持ち続けなければならない。歳を取ると「欲」を持つことさえ難しくなる。政治家先生たちだけが欲深を続けている。

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2021年09月17日 ---- ボス

けんけんがくがく??

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会議をしているとよく「けんけんがくがく」という言葉を耳にする。「この件に関しましてはウチの部署で昨夜も遅くまで、けんけんがくがく議論したのですが・・」などと使う人がいる。それを聞いていた相手が「いえいえ、我々だって毎日のようにけんけんがくがく意見を出し合っていますよ」などと答えている。◆リモート会議で聞きながら私は本当は「ちょっと待ってよ。それ言うのなら『けんけんがくがく』じゃなくて『かんかんがくがく』でしょ。あるいは『けんけんごうごう』かな?」と言いたいところ。ただ、会議のテーマから外れるのでそんな注意はしない。注意しないとまた次の会議で「けんけんがくがく」と言う言葉がどこかから聞こえる。私は注意したくて注意できなくてウズウズ、イライラしてくる。リモート会議は嫌いだ。◆ちなみに「かんかんがくがく」は「侃々諤々」と書き、「けんけんごうごう」は「喧々囂々」と書くのだが、もちろん私は読むことはできても漢字を書くことはできない。

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2021年09月07日 ---- ボス

雨をかわす

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本社から200mの距離に我が社の分室がある。分室の方が本社より広く、多くの職員が働いている。その分室での会議が予定より長引いた。本社に戻ろうと分室を出たら雨が降っていた。誰かに傘を借りるために8階の分室に戻るのもめんどくさい。大したことない雨だ、走っちゃえ。私は本社へ向かって駆け出した◆駆けているときにふとMちゃんを思い出した。学生時代に付き合っていたMちゃん。彼女と一緒に近所のスーパーへ行った帰り、雨が降り出した。私のアパートまでは50mくらい。私は駆け出した。ところが彼女は駆けない。ゆっくりと歩いている。◆「なんで走らないの? 雨に濡れるのが好きなの?」と私が尋ねると「ううん、雨には濡れるのいやよ。でも、走った方が濡れないのかなあ」と彼女。「あたりまえじゃん。10秒間雨に濡れるのと15秒間濡れるのでは違うでしょ?」と私が言うと「そうか、私、アタマ悪いからよく分かんないや」と彼女。そして彼女は続けた。「でもね、走ると顔にもお腹にも膝にも雨があたるよ。歩いているとアタマしか濡れないの」と。◆「この子、アタマいいなあ。かわいいなあ」と思った。◆あれから40年以上が経った。雨が降った時に、どのくらいの速さで走ればいいのか、私はまだ分からない。

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2021年09月06日 ---- ボス

パラリンピック 感動!

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閉会式が始まると同時にティッシュの箱を手元に置いた。終了まで涙が出っぱなし。昨夜の東京パラリンピック閉会式は素晴らしかった。◆もちろんオリンピックにも感動したがパラリンピックはオリンピックとは異なる別の感動を私に与えてくれた。「工夫」の連続なのだ。おそらくオリンピック選手の多くはコーチが付き、そのコーチの指導と管理の元、決められたことを黙々とこなしていくことが練習の中心であろう。一方、パラリンピックの選手たちは一人一人特徴が大きく違う。コーチの言うとおりにやれるわけではない。自分で工夫しなければならない。両腕がない卓球の選手がいた。彼はラケットを口にくわえ返球する。サーブは裸足の右足でトスをする。とにかく「工夫」するのだ。◆多くのハンデキャップを背負った方々が頑張っている。彼らから多くを教わった。そしてもう一つ。笑顔で頑張っておられた多くのボランティアの方々。心から敬意を払う。◆「私たちは8年前に世界に向けてお約束した『おもてなし』の気持ちを見事に世界にお伝えすることができました」橋本聖子大会委員長の言葉も涙なしで聞けなかった。◆ありがとう。ありがとう。

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2025年04月10日 ボスの
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