‘ボス’ の記事一覧

2023年02月20日 ---- ボス

収入と生活

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小遣いが月に3万円のサラリーマン。彼の年収が手取り500万円だとする。彼は毎月5万円を貯蓄に回し、月に一度家族で外食し、年に1回一泊の家族旅行をしているとしよう。その彼の年収の手取りが、今の倍の1000万円になったら彼の生活はどのように変わるのか、を想像してみて欲しい。◆手取りが倍になるのだから、毎月の貯蓄は倍の10万円になり、小遣いが6万円になり、外食の回数が月に2度になり、家族旅行が年に2回になると思う方が多い。収入が2倍になるから生活も2倍のゆとり、と考える。◆「実はそんなことありませんよ。手取りが2倍になると生活のゆとりも2倍ということではありませんよ」と私が言うと、あなたは「そうか、手取りが2倍になってもゆとりは2倍にならないのか? じゃあ、どのくらいなんだろう? 1.5倍くらいかな?」と考えることでしょう◆違います。手取りが2倍になると、生活のゆとりは3倍になります。3万円だった小遣いは倍の6万円ではなく10万円になるでしょう。これらは算数の問題でもあります。どうして2倍ではなくそれ以上になるのか、「本当かな?」 考えてみましょう。

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2023年02月17日 ---- ボス

死に方

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4年前の今頃、寒い日だった。私は君津でゴルフをしていた。スタートしてまもなく、4番ホールで閊(つか)えた。前の組が進まない。しばらく待ってもプレーできない。キャディが言った。「前を回っているお客様が倒れたようです」◆通常より20分程度遅くハーフ(9ホール)を終了した。「ご夫婦で回られていたのですが7番ホールでご主人が倒れ救急車で運ばれました。心臓発作のようです」とゴルフ場から説明された。商売がら私は「なぜドクターヘリではなく救急車だったのかな?」などと考えていた。◆後半のハーフを終えてクラブハウスに戻ってくると「先ほど救急車で運ばれたお客様は亡くなりました」と伝えられた。私より10歳ほど年長の方だった。◆不謹慎な言い方になるが私の本音が「理想的な死に方だな」だった。カミさんと二人で、大好きなゴルフをしていて、突然倒れて、数時間後に亡くなる。できれば私もこんな死に方をしたいと思った。◆ちなみに私のカミさんはゴルフをしない。

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2023年02月16日 ---- ボス

あらためて気づく天才 荒井由実

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「『いちご白書』をもう一度」というフォークの名曲がある。荒井由実(現 松任谷由実)が作詞作曲を手掛け、バンバンが歌って1975年にヒットした。それ以来、多くの歌手がカバーしてきている。◆映画「いちご白書」はアメリカの大学の学園紛争をテーマにしていた。我が国では1970年に上映されている。◆学生時代に授業を抜け出して二人で映画「いちご白書」を観に行ったことを懐かしく歌うのが名曲「『いちご白書』をもう一度」である。◆荒井由実は1954年生まれ。この曲を作詞作曲した頃は21歳なのだ。実際に荒井由実が映画「いちご白書」を観に行ったのかどうかは知らないが観に行ったとしたら16歳の頃のことになる。◆21歳の頃の私は、パチンコと麻雀とオネーサンとお酒とジャズにうつつを抜かしていた。私だけじゃない。ほとんどすべての日本人学生は、自堕落な生活をおくる私と大差なかっただろう。いまだって21歳はまだ子供のようなものだ。◆21歳で荒井由実は「『いちご白書』をもう一度」を作詞した。あらためて天才だと認識した。

◆・・・(文中で「オネーサン」にもうつつを抜かしていたと書いていますが、この時期、私はすでに家人と付き合い始めています。家人を知っている人にお願いです。家人には内緒でお願いします)

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2023年02月15日 ---- ボス

寺社との相性

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私の人生は「苦しいとき」が多かったので「神頼み」ばかりしてきた。毎年(今年で18年連続)伊勢神宮に参るし、正月には(今年で25年連続)成田山新勝寺に参る。通勤の途中やヒマな土日には散歩がてら愛宕神社の「出世の石段」を上ってお参りする。◆神社やお寺さんにも私との相性が合う合わないがあるようだ。伊勢神宮も成田山新勝寺も愛宕神社も私との相性がいい。大抵のお願い事を聞いてくれる。逆に、どこの神社かは言えないが私がなにをお願いしても聞いてくれないところもあった。◆私は理系の人間であり「神」の存在を信じるものでもないのだが、それでもこの世では、何か理論だけではない不思議な力が働くように思えてならない。だから神頼みを続けてきた。これからも続ける◆伊勢神宮、成田山新勝寺、愛宕神社のほかにもう一つ、私と相性抜群の神社がある。それは福岡市の筥崎宮。九州大学近所のこの筥崎宮は何でも私のお願いを叶えてくれた。「再留年が決定的」と思われた5年目の冬、私を救い出してくれた。卒業させてくれた。感謝に耐えない。◆ここで皆様に、神社へお参りしてお願い事を叶えてもらえるコツをお教えします。それは「これは無理かな?」と思うことはお願いしないことです。神様が応援してくれなくても多分、オレの力だけでなんとかなるかな、と思うときだけ、安全のために神様にお願いするのです。私の経験からすると「7割方大丈夫だな」と思える時に神様にお願いするのです。自分と相性の良い神様仏様は必ず応援してくれますよ。五分五分のものを神様の応援頂こうなんて甘すぎますよ。◆私は膨大な数、神様にお願いしてきましたが、無茶なお願いは筥崎宮への「再留年しませんように」のたった1回のみである。

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2023年02月07日 ---- ボス

宮本輝「よき時を思う」

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宮本輝の作品が好きだった。「青が散る」「錦繍」「優駿」「春の夢」そして「流転の海」。私の学生時代から社会人の初めの頃まで、宮本輝作品はどれも面白かった。◆私が中年と呼ばれる年齢になったころから、だんだん面白くなくなってきた。こちらが変わったのか、宮本さんの作風が変わったのかは分からない。分からないが、私には面白くなくなっていた。残念◆それでも宮本輝の新作が書店に並ぶとつい買ってしまう。先日は「よき時を思う」の初版を買った。読み始めたが面白くない。150ページにいくまでに5日間もかかった。恐らく読了せずに止めることになるだろう。◆すでにストーリーテラーとしての宮本輝はとっくにピークを越えている、と私は思っている。彼が悪いわけじゃない。時代なのか、年齢なのか・・・。ただ、その『よき時を思う』の中に「これいいな」と感じる文を見つけた。嬉しかった。◆「見ていると幸福な気持ちになるものがある。それはやがて『もの』ではなく幸福そのものになる。わたしはそういうものを探して集めてきた。・・・・探せばみつかる。探さない人には見つからない。」◆納得。「オレは随分と探してきたぞ。いっぱい見つけたぞ。」と思った。

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2023年02月01日 ---- ボス

なんでも噛みつく野党

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岸田総理の「育休中にリスキリングを」との発言が大炎上している。「育児中など様々な状況にあっても主体的に学び直しに取り組む方々をしっかりと後押ししてまいります」という総理の発言、私は「ありがたいな。いいことだな」と感じる。ところが この答弁に、野党から批判が相次いだ。 批判の中の最も大きな声が 「子どもの育児で格闘しているときに(お勉強など)できるわけない。総理、あなたは子育ての大変さを理解していないんじゃないの?」というものだ。◆「野党ってのは、こんなことにまで噛みつくのか?」と私は思った。私も子育てのほとんどを家人に任せていたので、子育てがどれほど大変なのかを実は知らない。知らなくても言いたい◆私が産まれたころ、昭和30年代も当然子育てはあった。当時は母親が子育て担当だった。洗濯機も冷蔵庫もアイロンもエアコンも掃除機も電気炊飯器も電子レンジも都市ガスもなかった。紙おむつもなかった。コンビニもなかった。amazonもパソコンもスマホもなかった◆洗濯機ができ、冷蔵庫ができ、アイロン、エアコン、掃除機、電気炊飯器、電子レンジ、都市ガス、紙おむつ、コンビニ、Amazon、パソコン、スマホが普及した今、昭和30年代の母親と比べれば一日に数時間の余裕が生まれたはずだと私は思っている。昔は風呂を沸かすのに20分間程度は焚き口についなければならなかったのだ。◆「知ってんのか?子育ては大変なんだぞ!」と言うといかにも弱者の側に立った優しい発言に聞こえるが、私は「時間を有効利用できる時代なのだから、有効に使ってお勉強もしませんか?」との考えに大賛成。◆自宅で大概のことを勉強することができる時代になったのだ。「甘えてないで、頑張りましょうよ」と言いたいが「あんたは実際に自分で子育てしていないから、そんなこと言えるのよ」とヒステリックなおばさんから反撃を受けそうで少し怖い。

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2023年01月31日 ---- ボス

正確なジャッジ

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30歳で大企業を辞めた。それからは年俸制になったのでボーナスをもらったこともない。◆若い頃から多くの経営者と接する機会があった。先輩経営者から教えてもらうことも多かったが、逆にそれらの先輩経営者の能力を測っていることもあった。「この人は偉そうなことを言うけど大した経営者じゃないな」「この人は控えめだけど、きっとこの会社は成長するだろうな」などと、偉そうに査定していた。失礼な話である。だが私の見極めは大方当たっていた。◆経営者個人の能力によるところが大きいのだが、当時私が気が付いたのは「爺さんになったら経営は難しいのだろうな」ということ。理解力、判断力が年齢とともに落ちてくる。爺さんになると正確なジャッジができなくなる。その当時私が思っていたのは「経営者は63歳程度が限界かな?惰性で、もっと長くはできるけどピークはすでに越えてるな」ということ。もちろん個人差はある。◆その63歳を私はすでに超えた。今年の6月には66歳になる。果たしていま、経営において正確なジャッジができているのだろうか?少し不安である。気力・体力がともに衰えていることには気づいている。少し焦り始めている。

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2023年01月30日 ---- ボス

「フロー」と「ストック」

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誰でも産まれた時点では資産ゼロだ。大学を卒業するころには、奨学金を借りたことで資産がマイナスになる人も多い。社会人になり少しずつ給与(フロー)が増え貯蓄(ストック)も増えてくる。日本人の平均では「フロー」のピークは60歳少し手前、「ストック」のピークは65歳ころだろう。◆「ストック」がない老人は年金という「フロー」のみで生活することになる。これはしようがない。◆問題は「ストック」があるにもかかわらず年金という「フロー」のみで生活する人が多いということ。資産ゼロで産まれてきたのだから死ぬときに資産ゼロになるように生活すればいいものを、なぜか老人は「ストック」が減じることを拒む。恐れる。◆これでは老人の生活は侘しいものになり経済も潤わない◆「おじいちゃんが溜めたおカネでしょ。おじいちゃんとおばあちゃんが楽しむために全部使ってってよ。僕らに残さなくてもいいよ」というムードを作るべきだろう。◆7年前に84歳で亡くなった私の母は実に質素な暮らしぶりだった。収入は年金だけなのに、それでも預金残高が増えていた。私と姉が相続税を払うほどの遺産を残してくれた。(ある程度の遺産がなければ相続税は発生しない)◆母の生前、私は母に「オレにカネを残すより、自分で使ってくださいよ」と言っていた。年老いた母はカネの使い方を知らなかった。「カネを使わなくても幸せだったのだ」と信じたいが、果たしてそうだろうか?申し訳ない。◆私は、遺産(ストック)はせめてピーク時の半分以下にまでになるように使ってしまいたいと思っている。子供や孫に、必要以上の資産を残しても良いことばかりではない。

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2023年01月24日 ---- ボス

Have a good day!

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我が家は7階建てマンションの5階。今朝、家を出たらエレベーターが7階から下りてきた。中にはときどきお会いする私と同年齢くらいの紳士が乗っていた。「おはようございます」と挨拶しながら乗り込んだ。「寒いですねえ」とその紳士。「10年に一度の寒波らしいですね」などと私が言っているうちに1階に着いた。彼が先にエレベーターから降りた。そこで右と左に別れるのだが、彼が「良い一日を!」と言った。私は予期せぬ言葉に対し返事ができず、ニコッと会釈しただけだった。彼は、海外生活が長かったのだろうか?◆米国出張時はよく「Have a good day!」と声を掛けられる。その時は「You too」と返すのが一般的。だが日本語で「よい一日を!」などと言われて「あなたもね」と返すべきなのか分からない。
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2023年01月20日 ---- ボス

友池君ちでいただいた初めてのマックの話

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45年くらい前の学生時代の話。五月のゴールデンウィークだった。大学の近くに下宿住まいをしていた私と友人の後藤功君と二人で、福岡の高級住宅街から通っている友池哲雄君の実家に遊びに行った。友池くんちは豪邸であった。何をして遊んだのか覚えていない。もう一人、誰かを誘って麻雀でもしていたのかもしれない◆遅くなり、友池君が「泊って行ったら?」と優しい言葉をかけてくれた。私と後藤君は「ありがとう。そうします」と即返答。友池家の二階、彼の部屋に布団が3組敷かれた。酒を飲み疲れ、電気を消す段になって友池君が言う。「オレ、明日、朝倉のじいちゃんの家の田植えを手伝いに行かんといけんのよ。朝、早く出るけん、あんたちはゆっくりしてっていいけん。オフクロには言うとるけん」確かにそういうことを言った。灯りを消して寝た◆翌朝、目覚めると友池君がいない。客人である私と後藤君はどうしていいのか戸惑っている。「そういえば、田植えに行くって言いよったよね、昨夜」と後藤君。◆しばらくすると友池君のお母さんが覗きにきた。「あら、起きられましたか? 下に簡単な朝食を用意していますよ」と声をかけてくれた。友池君のお母さんは女優さんのようにキレイだった。そして優しかった◆私と後藤君は身支度を整え階下のキッチンへ下りて行った。お母さんが用意してくれていたのが簡単なサラダと牛乳と「マクドナルドのハンバーガー」だった。名前は知っていたが私も後藤君もそれまで「マクドナルドのハンバーガー」を食べたことがなかった。友池くんちで食べたこの「マクドナルドのハンバーガー」はビックリするほど美味かった。感動した。◆あれから45年が経った。今、過去の日記を整理している。一昨年から後藤君は大病で伏せているがたまにメールで近況を知らせてくれる。陽気な彼のことだ、まだまだ病気に負けずにきっと克服するのだろうと思う。◆昨日、後藤君に「友池んちでご馳走になったマクドナルドのハンバーガー、覚えとる?」と聞いてみた。「泊ったことは覚えとるけど、ハンバーガーのことは覚えとらんなあ」との返信があった。そして「今週末は寒そうだけど、もうすぐ梅も咲きますよ」と書いてあった。

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2025年04月28日 ボスの
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  • 午前人事考査
  • 午後ビッグプロジェクト詳細確認
  • 夕方虎ノ門「IMAKARA」で会食
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