‘ブログ’ の記事一覧

2023年03月09日 ---- ボス

リスクを取らないと幸せは訪れない

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リスクを取らない生活は面白くない。◆借金は絶対にしない、というヤツがいた。彼の理想は妻と娘二人の家族4人で一軒家に住むことだった。でもカネがない。銀行に相談すれば貸してもらえるのだが、彼は借金はしたくない。家族4人で一軒家に住むために、倹約しなるべく多くの貯金をするようにした。一家四人で小さなアパートに住んだ。銀行預金では金利はつかないが土地価格と建築費は徐々に上昇した。当初の計画より2年遅く、20年経って、理想の一軒家を建てるだけのカネがやっと溜まった。彼は設計師と相談を始めた。さらに1年後、理想の家が建った・・・つもりだった。だが、娘二人は成人し、その家に住むことはなかった。
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2023年03月06日 ---- ボス

採点ミス

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富山大学は去年2月に行った入学試験で採点ミスがあり、その結果、本来合格とすべき5人を不合格にしていたなどと発表しました。(日テレNEWS)◆実は私も採点ミスで危うく留年するところだった。当時の九州大学は2年生の前期までが教養学科中心で六本松キャンパス、2年後期から専門学科の箱崎キャンパスへと移ることになっていた。学生は2年生の前期までに一定の単位を取得できなければ留年することになる◆私は「物理」の試験に落ち再試験に挑んだ。これが落ちれば留年、これが通れば進学決定の試験。真面目に勉強して再試に臨んだがとても難しい問題だった。数日後、物理の教官室で答案用紙を教官から直接もらうことになる。その日、教官室の前には数人が待っていた。一人ずつ呼ばれて教官室に入り、5分後に出てくる。笑顔の者もいれば落ち込んでいる者もいた。私の番になった。机を挟んで教官(教授)と向き合う。私の目の前で〇✕を付けていく。一問ずつ「10点」「10点」「15点」「15点」「15点」「15点」「20点」の7問。100点満点で60点以下は不合格。◆教官がブツブツ言いながら私の目の前で採点する。そして「55点。不合格です。キミが橋を設計するとその橋は落ちてしまうかもしれない。そういう方は合格させることができませんね」などと嫌味を言われた◆「落第だ!留年だ!おふくろになんて報告しようか?」うなだれて教官室を出た。少し冷静になって採点された用紙を見てみた。何かが引っ掛かっていた。答案用紙を見て、各点数を足してみた。55点ではなく65点だ!先生の間違いだ!◆私は教官室に戻った。次の学生に対応していた教官は「なんだね、キミは!」と私を睨んだ。「いえ、採点間違いなのです」と私は言って次の学生の横で点数確認を行った。教官は照れたような顔と声で「おお、これは悪かったな。私の足し算の間違いだね。良かったね。キミは合格ですよ」と言った。本来なら怒るべきところだが私は嬉しかったので笑顔で教官室を出た。◆あの日、すぐに教官室に戻ったから私は救われた。気付かなければ六本松キャンパスで教養学科をもう一年学ぶところだった。たった一学科「物理」のために。思い出してもぞっとする。でも私は「運が良かった」と思うことにしている。

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2023年03月02日 ---- ボス

「エホバの証人」と「輸血」の問題

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キリスト教系の宗教団体「エホバの証人」では大怪我にあっても輸血することは禁じられている。輸血しさえすれば助かった子供の命を、親が子供への輸血を拒んだために、その子は亡くなってしまった事例もある。このことが今またマスコミを賑わせている◆輸血拒否によって助かる命を救えない、なんてことはあってはならない、とんでもない話だ、と思う。多くの人もそう思っているだろう。「エホバの証人」は私が学生の頃も私のアパートに勧誘のための冊子を配りに来ていた。ヒマな学生だった私は、なんでそんな馬鹿なことをこの宗教団体は重要視するのだろう、と思って彼らに聞いてみた◆「キノシタさんも、ヒンドゥー教徒は牛を食べないことを知っていますよね?もし彼らの子供が飢え死にしそうなところに牛が歩いてきたら彼らは牛を殺して自分の子に牛の肉を与えると思いますか?」と聞かれた。「なるほどな。難しい問題だな」とその時私は思った。

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2023年02月28日 ---- ボス

一年で一番好きな日

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そんなことを訊かれることもないのだが「一年で一番好きな日は?」と訊ねられたら2月28日と答えることにしている。「なぜ?」。答えは「今日で冬が終わり、明日からは春の3月だから」◆明日から3月。やっと長い冬が終わってくれる。私は冬が大嫌い。冬も私から嫌われていることを知っているようで毎年イジワルをしかけてくる。今年の冬はそれほどでもなかったが・・。◆とにかく3月になると、それだけで気分がウキウキしてくる。
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2023年02月24日 ---- ボス

自分の顔じゃない!

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テープレコーダーで初めて自分の声を聞いた時のことを覚えている。「違う、オレこんな声じゃない!」と思った。自分の声はもっと美声だ、と思っていた。現実は、テープレコーダーの声がみんなが認める私の声だった。おそらく皆さんも同じような経験あるでしょ?◆昨年12月に娘が結婚式を挙げた。その時の様子を収めたDVDができたので一緒に見よう、と言う。正直、あんまり見たくない。こっちは参加しているのだからどんな結婚式だったか分かっている。だが「観ましょうよ」という家人と娘の説得に負けて20分程度のDVD鑑賞に付き合った◆結婚式の様子なんてみな知っているのでさほど興味はない。ぼーっと観ていた。驚いたのは自分が登場した時。バージンロードを娘と腕を組んで歩く父親の顔がアップになる。「違う、これはオレじゃない」と言いたくなった。毎日、洗面台や風呂場の鏡で自分の顔を見る。ハンサムとは言えない。ごつい、少し悪そうな大きな顔は男らしい顔と言えなくもない。美男ではないが「自分の顔が嫌い」というほどでもない。なかった。◆DVDに映った自分の顔は、毎日鏡で見る自分の顔とは違うものだった。くたびれた年老いたプロレスラーみたいな顔だった。「これがあなたよ」と言われれば確かに私だ。がっかりした。◆初めて自分の声をテープレコーダーで聴いたときよりもはるかに大きなショックが、娘の結婚式のDVDからもたらされた。「歳は取りたくないなあ」が、その映像を見て私が発した言葉だった。

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2023年02月22日 ---- ボス

スピード感覚

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農産物だけでなく企業が開発する事業にも「旬」がある。「旬」を逃せば売れなくなる。三菱重工グループが1兆円を投じて開発を試みた国産ジェット機「スペースジェット」はなかなか型式証明が取れず、結局「旬」を逃してしまった。今さら型式証明が出たところでもう誰も買ってくれないだろう、との判断で開発を断念した。私の友人のKさんはもう6年も前から「あの機体は飛ぶことはないでしょう」と言っていた。開発スピードが遅すぎた。あそこでやめておけば5000億円の損失ですんだところがずるずると行ってしまい結局1兆円を超える損をだした。◆トヨタの水素エンジン、JRのリニアモーターカー、国が進めるマイナンバーカード。これらも似たような、「旬」に関するリスクを伴っている。開発や普及が、ずるずると遅れていくようであれば「旬」をのがし、多額の負債のみが残ってします。国がすること、大企業がやること、どうもスピードに関する管理が甘いように感じる。

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2023年02月20日 ---- ボス

収入と生活

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小遣いが月に3万円のサラリーマン。彼の年収が手取り500万円だとする。彼は毎月5万円を貯蓄に回し、月に一度家族で外食し、年に1回一泊の家族旅行をしているとしよう。その彼の年収の手取りが、今の倍の1000万円になったら彼の生活はどのように変わるのか、を想像してみて欲しい。◆手取りが倍になるのだから、毎月の貯蓄は倍の10万円になり、小遣いが6万円になり、外食の回数が月に2度になり、家族旅行が年に2回になると思う方が多い。収入が2倍になるから生活も2倍のゆとり、と考える。◆「実はそんなことありませんよ。手取りが2倍になると生活のゆとりも2倍ということではありませんよ」と私が言うと、あなたは「そうか、手取りが2倍になってもゆとりは2倍にならないのか? じゃあ、どのくらいなんだろう? 1.5倍くらいかな?」と考えることでしょう◆違います。手取りが2倍になると、生活のゆとりは3倍になります。3万円だった小遣いは倍の6万円ではなく10万円になるでしょう。これらは算数の問題でもあります。どうして2倍ではなくそれ以上になるのか、「本当かな?」 考えてみましょう。

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2023年02月17日 ---- ボス

死に方

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4年前の今頃、寒い日だった。私は君津でゴルフをしていた。スタートしてまもなく、4番ホールで閊(つか)えた。前の組が進まない。しばらく待ってもプレーできない。キャディが言った。「前を回っているお客様が倒れたようです」◆通常より20分程度遅くハーフ(9ホール)を終了した。「ご夫婦で回られていたのですが7番ホールでご主人が倒れ救急車で運ばれました。心臓発作のようです」とゴルフ場から説明された。商売がら私は「なぜドクターヘリではなく救急車だったのかな?」などと考えていた。◆後半のハーフを終えてクラブハウスに戻ってくると「先ほど救急車で運ばれたお客様は亡くなりました」と伝えられた。私より10歳ほど年長の方だった。◆不謹慎な言い方になるが私の本音が「理想的な死に方だな」だった。カミさんと二人で、大好きなゴルフをしていて、突然倒れて、数時間後に亡くなる。できれば私もこんな死に方をしたいと思った。◆ちなみに私のカミさんはゴルフをしない。

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2023年02月16日 ---- ボス

あらためて気づく天才 荒井由実

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「『いちご白書』をもう一度」というフォークの名曲がある。荒井由実(現 松任谷由実)が作詞作曲を手掛け、バンバンが歌って1975年にヒットした。それ以来、多くの歌手がカバーしてきている。◆映画「いちご白書」はアメリカの大学の学園紛争をテーマにしていた。我が国では1970年に上映されている。◆学生時代に授業を抜け出して二人で映画「いちご白書」を観に行ったことを懐かしく歌うのが名曲「『いちご白書』をもう一度」である。◆荒井由実は1954年生まれ。この曲を作詞作曲した頃は21歳なのだ。実際に荒井由実が映画「いちご白書」を観に行ったのかどうかは知らないが観に行ったとしたら16歳の頃のことになる。◆21歳の頃の私は、パチンコと麻雀とオネーサンとお酒とジャズにうつつを抜かしていた。私だけじゃない。ほとんどすべての日本人学生は、自堕落な生活をおくる私と大差なかっただろう。いまだって21歳はまだ子供のようなものだ。◆21歳で荒井由実は「『いちご白書』をもう一度」を作詞した。あらためて天才だと認識した。

◆・・・(文中で「オネーサン」にもうつつを抜かしていたと書いていますが、この時期、私はすでに家人と付き合い始めています。家人を知っている人にお願いです。家人には内緒でお願いします)

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2023年02月15日 ---- ボス

寺社との相性

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私の人生は「苦しいとき」が多かったので「神頼み」ばかりしてきた。毎年(今年で18年連続)伊勢神宮に参るし、正月には(今年で25年連続)成田山新勝寺に参る。通勤の途中やヒマな土日には散歩がてら愛宕神社の「出世の石段」を上ってお参りする。◆神社やお寺さんにも私との相性が合う合わないがあるようだ。伊勢神宮も成田山新勝寺も愛宕神社も私との相性がいい。大抵のお願い事を聞いてくれる。逆に、どこの神社かは言えないが私がなにをお願いしても聞いてくれないところもあった。◆私は理系の人間であり「神」の存在を信じるものでもないのだが、それでもこの世では、何か理論だけではない不思議な力が働くように思えてならない。だから神頼みを続けてきた。これからも続ける◆伊勢神宮、成田山新勝寺、愛宕神社のほかにもう一つ、私と相性抜群の神社がある。それは福岡市の筥崎宮。九州大学近所のこの筥崎宮は何でも私のお願いを叶えてくれた。「再留年が決定的」と思われた5年目の冬、私を救い出してくれた。卒業させてくれた。感謝に耐えない。◆ここで皆様に、神社へお参りしてお願い事を叶えてもらえるコツをお教えします。それは「これは無理かな?」と思うことはお願いしないことです。神様が応援してくれなくても多分、オレの力だけでなんとかなるかな、と思うときだけ、安全のために神様にお願いするのです。私の経験からすると「7割方大丈夫だな」と思える時に神様にお願いするのです。自分と相性の良い神様仏様は必ず応援してくれますよ。五分五分のものを神様の応援頂こうなんて甘すぎますよ。◆私は膨大な数、神様にお願いしてきましたが、無茶なお願いは筥崎宮への「再留年しませんように」のたった1回のみである。

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2025年09月09日 ボスの
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  • 午前机回り整理
  • 午後金融機関訪問
  • 夕方池袋某所で会食
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