‘ブログ’ の記事一覧

2015年12月11日 ---- ボス

越智クンの兄ちゃんが死んだ!

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九州大学土木工学科の同級生、越智繁雄クンとは卒業後もずっと親しく付き合いを続けている。彼は、私が最も尊敬する友人である。九大卒業後、建設省(現国土交通省)に入省、エリート街道を歩み、昨年は関東地方整備局長になっていた。(昨年7月7日の当欄で紹介) そして今度は国土地理院長に栄転した。その越智クンに「キノシタ君、たまにはつくばで飲まん?」と誘われた。先週、国土地理院の見学を兼ね、つくば市の本院(本部ではなく本院という)に越智院長を訪ねた。◆「内閣府」に居た時も「関東地方整備局長」時代もずっとずっと越智クンは忙しかった。「国土地理院長」になったら少しはヒマもできたかと思いきややっぱり越智クンは忙しかった。予定より少し早く着いた私に「キノシタ君、悪いけど・・」と言いながら会議や資料整理をこなしていた。その間、私は国土地理院内の見学をさせてもらった。面白かった。◆越智クンの仕事がやっと終わり、二人でつくば市の居酒屋へ入った。そこで悲しい話を聞かされた。私も親しい、越智クンの兄ちゃんが今年の春、心筋梗塞で亡くなったとの報せだった。◆数年前、やはり越智クンと二人で居酒屋で飲んでいた時に彼が言った。「キノシタ君、最近テレビで貧乏自慢するようなヤツが多いやろ?あれ、オレ嫌いなんよ。・・・オレだって十分苦労しとるよ。アイツらの苦労話なんて興味ないって」そんなことを言った。 そう言えば、学生時代から越智クンは自分が苦労した話を人にすることはなかった。私も当時、自分の(子供時代の)苦労を人に話すことはなかった。それでも回りは気付いていた。「キノシタ君と越智クンはきっとこれまで経済的な苦労をしてきたんだろうな」と気付いていた。でも、それを直接口にするような友人はいなかった。友人たちはみんないいヤツだった。◆越智クンの兄ちゃんは、奥さんと二人で、福岡市の天神で「喜美幸」という小料理屋をやっていた。客が10人も入れば満員になるような小さい店だった。おいしい料理と兄ちゃん夫婦の優しい人柄でいつも店は混んでいた。私は年に一度か二度、福岡出張の折に顔を出していた。兄ちゃん夫婦にとって、弟の活躍がとても嬉しい出来事のようであった。と言って偉くなった弟を自慢するわけでなく「繁雄が偉くなったのもみんな友達やら先生方に良くしていただいたからなんよ」と丁寧に頭を下げていた。兄ちゃんも越智クンとおなじ山口県の進学校、豊浦高校の出身だった。とても優秀な高校生だったことは話せばわかった。その兄ちゃんは大学に進学せず料理屋になる道を選んだ。・・・◆ここからは私が推測した話。過去の苦労話を口にしない越智クンや兄ちゃんから聞いたわけではない。でも、きっと私の推測は当たっている。・・・・豊浦高校に通う兄ちゃんは成績も優秀だった。だが経済的に裕福でない越智クンの家庭で、兄ちゃんと越智クンの二人とも大学へ行かせる余裕はない。きっと兄ちゃんは思ったのだろう。「オレよりも繁雄の方がもっと優秀だ。オレが進学を諦めて繁雄を大学に行かせよう。その方がきっと世の中のためになる。オレは繁雄をバックアップしよう」  越智クンにとっては兄ちゃんの優しい気持ちが嬉しかった。「兄ちゃん、ありがとう。オレ、一所懸命勉強して兄ちゃん孝行するよ」そんな言葉を直接越智クンが兄ちゃんに言ったかどうかは知らないが越智君はいつも頑張って兄ちゃん孝行をしていた。◆兄ちゃんはとにかく曲がったことが嫌いだった。正義感が強かった。カネのため、出世のために人の道を外すバカを見て、いつも貶(けな)していた。越智クンもそんな兄ちゃんと同じで、常に、自分を犠牲にしてでも人のために頑張っていた。学生時代、私は何度も越智クンに助けられた。◆3年前、「九州大学創立百周年記念講演会」が福岡市の西鉄グランドホテルで開催され、越智クンが「防災と社会 土木の役割」と題する講演をした。全国から多くの九大関係者、土木関係者が集まった。その講演会、最前列に兄ちゃん夫妻が座って弟の講演を聞いていた。越智クンの講演のあと、兄ちゃん夫妻の晴れやかな笑顔が忘れられない。兄ちゃん夫妻にとって、越智クンは自慢の弟であった。自慢の弟であるが兄ちゃんは決して店の客などに弟を自慢することはなかった。我々、越智クンをよく知る人間が「喜美幸」に来るのが兄ちゃんにとって最も嬉しい時間であったのだろうと思う。◆わけ合って昨年の暮れ、「喜美幸」は天神の店を閉じた。山口に帰ることになったと聞いていた。私の福岡出張の楽しみが一つ消えていた。それでも兄ちゃんは元気に頑張っているのだと思っていた。・・・・・・あの優しい兄ちゃんが亡くなっていた。兄ちゃんの笑顔が見られなくなった。越智クンのいないところで、兄ちゃんと、越智クンの話題で酒を飲むことができなくなった。寂しい。

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2015年12月07日 ---- ボス

寂しいクリスマス

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「サンタさんって本当におるんやろうか?あれは父ちゃんなんやなかろうか」 少し疑い始めたのは小学校2年生の時だった。「眠ったフリをして、サンタさんが来たらそっと目を開けてみてみよう」そんなことを思いながら布団に入った。隣には5年生の姉が寝ていた。眠ったフリをしていたが、すぐに深い眠りに落ちてしまう。気が付いたら朝だ。枕元にサンタさんからのプレゼントは・・・? ない! サンタさんからのプレゼントがない! 私は寂しくなった。隣室に眠る父母の部屋に行って、悲しそうに言った。「サンタさん、来てくれなかった。プレゼントない。」 私の悲しそうな顔を見て、父母は心配そうに、優しく言った。「えっ?プレゼント置いてなかった?おかしいなあ。でもサンタさんが来ないことはないと思うけどなあ。あっ、サンタさん忙しいからエントツから入って来て、そこに置いて出て行ったんかもしれんよ」 当時、まだ薪で風呂を沸かしていた。私と姉は風呂の焚口に急いだ。あった、焚口のすぐ脇に、姉と私へのプレゼントが置いてあった。◆それが、サンタさんからの最後のプレゼントであった。そのクリスマスから十日も経たない翌年1月3日、悲惨な交通事故に遭い、父は死に、母は入院3か月のあと後遺症に苦しむ生活になる。その事故で、私は生え変わったばかりの前歯を折った◆父が居なくなった我が家は、母の出身地である佐伯市へと転居していた。大きな家の、二階に間借りしていた。一階の主はとても優しく、不幸にあった私たち母子にとてもよくしてくれた。男の子が三人おり、長男は私の同級生であった。私と彼はすぐに仲良しになった。彼は大きな玄関から出、私は彼の家の廊下を通り小さな勝手口から出入りしていた。同級生であるから共通の友人も多かった。二階の我が家へ同級生を上げることはできなかったが、一階の友人宅で同級生たちと遊ぶことは多かった。小学校2年生の3学期に転校してきた私は、3年生になり同級生のリーダーになっていた。成績はトップ、体育も図工も音楽さえ良くできた。正義感も強かった。多くの友人が慕ってくれた。そんな中で「父親のいない、初めてのクリスマス」を迎えた。◆「父ちゃんが居なくなったから、ウチにはサンタさんは来ないよ」母が言った。「サンタなんかいないんよ。あれは父ちゃんやったんよ」姉が言った。私は、そのことを既に十分に理解していた。「父ちゃんが死んだから、うちは貧乏になった。友達の家の二階に間借りしちょる。父ちゃんが死んだから、もうサンタさんは来ない。父ちゃんが死んだから、クリスマスプレゼントはなくなった」すべて、すべて理解していた。誰にも文句を言えなかった。とても利口な小学校3年生であった。誰も悪くない。◆小学校3年生のクリスマス。冬休みに入っていた。サンタにもらったプレゼントを持って多くの友人たちが遊びに来た。一階に住む同級生のところに来て、二階の私を呼ぶ。みんなは当時流行していたGIジョー(ジー・アイ・ジョー)人形を持っていた。「もとみちゃんはサンタさんになにをもらったの?」・・・なんの悪意もない同級生の言葉に私はとても悲しくなった。◆運動が苦手な子供が運動会が近づくと憂鬱になるように、裕福な友人宅の二階に間借りしている貧しい小学生の私にとってそれ以来、毎年クリスマスは一年で最も寂しい日であった。今でもこの季節になると、あの頃を思い出し、涙があふれてくる。小学生の自分に向かって「よく頑張ったね」と褒めてあげる。

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2015年12月04日 ---- ボス

日本美人マップ

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47都道府県、すべてに最低二泊はしたことがある。◆平成四年だったろう、1年間で沖縄を除く九州全県(福岡・佐賀・長崎・熊本・大分・宮崎・鹿児島)を八周したことがある。その頃の九州出張はレンタカーで七県回るのを二泊三日でこなしていた。バブルがはじけた後の九州出張は、早朝羽田から大分空港に入り、レンタカーで大分県警航空隊⇒福岡県警航空隊⇒佐賀県警航空隊⇒長崎県警航空隊と回り、夕方、長崎大村空港の近所の居酒屋で一杯飲んで最終便で羽田に帰ってくる、というような強行軍に変わった。関東の神奈川⇒東京⇒埼玉⇒千葉の4警察航空隊を一日で回るなど到底不可能だが、早朝羽田を出て大分⇒福岡⇒佐賀⇒長崎を回り羽田へ戻るのは十分にこなせる出張であった。今から20年以上も前の話。若かった、そして楽しかった。◆三十歳代はとにかく出張ばかりであった。出張先で仕事だけでは面白くない。全国、美味いマップを作ろうと思った。正月になると「今年は蕎麦」とか「今年は寿司」などと決め、出張先では北海道であろうが鹿児島であろうがとにかくそればかりを食べる。12月にはランキングが完成する。蕎麦はやはり長野が断トツであった。二位は岐阜で北海道が三位。寿司は東京が一位、二位は青森、三位が新潟。「今年はラーメン」と決めた年もある。食べた、食べた。個性的なのは「富山ブラック」「尾道ラーメン」「和歌山の井出商店」「徳島ラーメン」「秋田の比内鶏ラーメン」など。ラーメンに関しては個性が強過ぎるので一位、二位が付けられなかった。◆「美味いマップ」と並行して「全国美人マップ」の制作にも取り掛かっていた。無作為に抽出した若い女性30人に占める美人の数でランキング、などと言っていたが、もちろんいい加減なものであった。結果は第一位・長崎県、二位・福岡県・三位兵庫県であった。ついでに言うと駅別の美人マップも作っていた。これは断トツで「恵比寿駅」、続いて「博多駅」、三位が「目黒駅」であった。美人が少ない(ブスが多い)駅マップも作ったがこれはここで発表するのは控えよう。

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2015年12月03日 ---- ボス

チカンを捕まえる(2回目)

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先日(11月18日)のこの欄で、15年ほど前に痴漢を捕まえたことを書いた。その後、私は再度、痴漢を捕まえることになった。◆あの女性として魅力のない、失礼で下品な女に痴漢行為をはたらいた情けない中年男を捕まえてから半年も経っていない頃の話だ。その日も私はいつものように海浜幕張駅から超満員電車に乗り、新木場駅で掃き出されるように電車から降りた。改札に向かう階段を下りはじめたとき「チカンです、チカンです、この人チカンなんです!誰か捕まえて!」と女性のわめき声が聞こえた。声は聞こえるが、どこに居るのかは見えない。新木場駅で電車を乗り換える大勢の人波の中、私は声のする方を気にしながら階段を下りた。当時、階段を下り切ったところにトイレがあった。そのトイレの前で四十過ぎの長いスカートをはいた女性(オバサン)が男のショルダーバッグのヒモを引っ張りながら助けを求めている。「誰か、捕まえてぇー!」 だが出勤を急ぐ人たちは誰も彼女を助けようとはしない。冷たいものだ。私は躊躇した。前回の痴漢を捕まえたときのことを思い出した。あのときは「ありがとう」の一言も言ってもらえなかった。躊躇していたらそのオバサンと目があってしまった。「この人チカンです。捕まえて!」彼女は私にターゲットを定め、頼んできた◆前回の痴漢被害の女性と同様、私から見たら、女性としての魅力の全くないオバサンだった。だが結局、私はそのオバサンの加勢をし痴漢男を捕まえた。男は学生風、キレイな顔立ちをしていた。細身だが、身長も私よりも高く、決してモテないタイプではなかった。当時まだ「イケメン」という言葉はなかったが、私の気持ちは「なんでキミのようなイケメン君が、こんなオバサンに痴漢行為をしちゃうの?オレには到底理解できないんだけど・・・?」というようなものだった。◆私が手伝って観念したのか男は逃げようとするのを止めた。男がおとなしくなると、オバサンがその男に向かってわめき出した。その言葉に私はびっくりした。「あんた、トイレに逃げようとしたでしょ!トイレで手を洗って証拠を消そうとしたんでしょ!」・・間違いなくオバサンはそう言った。最初はなんのことか分からなかった。「手を洗って証拠を消す」・・・どういうこと? 男は手に何も持っていない。そこに洗ったら消える証拠があるという。◆えっ、それってすごいことを言ってるんじゃない?・・私は気付いた。えっ、そんなことをこんな大勢の前で言っていいの?私の疑問は続く。オバサンは足首くらいまでの長いスカートを穿いていた。「えっ?この長いスカートをめくりあげて手に証拠が残るようなことしてたの?」私の疑問はさらに膨らんだ。◆学生風のイケメン痴漢は、とっくりセーターを着ていた。私はその首のあたりを持ち、ヤツを駅員室まで連れて行った。私に捕まれ、諦めたようにおとなしく歩き始めたが、途中でヤツが立ち止まって私の方を向いた。そして強い口調でこう言った。「ここを持たないでください。セーターが伸びるじゃないですか!」私はヤツをぶん殴りたくなったが我慢した。セーターから手を離しヤツのベルトを握って駅員室に向かった。◆駅員室に二人を入れて「痴漢です」と言って私は立ち去った。今回も、結局、オバサンは私に一度も礼を言わなかった。その痴漢ともオバサンともその日以降会うことはなかった。◆そして、それから3か月後、私はまたしても痴漢確保に遭遇することになったのだった。そのことに関してはまた次回。

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2015年12月02日 ---- ボス

マイナンバー制度(その2)

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マイナンバー制度は、個人情報漏えいの危険性が高く、憲法が保障するプライバシー権を侵害するとして、弁護士のグループが、国を相手にマイナンバーの利用停止などを求める訴訟を、全国5地裁で一斉に起こしたという。◆私には彼らの行動が不思議でならない。わざわざ国を相手に訴訟を起こすほど、彼らには守らなければならないどんなプライバシーがあるのだろうか?いや、私は「プライバシーは保護されなくてもいい」と言っているわけではない。プライバシーは極力侵害されてはならない。そのための万全な準備はしてもらわなければならぬ。だが、悪いヤツはどこにでもいる。完璧にプライバシーが保護されるのは難しいのかもしれない。そうならないために今後、罰則の強化などが早急に議論されて欲しい。◆私が分からないのは、国を相手に訴訟を起こすのには相当なパワーがいる。そうまでして守りたいプライバシーとは何なのだろうか、ということ。マイナンバーには裸の写真は載らないし高校時代に付き合っていた異性の名前も載らない。整形前と後の比較顔写真も載らない。性器の大きさもこれまでに寝た異性の数も載らない。あなたが現在、不倫をしているとしてもそれが出ることもない。せいぜい「どの程度の資産家なのか」のデータくらいが人に知られたくない情報だろう。◆会社の帰りにソープランドでアルバイトをしていたとしたら収入源がばれる可能性はある。それが嫌なら年内にソープランドでのバイトを辞めることだ。国を相手に訴訟を起こすよりもよほど健全だと思う。◆30年くらい前だったろうか、新宿の歌舞伎町に防犯カメラが設置されることが決まった。そのとたんにやはり「プライバシーが侵害される」とモーレツに反対しデモを起こした集団がいた。「あなたが奥さんに知られたくないプライバシー」と「犯罪の検挙率を高め、犯罪が起きなくなるメリット」を量りにかけてみましょうよ、と私は言いたかった。◆なにをやるにも「反対、反対」と言って目立ちたがる人たちがいる。

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2015年12月01日 ---- ボス

春画展

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知人にチケットをもらったので、銀座の永井画廊で催されている「春画展」に行ってきた。月曜日の昼飯どき、「こんな時間に春画を見に来るのはオレだけかもな」と思いながらうつむき加減で入った。ところが館内は意外とにぎわっていた。安心した。◆若い女性が春画に顔を近づけ細部を見、熱心に解説文を読んでいた。彼女と目があった。恥ずかしくなった。夫婦と思われる中年カップルが「すごいわね」などと小さな声でお互いの感想を言い合っていた。来場者は若い男性よりも若い女性の方がはるかに多かった。なぜだ?◆多分、この程度の絵ではエロビデオを見慣れた若い男性には刺激が足らないのだろう。想像力に乏しい脳みそには、もっとダイレクトに情報が届くエロサイトの方が刺激になる。一方、中年夫婦や若い女性にはきっとそれなりの刺激があるのだろう。だがそこは「エッチに興味があって・・」などと本音を言う必要はない。「美術の勉強をしていて・・・」とか「北斎に興味があって・・」とか「日本の芸術が・・・」とかいくらでも理由付けができる。若い女性や中年の夫婦は堂々と入って、堂々と堪能できる。(これはあくまで私の個人的な推測であり、実際には皆さんはスケベな気持ちはないのかもしれない)◆私だってこの欄を「知人にチケットをもらったので・・・」と書き始めた。たまたまチケットをもらったので行ったのであって、スケベ心から行ったのではないのですよ、とウソをつく準備から書き始めてしまった。いや、チケットをもらったのは本当のことなのだが、見に行ったのは「チケットをもらったから」ではなく「昔の人々のスケベに興味があったから」。つまりは俗っぽい動機である。それでいいんじゃないの?◆春画展をじっくり堪能し、解説文を読み、思った。江戸の昔から、男も女も、みんなみんな根はスケベなのだ、と。オレだけがスケベじゃないんだ、と安心した。「人間っていいな」とつくづく思った。私は「人間」が大好き。◆今でいうエロ小説の挿絵として描かれた春画が多い。展示物には、江戸時代のエロ小説の現代語訳も記されていた。それらを読んでみて驚いたことがある。どうやら江戸時代はセックスのことを「ぼぼ」と言ったようだ。なに?「ぼぼ」って言うのは九州地方特有の言葉ではなかったのか。まーたまた一つオリコウになっちゃった。◆今日は、いつもの堅い気取ったスカイアゴラではなく、ほんの少しホンネを書いた。

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2015年11月30日 ---- ボス

マイナンバー制度

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自分は年金生活者だ、という爺さんからのメールをラジオで紹介していた。自宅にマイナンバーを知らせる郵便物が届いたが受け取りを拒否した、という。その爺さんが受け取りを拒否したのは「国民一人ひとりに背番号を付けられるみたいで気に食わないから
」という。ラジオのコメンテーターはその行為を注意しないどころか「そういう抗議の仕方もあるんですね」とばかりに煽っていた。マスコミがこうだからこの国には算数のできないその場感情のみで行動するバカ者が増え続けている。◆マイナンバー制度が導入されると、税の取りっぱぐれがなくなり社会保障や税の給付と負担の公正化がはかられる。導入されて最も困るのはこれまでに脱税や節税をやってきたズルい(或いは賢い)金持ちたち。年金生活者は経済的な恩恵はありこそすれ損することはない。だがマスコミはそのことを伝えない。◆国民1億2千万人の我が国に、銀行及び郵貯の口座が10億以上ある。一人で10も20も口座を持っている者がいるのだ。架空名義での口座も多い。マイナンバーによってこれらの名寄せが行われれば脱税額は大きく減ることになる。税収は上がる。その分、貧しい方々の生活は改善される。「背番号を付けられるみたいで気に食わない」などと下らぬことを言っている場合じゃないのだ◆マスコミ関係者の中にもマイナンバーの導入によって不都合が生じる者は多い。複数の企業から収入を得ている者。アルバイトをしている者。収入のあるカミサンを扶養家族にしているもの。資産を隠している者。いろいろある。もちろん彼らは「私に不都合が生じるからマイナンバーには反対だ!」とは言えない。そうは言えないから、誰かに、できれば多くの国民に「マイナンバーには反対だ!」と言ってもらいたい◆そのために「背番号を付けられるみたいで気に食わない」と言って通知郵便を受け取り拒否するような爺さんまで応援する。あるいは「プライバシーが・・・」などと不安を煽る。別問題だ!◆もう一度言う。マイナンバーを導入されて一番困るのは「ズルをしている金持」ちなのだ。あなたが今ほんの少しズルをしていたとして、マイナンバーの導入によって「あなたがズルができなくなるデメリット」よりも「大きなズルをしてきた悪い奴らがズルできなくなることによって生じるあなたのメリット」の方がきっと多いだろう。

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2015年11月27日 ---- ボス

老ける

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この一年間で急に老け込んだ。◆昨日、床屋で「キノシタさん、鬢(びん)に急に白いものが目立ち始めましたね」と言われた。確かに・・・。頭頂部が薄くなり始めたのは随分と早かったが育毛剤のお蔭か、なんとか頑張ってきた。白髪は少なかったのだが、こちらはもう限界か。そろそろ白髪染めを始めようか。・・・・男でも、外見が老け込むのは寂しい◆読書が進まない。「面白そうだ」と思って購入した本が50ページまで読んでもなかなか面白くならない。これまでなら面白くなくても頑張って読み切っていたが最近は50ページで止まってしまう。50ページまでしか読んでない本が机の回りに5冊ほどある◆記憶力が落ちた。「あの話は誰としたんだっけ?」・・・話の内容は覚えていても話した相手が思い出せない、そんなことが多くなった◆諦めが早くなった。ほんの少し前までは「欲しい」と思ったら「どうやったら手に入るのか」を真剣に考えていた。少々無理をしても取りあえず手に入れていた。だが最近は「欲しい」と思っても「本当に欲しいの?必要ないんじゃないの?我慢できるよね?」と言う自分がいる。或いは「頑張っても、きっと手に入らないと思うよ。諦めなよ」という自分がいる。◆ずるくなった。みずから先頭に立って歩こうとしなくなった。これまでなら「じゃあオレがやるわ」と言っていたところを「頼まれるなら断れないな」という風に変わった。◆この一年間で変わったのは自分の外見や思考だけではない。回りにあった多くのモノが徐々に消えて行っている。なんだか「整理」に向かって行っているようで怖い。記憶も、思い出も、記録も・・・どんどん減って行っている。大切にしていたものがどんどんと無くなっている。◆これが「老い」への準備なのだろうか?

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2015年11月25日 ---- ボス

速すぎるバラマキ

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「政府は2015年度補正予算案で、低所得の年金受給者向けに1人あたり3万円の給付金を配る方針を固めた。対象は約1000万人にのぼるとみられ、財源は3000億円程度となる見込みだ。・・・年金受給者は、景気回復に伴う賃上げの恩恵を受けていないととらえ、給付金で個人消費を活性化させてGDPを伸ばす。」(読売新聞ニュースより)◆一人当たり3万円とはかなり大きな額であるな、と私は感じた。これを次回の消費税増税予定の2017年4月まで取っておけばいいのに、とも思った。◆17年4月に消費税率が現行の8%から10%へと、2%上がる予定だ。「たかだか2%」と思う国会議員は多いようだが年金生活者にとっては大きな2%になる。そのために「せめて食料だけは非課税に!」などとややこしいことを言い出し、その声が大きくなり、押し切られてしまった。「3万円」は150万円の2%。年間、一人で150万円も食料品を消費する年金受給者は少ない。その時にとっておけば良かったのに、と私は思ったのだ。◆「消費税を8%から10%に引き上げるのに際し、年金受給者には一人当たり3万円を毎年支給します。これは食料品150万円分の増税額です。食料品を150万円購入しない人にとってはこちらの方が得ですよ」と訴えれば賢い年金受給者なら「それならいいよ」と言ってくれただろう。賢い年金受給者たちは、あまり賢くない年金受給者たちに説得してくれただろう。◆消費税増税に関し、政府はアイデアを出さない。(アイデアを出すときはとんでもないややこしいものになっている) 一方、マスコミは賢くない消費者の不安や不満を煽る。庶民請けの良い善人ヅラした政治家と、同じように腹黒いが庶民の味方の顔したテレビコメンテーターたちが、賢くない低所得者を不安に陥れ、結果、この国の政治と景気は右往左往している。◆ばら撒くにはばら撒くべきタイミングがあるのに、この国の政治家たちは、「日本株式会社」の賢い経営者には到底なれそうにない。

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2015年11月25日 ---- ボス

宝くじ

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今年もまた「年末ジャンボ宝くじ」の売り出しが始まった。1等前後賞を併せると10億円だという。テレビでは「当たりくじが多く出る」と言われている売り場に昨夜からできた行列が映っていた。賢そうではない男女がインタビューに答えていた。◆人よりも少しでも早く楽しみたいからゲームソフトやアイパッドの販売で前日から行列ができるのは理解できる。人よりも少しでも良い席で応援したいからサッカーや野球観戦で行列ができるのも分かる。もちろん、おいしい料理店の前の行列も理解できる。だが何故、宝くじ売り場で前日から並ぶ人がいるのか不思議でならない。正直に言うと私は彼らを蔑(さげす)んでいる。早く並ぶメリットはなにもない。当たる率が高くなるわけでもないし、他人よりも早く当選番号が分かるわけでもない。そもそも「当たりくじが多く出る」という売り場は「多く売れる」からそれに比例して「当たりくじが多く出る」だけ。その売り場で買うメリットなどなにもない。算数が苦手な、確率が分からない、働くことがあまり好きではない連中が宝くじ売り場に行列を作っている◆もっと言うと、「10億円もの非課税の不労所得」を「ラッキーな27人」にも出すことがこの国にとってなんのプラスになるのか分からない。それよりも「真面目に働かなくちゃお金持ちになれませんよ」と教える方がずっとプラスだと思うのだが。

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2026年03月31日 ボスの
スケジュール
  • 午前採用予定者面接
  • 午後芝『とうふ屋うかい』で会食
  • 夕方銀座を徘徊
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