2022年11月の記事一覧
◎2022年11月10日 ---- ボス ◎
- 鍛冶真起(通称マッキー)という超魅力的な男
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鍛冶真起さんとは行きつけの銀座のバーでちょくちょくお会いした。そのうち親しくなった。彼は僕のことを「ヘリちゃん」と呼んでいた。ヘリコプターのヘリちゃんだ。◆とにかくお友達の多い方だった。誰とでもすぐにお友達になる。誰からも好かれる。野心やいやらしさが全くない。「フーテンの寅さん」を地でいくような生き方をしていた。私とバーで飲んでいて「今日はさ、西軽井沢の駅前にクルマ置いてきたよ」などと言う。「どういうこと?」と聞くと「昨日から軽井沢に言ってたんだけどな、西軽井沢に美味そうな店を見つけて入ってみたのよ。と、地ビール飲みたくなって飲んじゃった。運転できないじゃん」などと言っている。で「問題ないよ。明日、朝、取りに行けばいいから。近いよ、軽井沢」などと続ける。そんなことがしょっちゅうだった。◆そのマッキーを胆管癌が襲った。本人には悲壮感が全くない。平気な顔して酒を飲みタバコを吸う。回りも気にしない。「マッキーのことだ、癌なんて、きっとやっつけるんだろうな」っていう感じ。不思議だ。◆マッキーは大分県が大好きだった。佐伯市の私の実家が現在空き家であることを伝えると「オレ、泊まりに行ってもいい?」と聞いてくる。「ええ、もちろんです」と言って実家のキーを渡した。マッキーさんが大分への旅行を計画中に癌が酷くなった。私の実家の鍵を開けることなくマッキーはあの世へと旅出った。◆マッキーが手掛けた本は数十冊片付けていたがマッキーの著書を読んだのはマッキーが亡くなってから。その著書の題名はいかにもマッキーらしい『本屋さんに行くと言ってウルグアイの競馬場に行った』。これが実話である。マッキーが45歳のとき実際にやったことを詳しく楽しく書いている◆「オレもマッキーさんのように生きたい。マッキーさんのようになりたい」とは思うものの65歳になってもまだなかなかできるものではない。鍛冶真起さんが亡くなって1年以上になる。私はしょっちゅうマッキーを思い出している。「もう少し親しくさせていただけばよかったな」「せめて佐伯の実家に泊まってくれていたら嬉しかったのになあ」「これからでも遅くない。オレもマッキーさんのように生きてみよう」などいろいろなことを思っている。「オレはこんなにしょっちゅうマッキーさんのことを思い出しているけど、天国のマッキーさんは友達が多すぎてオレのことを思い出してくれることなどないのだろうな」◆鍛冶真起、通称マッキー。私の大好きな数字パズル『数独』の生みの親。「Godfather of Sudoku」の死は世界中のニュースで流れた。◆昨夜、1年ぶりに数独(上級編)に挑んでみた。1時間以上かかって解いた。マッキーの笑顔を思い出した。
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◎2022年11月09日 ---- ボス ◎
- ガソリンスタンド急減
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大きくニュースになることはないようだがここ30年間で我が国のガソリンスタンドの数は半分近くまで減っている。恐らく「自動車の燃費が良くなったこと」「若者の自動車離れ」「団塊の世代の免許返納」などがその要因なのだろう。さらにここにきてウクライナ戦争と円安でガソリン価格の高騰が続くためガソリンスタンドの経営は苦しくなるのだろう◆一方、地方都市ではクルマは生活必需品。地方の大型病院や大型スーパーは黄色ナンバーの小型車がいっぱい。彼らは毎日、生活のためにクルマを使う。ガソリンスタンドが無くなったら大変。そこで彼らはEV(=電気自動車)を買うようになった。毎日、自宅の駐車場でフル充電できる。電気自動車は私の予想以上に普及率を上げている。そうなるとさらにガソリンは売れない。ガソリンスタンドは負のスパイラルに落ち込もうとしている◆昨日、ラジオで面白い説を聞いた。「ガソリンが売れないと道路が作れない」というのだ。そもそもガソリン税は『道路特定財源』として徴収しはじめたそうだ。自動車を走らせるための道路なのだから自動車を走らせる人に負担してもらおう、という考えだ。納得。◆ガソリンが売れなくなると道路の整備ができなくなる。そうなるとますます自動車離れが起きる。ガソリンスタンドの負のスパイラルはまだまだ続きそうだ◆「空飛ぶクルマ」の時代になれば道路整備費は要らなくなりますよ、とラジオは言っていた。うーん、なるほど、そうかもしれない。だがその時代がすぐに来るとは思えない。「空飛ぶクルマの普及スピード」・・これに関しては私の悲観的な予想が外れて欲しい。
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