‘ブログ’ の記事一覧
◎2024年12月05日 ---- ボス ◎
- 悲しいクリスマス
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この時期になると必ず思い出す私の「悲しいクリスマス」の話。また今年も書く◆「サンタさんって本当にいるのかな?」と小学2年生のクリスマスまでは思っていた。それが私の最後のクリスマス。年が明けた正月3日、タクシー事故で父が亡くなった。我が家は急に貧しくなった。大分市から母の生家のある佐伯市へ引っ越した。引っ越し先は普通の一軒家の二階。「間借り」だった。一階はたまたま私の同級生、馬場君の自宅だった◆小学3年のクリスマス。「お父さんが居なくなったからクリスマスはないよ」と母に告げられた。私は驚いた。母の顔も悲しそうだった。あれから55年も経ったのに、あの日のことを思い出すと今でも涙があふれてくる◆12月25日、朝から友達がやってくる。一階が馬場君、二階に私が住んでいる。馬場君の家(1階)から声がかかる。「もとみクン。一緒に遊ぼうよ」。私が階段を下りて馬場君の家へ行くとすでに4,5人の友達が来ていた。皆それぞれにサンタさんからもらったプレゼントを持っていた。◆中の一人が私に聞いた。「もとみクンはサンタさんに何もらったの?」。私はなんと答えたのかはっきりとは覚えていない。彼が「あっ、悪いことを聞いちゃったな」という感じで戸惑っていたことを覚えている。そんなことでイジメなんておこらない。みんな優しかった。みんな優しかったが私はとても悲しかった◆あの辛く悲しいクリスマスが私の人生のスタートになっていることは間違いない。◆あのときの私のように「悲しいクリスマス」を迎える子供たちがいるはずだ。なんとか応援してあげたいと思っている。... 続きを読む
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◎2024年12月04日 ---- ボス ◎
- 細かい事いう奴 イヤ
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バブルがはじけた頃、私はある会社の「取締役航空事業部長」という立場であった。50名いた航空事業部員をリストラするのも私の仕事だった。辛かった。◆リストラの一環で神戸に持っていた格納庫を売却することになった。まだ簿価は1億円を上回っている格納庫を3千万円で手放した。「As-Is(アズイズ)で3千万」で双方手を打った。足元を見られていることに不愉快であった。「現状私ですよ。瑕疵があってもこちらの責任ではありませんよ」口頭で何度も確認し契約書にもはっきりと書いた。私は神戸で受け取った現ナマ(現金)3千万円をスーツケースに入れ新幹線で東京の本社まで運んだ◆2週間もたたないうちに苦情の電話が入った。「トイレの便器と水道の蛇口が壊れています。郵便受けも壊れていました。修理に15万円かかります」などとふざけたことを言ってくる。「だから何度も確認したじゃないですか!契約書にも書いていますよ!」と私は少し怒った。私に電話してきた者は「はい、そうですね。うちの社長が『払ってくれるかもしれんからお願いしてみろ』というもんで連絡したのです。すんません」と言う。◆千万単位で値引きをしてもさらに5万、10万を値引きしろなどと要求してくるこういう品のない会社とはお付き合いしたくない、と思った。... 続きを読む
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◎2024年12月04日 ---- ボス ◎
- 今年の漢字は「闇」
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◎2024年12月03日 ---- ボス ◎
- JAZZ喫茶
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世界中のジャズファンにとって「ジャズの聖地」はニューヨークのジャズスポット「ヴィレッジヴァンガード」と「バードランド」であろう。この秋、縁あってこの2大聖地「ヴィレッジヴァンガード」と「バードランド」へ行ってきた。ジャズが好きなだけで全く詳しくない私だが、やはり聖地で聴くジャズは最高だった。世界的に有名な超一流ジャズメンは必ずこの2店のステージに立っている。◆私はこれまでも海外へいく都度、時間が許せばジャズスポットを訪問していた。西海岸ではシアトルの「ジャズアレイ」が最高。シカゴでは「ジャズショーケース」が素晴らしかった。それらに比べると「ヴィレッジヴァンガード」や「バードランド」は意外と小さな箱だった。メニューもほとんどドリンクだけ。だが音楽が始まると聴衆はピリッと締まる。一瞬、緊張感が走り、徐々にそれが解放される感じが溜まらない。◆私は日本にある「世界最高のジャズ喫茶」を思い出した。それは岩手県一関市にある「ベイシー」。日本人で「ジャズが好き」という人で「ベイシー」を知らない人はいない。それくらい最高の店である。最近は店を開けたり締めたり定まっていないが是非、あなたにも一度「ベイシー」でジャズを楽しんでもらいたい。「ベイシー」は基本、レコードを聴かせる店である。驚くほど感動的な音なのだ。是非、一度・・・。... 続きを読む
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◎2024年12月02日 ---- ボス ◎
- 16歳未満 SNS禁止
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16歳未満のSNS利用を禁止する法案がオーストラリア議会で可決された。これを受けて我が国でも各メディアで「あなたはこの16歳未満SNS禁止をどう思いますか?」というアンケート調査がなされている。私が知る限りでは「禁止法案に賛成」のほうが圧倒的に多い。私も個人的には、そして感情的には賛成である。だが・・・◆今から50年以上前、テレビで『8時だよ。全員集合!』というドリフターズの人気番組があった。私も毎週楽しみに観ていた。伝説的なお笑い番組で今もたまに深夜、BSで再放送されていることがある。当時「教育ママ」と呼ばれたややヒステリックなおば様集団は「教育上の害悪だ!」と目くじら立てて怒り、放送を中止しろと叫んでいた。今であれば「16歳未満にテレビを見せるな!」ということになるのかもしれない。◆そんなことを考えていたら昨日あるテレビ番組で「銃が人を殺すんじゃない。悪い人が銃を使って人を殺すんだ。それと一緒。SNSが悪いんじゃない。SNSを悪く利用する者が悪いんだ」とのことを言っていた。◆個人的、感情的には「16歳未満のSNS利用禁止」は賛成だが、我が国ではこれはちょっと無理があるように感じる。... 続きを読む
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◎2024年12月02日 ---- ボス ◎
- 優先席
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出勤のため朝、広尾駅から日比谷線に乗った。たまたま優先席の前に立った。3人掛けの優先席には左から「スマホを眺めている60歳くらいの男性」、「目を閉じた30代の女性」、「高級そうなコートを着た厚化粧の50歳くらいの女性」が座っていた。◆最初の駅、六本木で赤ちゃんを抱いた女性が乗って来て近くに立った。誰も席を譲ろうとしない。私はしばらく眺めていたが我慢できずに座っている3人に声をかけた。「どなたか席を譲ってあげませんか?」と◆瞬時に反応したのは60歳男。「あっ、ごめんなさい。気付きませんで」と言って立ち上がった。隣の30代女も立った。憮然とした表情で立ち上がり私を睨んだように見えた。厚化粧50女は「私には関係ないわ」って感じで悠然と座り続けた◆私は彼らに言いたかった。60男には「目の前に立っているのに『気づきませんでした』じゃあだめだろう!優先席に座るんだったら周りに目を配れ!」と。30代女へは「なんだその態度は!若いんだから優先席に座るな!」と。そして高級コートの50女には「あんたは会社でもそうなんだろうな?」と。◆そして席を譲ってもらった赤ちゃんを抱いたお母さん。あなたにも言いたい。私に向って会釈するなり一言「ありがとうございます」くらいは言うべきじゃないの?余計なお世話だったのでしょうか?◆あまりにも周りに気を配らず、身勝手な人ばかりが増えている。... 続きを読む
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◎2024年11月28日 ---- ボス ◎
- 麻雀
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社会人として身に着けておいた方が良いモノはいろいろとあるが麻雀とゴルフもその中の一つである。◆私は麻雀もゴルフもそれなりの情熱を持ってこれまで多くの時間と高額の資金を費やしてきた。残念ながらセンスに恵まれていないため麻雀もゴルフも(時間とカネをかけた割には)低レベルなままである。ゴルフでも麻雀でもF先生にカモられてばかりである。◆一時期は新橋でも雀荘(麻雀店)の閉店が続いていたが最近は盛り返してきた。小さな麻雀ブームが起きているようだ。私の大好きな超美女、岡田紗佳プロをはじめとするテレビ放映の影響が大きいようだ。麻雀ファンとしてはこのブームは大歓迎である◆その麻雀のMリーグを主宰する方々からは「麻雀を囲碁や将棋レベルの高尚なゲームにしたい」というようなことを聞く。私もそうなってくれることを望む。ただ麻雀を将棋や囲碁レベルにするには「運」の要素をもっと減らすべきだろう。少なくとも「赤ドラ」なんてものを採用していたのでは「高尚」なんて言ってられない。40年前、大橋巨泉さんが『11PM』で麻雀解説をしていた頃は「裏ドラ」さえなかったと記憶している。... 続きを読む
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◎2024年11月27日 ---- ボス ◎
- 雲形定規(くもがたじょうぎ)
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本社を移転した。13年間過ごした新橋4丁目の「新橋プラザビル」が手狭になったため思い切って新橋1丁目の「KDXビル」へ引っ越した。引っ越し作業は予想以上に大変だった。総務部の職員は毎日遅くまで頑張ってくれた。それでもいろいろと文句を言われているようで可哀そう。「総務ってそういうポジションなんだよ。耐えてくださいね」と私からも謝った。本当にお疲れ様。◆引っ越しのため私も机の中のものを一旦、すべて出すことになった。ガラクタやいかがわしいモノがいろいろと出て来た。全部捨てた。良い断捨離の機会になった。その中で、捨てられなかったものがある。製図用具一式。◆15年前は私も図面を書くことが多かった。CADを使えない私はずっと製図用のペンと定規を使って書いていた。ロットリングペン、分度器、コンパス、雲形定規、テンプレート、消しゴムなど今はまったく使う機会が無くなった製図用具。もう使うことはないのだから断捨離しちゃえばいいのだが、できなかった。新オフィスの私の机の引き出しの奥に、その使われることのない製図用具がビニールに包まれてしまわれている。... 続きを読む
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◎2024年11月25日 ---- ボス ◎
- 評価され過ぎじゃないの?
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以前この欄で「なぜそんなにもてはやされるのか分からない」と私が感じているものとして「生パスタ」「羽根つき餃子」「牛カツサンド」などを上げた。その続き、という訳でもないのだが・・・◆今回は絵画と高級料理。まず絵画だがなぜあれほどもモネの「睡蓮」がもてはやされるのかが私には分からない。いや「キレイな絵だな」とは思う。だが「もてはやされ過ぎだ」と同時に思う。モネは睡蓮を200枚ほど描いたと聞く。どれも美しいが私には響かない。(最近の言葉では「私には刺さらない」)。やはりモネは「日傘をさす女」であり「アルジャントゥイユ」だろう。行列に並んでまでも「睡蓮」をあがめ、「最高です。感動しました」などと言う人の気持ちが私には不思議に思える。◆高級料理では「上海ガニ」。この時期の高級中華料理店ではどこも「上海ガニ」が売りである。かつては私も楽しみなフリをしていた。無理して上海ガニを食べて「やっぱ、美味いねー」なんて言っていた。そりゃ不味くはない。だが、それほど美味いものでもない、と思う。日本のズワイガニや毛ガニの方が余程うまい。◆あくまで私個人の嗜好の問題である。モネの「睡蓮」が大好き、という人も「毎年、本場の中国まで上海ガニを食べに行く」という人も貶すつもりはない。◆そういえば今から8年前、上海出張のついでに江蘇省まで行き、取れたての上海ガニを御馳走になったことがある。私と一緒に行ったE君は「美味い、美味い」と食べていた。私も案内してくれた方に失礼にならないように「美味い、美味い」とは言ったが心の中では「やっぱりズワイにはかなわんなあ」と思っていた。... 続きを読む
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◎2024年11月23日 ---- ボス ◎
- デザイン
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ビルを眺めることが多い。海外出張中に撮る写真の半分以上はビルが主役。◆ビルにも個性を持ってもらいたいし何を意図してこのような形状になったのか知りたい。美しい花や緑に囲まれていると幸せな気分になるし、美術館で好きな絵に触れると心豊かになる。ビルにもそのような美しさを求めたい。◆アール(カーブ)、斜め線、凸凹が上手に使われていると魅力的なビルになる。逆に個性のないビルは縦直線と横直線のみでデザインされる。マッチ箱と同じような形状◆今週、ソウルに2泊してきた。もともとデザインのセンスの低い国ではある。残念なことに5年ぶりに訪問したソウルはさらに情けないデザインのビルばかりが建っていた。東京とソウル、この世界的な大都市は「最悪デザインビル群賞」を争っているようだ。
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